海外遠征の後…ふと、「日本らしい」釣りがしたい気分になった。
「日本らしい」釣り…何があるだろう…
と考えていたら、トカキンさんからこんな竿を頂いた。

うむ…これはアレだ…!
「タナゴ釣り」だ!
タナゴ釣り
江戸時代、弁当箱ほどの道具箱にすっぽり収まるような小さな道具を持って、掌に一束(百匹)乗る一寸ほどの小魚を釣ることを「粋」であるとした。
日本最古のゲームフィッシング。
かつて読んだ開高健の名著「私の釣魚大全」にも、「ルーペで釣るものであること」と言及されていた…
出来るだけ小さな魚を釣ることに風情を感じる―これほど「日本らしい」釣りはあるまい!
今こそ「日本の心」を理解するのだ!!
とりあえず、仕掛けを用意して、卵の黄身とホットケーキミックスを混ぜた「黄身練り」を作る。
小指の爪ほどの浮き、砂粒のような黄身練りをつけた小針…まさに「ルーペで釣るもの」である。
淀川に注ぐ川を自転車で走りながら魚が居ないか探す。
淀川水系にはタナゴがいるそうだから、この川にもいるかもしれない…
田んぼの用水路や川の色んな場所で竿を出してみる…人目を気にしてはいけない。どうせ釣りをしてなくても「不審者」なのだ…
それに僕は「粋なこと」をしているのだ!「日本の心」を探しているのだ!何も恥ずかしくは無い!!
タナゴどころか、ハヤも居ない。居るのは鯉とミドリガメだけ…
ようやく「タナゴ」が釣れた…

このタナゴ、英名を「ブルーギル」という…
日本の心…理解できず!!
ちゃん、ちゃん♪