もうすぐ5ヶ月になる。

私たちの元に赤ちゃんが来てくれるなんて。
今でもまだ夢みたいな、信じていいのかなって不思議な気持ちでいる。


わたしたちが乗り越えるのを待っていてくれたのかな、とたまにふと思う。


夫ははじめは喜びよりも、不安が大きかったと思う。わたしが妊娠すること、赤ちゃんができることで夫に何か影響があるのではないか、また不安定にならないか、わたしも同じような心配はあった。


それで良いと思った。



不安な気持ちもすべて夫であるから。

夫のなかで、自然な変化で赤ちゃんへの愛情が生まれたり、変化したりすることが何よりも大切だと思った。今もそう思う。


やから妊娠してからも、わたしから赤ちゃんのことを会話に出すのをできるかぎり控えた。


夫から赤ちゃんのことを聞いてくれたり、お腹を触ってくれたり、少しずつ変化していくなかで、わたしも赤ちゃんの話を自然と少しずつできるようになってきた。


ある日夫がお腹にパパですよーって声をかけてくれた。


そして今日は、夜一緒に眠れないからとお腹にキスをしてからいってきますと言ってくれた。


わたしが夫にキスをしてもらうよりも、
わたしが夫に抱きしめてもらうよりも、

赤ちゃんを愛してもらえることがこんなにも嬉しいのか。

こらえたけれど、嬉しすぎて涙がこぼれそうになった。


以前の流産のときに、流産になるのではないかと不安で妊娠を心いっぱいに喜ばなかったことをすごく悔やんだ。
わたしたちの元にきてくれた赤ちゃん。流産になったとしても、お腹にいてくれる間しか一緒にいられないのに。その子の寿命の間、精一杯抱きしめたかった。


だから今回は赤ちゃんが来てくれてから、心いっぱい喜んでいる。無事健康に生まれてきてくれるかな、流産を経験したからやはり不安は大きい。でも今回は今お腹にいてくれる赤ちゃんとの時間を全力で大切にしたい。いっぱいいっぱい愛したい。