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町田市小山ヶ丘の青柳ピアノ教室です。



2月28~29日の二日間で

ピアノのハンマーを交換してもらいました。




ピアノはハンマーの先端の

フェルトが弦を打つことで音が出ます。






フェルトは羊毛からできていて

はじめはやわらかいフェルトも

打弦されるうちに硬くなります。




しかしフェルトが硬すぎると

金属的な響きがして

耳が疲れることがあります。



また

フェルトに弦の跡が付くようになり

これを弦溝(げんみぞ)といいますが

弦溝が深くなると

弦がフェルトに食い込むので

こもって響かない音になってしまいます。



これまでは「整音」といって

硬化したフェルトに

やすり掛けして整えたり

針を刺してフェルトの弾性を整えて

もらっていました。



整音はそんなに頻度が多くないものの

その度にフェルトが削られて消耗します。



当教室のピアノは

私の音大受験を機に買い替えてから

30年経ったこともあり

ハンマーの消耗も限界値にきて

交換することにしました。



調律師さんからは

「終日作業で二日間」

いただきたいとのこと。



ハンマー交換と言っても

作業には調律を含む

整調(タッチ調整)、整音(音色調整)

ダンパー総上げ調整(均一な止音調整)という

ピアノの製造時にも工場で施されている

全工程作業の実施となるので

それだけの時間がかかると。



コンクールも一段落して

学年末試験の時期(中学生が来ない週)を

選んで交換をお願いしました。




初日の朝9時。
調律師さん作業開始。





夕方過ぎに
新品のハンマーが取り付けられました。
鍵盤とハンマーが普段と逆向きです。

新品のハンマーは木の色が明るい♪
この日は21時までかかりました。



2日目。
朝9時に作業開始。
18時過ぎに終わりました。


待ちに待った新品のハンマーで
音を鳴らしてみると。。。


フェルトがやわらかいので
弱音器を踏んだ状態(泣)


あぁ、あの響きのあった音は
もはや過去のもの。
とやや浮かない顔でいたら


「ここからの音作りにかかっていますよ」と
調律師さんからのお言葉が。
 

「ピアノの弾きこみによって
どんどんピアノは鳴ってまいります。
その辺りを見越しての音作りとなって
おりますので、どうぞ楽しみに
されていてください」


と明るく前向きなアドバイスを
いただきました。
    

そうだ。
このピアノの未来はこれから。
生徒さんと、家族と共に。



今回お世話になった調律師さん。
宮地楽器の内藤様。


いつも丁寧にピアノのことを
教えてくださいます。
長丁場となった作業でしたが
本当にありがとうございました。