断端陽性となり術後照射が必要となった自分ですが、

 

 

セカンドオピニオンにより陽子線治療を選択。

(というか、ダビンチ手術(TORS)が既にセカンドオピニオンなので、セカオピのセカオピで、サードオピニオン?)

 

 

治療計画決定の前にいつものCT、造影MRI、内視鏡による診断があります。

 

 

言われた通りに検査を受け、事務的に処理が進みます。

 

 

元の病院から届いた資料と陽子線施設での検査の結果、私の陽子線治療は以下のように決定!

 

  1. 照射線量は30回/60Gy
  2. 抗がん剤は使用せず陽子線単独
  3. 頬の噛み合わせ辺りと、耳の後ろ少し下の後頭部外側、2か所から照射
 
 
 
 
予想される副作用と後遺症は、
 
  1. 耳閉(みみが詰まったような感じ。水が入った時のイメージ)
  2. 口腔内の炎症(のどの浅いところまで)
  3. 味覚障害
  4. 歯肉炎
  5. 開口障害、虫歯
  6. 喉の痛み、嚥下障害
  7. 二次がん
 
 
なかなかの質と量で焦りますガーン
 
 
 
しかし、主治医は
 
 
「急性反応のメインは口内炎(喉の炎症を含む)と皮膚炎、晩期障害のメインは軽い味覚障害程度でしょう」
「その他の症状は発症する可能性は0ではありませんが、滅多に出ないので過剰に心配しないようにしましょう」
との事でした。
 
 
ただし、下の奥歯3本は一生涯抜歯できないので、虫歯に気を付ける様言われました。
患部以外への線量が少ない陽子線治療とは言え、顎骨に与えるダメージは大きいため、抜歯によって傷口から感染症になり、やがて骨髄炎、顎骨壊死へと症状が進むリスクがあるのです。
 
 
とは言え、顎骨壊死や二次がんという怖いものや、一過性の皮膚炎に口内炎等もありますが、IMRT治療と比べると急性反応は弱く、後遺症は特に少ないようです。
 
 
二次がんの発症確率はIMRTでは20年後に2~3%のところを、陽子線はその半分以下と教えてくれました。
これは耳寄りな情報ですね!ニコニコ
 
 
少し意外だったのは、自分で”のど”と思ってる病変の場所は、医学的には口腔内になるようで、メインの照射野である中咽頭周辺の炎症は「口内炎」になり、喉の炎症は喉頭(こうとう、喉仏辺り)の事で、今回は心配無いようでした。
 
 
 
 
 
噂のお面作りチーン
 
陽子線施設での治療計画が決まると、固定具の作成があります。
 
 
患部に0.5ミリ単位で正確な照射を受けるため、毎回同じ場所、同じ体勢で治療を受ける必要があります。
 
 
その為に、体を治療用ベッドに固定し、頭から首(人により肩まで)を固定する必要があります。
 
 
左側が私の頭を形取った専用枕。
 
右側のキン肉マンのようなマスクには、ベッドへの留め具と、私の歯型入りマウスピースが付いています。
 
マスクのマウスピースを咥え、しっかり噛み込むと歯型に歯が入り込み、マスク全体が頭にフィットするよう設計されているので、そのまま専用枕に頭を置くと、マスクと私と枕は毎回同じ位置に整います。
 
そしてそのままマスク、私、枕が共締めにより治療ベッドに固定されます。
 
 
 
 
後は放射線技師が色々と機械操作と微調整をしてくれるので、私は寝てるだけです。
 
 
私が治療を受けた施設の放射線技師たちは本当に皆さま良い人で、すごく優しく丁寧で、30回に渡る治療中、一度も嫌な思いをすることなく、安心して治療を受けることができました。
 
もちろん放射線技師だけではなく、看護師さんも、医師も皆さまとても丁寧で、本当に良い治療チームに巡り合えたと思っています。
 
放射線技師の皆さま、看護師の皆さま、先生方、本当にありがとうございました。
 
 
こうして30回の陽子線治療は問題無く終了し、私の中咽頭がん治療が完了したのです。
 
 
 
次回は早期有害反応と後遺症について。
そろそろ治療方法を考えるシリーズはお終いかなー
 
 
 
 
続く