「合いベラ」とは何ぞや… | A Headbanger's Fishing Life

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最近、樹脂/金属の「ハイブリッド構造」の研究をしていますが、こちらも「ハイブリッド」なお話…
 
先日釣ったヘラ、写真に撮ってブログに載せた良型の個体がいましたが…
イメージ 1この魚…
これ、本当に「ヘラブナ」なんでしょうか…?
 
もちろん、釣ったときはヘラブナだと思っていたのですが、ヘラにしては体高がないし尾のつけ根が太いような気もします。口はよく見えません…
 
調べたら、ヘラとマブナのアイノコ「合いベラ」っていうのがかなり居るそうなのです。
 
もちろん、「ヘラ釣り」をしているのですから、マブナや合いベラは「外道」になる訳ですが…
私はまだ分かりませんが、引きや難易度が違うらしいのです。
 
これも「合いベラ」なのか、「マブナ」なのか、それとも純「ヘラブナ」なのか、初心者の私には分かりません。
 
しかし、疑問が湧きます。
ヘラとマブナ(ギンブナ)ってのは、そう交雑するものなのでしょうか?
 
そもそも、魚類について少々知識があれば、「ギンブナ」という魚は生殖について特殊な魚である―というのをご存じの方も多いはず…
 
とりあえずウィキでも…
 
そう、ギンブナというのは所謂「3倍体」で雌しかいないのです。
 
生まれた時は雄しかおらず、成長に伴って雌に性転換する(またはその逆)という魚は結構沢山いますが(チヌとかキュウセンとか)、ギンブナの場合は本当に雌しかおらず、「無性生殖」する(つまりクローン)実に特殊な魚です。
 
…というのを、魚が好きな僕はかねてから少し知っていました。生物学に関してまったく無知であるため、詳しくは分かりません。
 
アメーバみたいに分裂して増える微生物やジャガイモならともかく、しっかりと魚の形をした生き物が無性生殖をするというのは何とも不思議だなあ…と思う訳です。
 
で、気になるのが、無性生殖をして増える魚である以上、他の魚との交雑はしない訳で、つまり「合いベラ」なんて存在することはあり得ないのです。
 
しかし、調べると「合いベラ」という言葉が沢山出てきて、ヘラ釣り界ではスタンダードな概念のようです…
 
気になって更に検索すると、こんなページを見つけました。(この名人のブログが面白く、他の記事も随分読んでしまいました)
 
やっぱり「合いベラ」はあり得ない…?
 
ただ、ギンブナの中でも二倍体、つまりオスの居る個体もいる―という記述のあるページも見ましたので、実際はどうか分かりません。
 
「本命」と「外道」に関わる問題なので、早くクリーンになって欲しい問題です。非常に興味深いです。
 
いずれにせよ、「ヘラ」と「マブナ」と「合いベラ(?)」くらいは早く見分けられるようになりたいですね。
外道を釣って喜んでいては皮肉なものですので…