MARGARET HOWELL  AUTUMN / WINTER 2010 | 青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

MARGARET HOWELL AUTUMN / WINTER 2010 (e-MOOK)/著者不明
¥1,380
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マーガレット・ハウエルのブランド・ムックです。

好きなブランドなので、付録のトートバックも欲しかったのですが、中身のお洋服の写真にも満足しました。




ロンドン・パリ・東京のショップ紹介に、ロンドンコレクション。

お洋服図鑑のような写真に、うっとり見とれてしまいます。

中でも、コラボしているテキスタイルメーカーやマニファクチュアの紹介記事に、さすが品質にこだわっているお洋服なんだなと再確認しました。

お高くなるのも当然といえます。




この本を読んでいて、気づいたのは、マーガレット・ハウエルのお洋服は、老舗と言われる超高級品の素材ををカジュアルなお洋服に使うというだけじゃなく、ちょっとやぼったそうな、だけど頑丈で品質のよい生地をつかった仕事着を都会的にリデザインしてみるみたいな、無からのデザインではなくて、既にあるものをちょっとオシャレに変身させているんだなということです。

だから、リアルタイムで着れるし、年代を選ばず着ることができるんじゃないかなと思います。


浅野忠信の着るマーガレット・ハウエルは、それはそれはカッコいいのですけど、俳優やモデル以外のフツーの人が着ても、それなりにさまになって、決まりすぎないのが、このブランドの魅力でもあります。




神戸にも、路面店とデパート内にもショップがあり、私もときどき覗きにいきます。

でも、お高いので、購入はセールでという感じです。

子供服とベビー服も少し紹介されていますが、これが嘘みたいに高い。

子供のときからホンモノを!ということでしょうが、カシミア100%のセーターやベストのお値段に、貧乏人の私は絶句してしまいます。



で、それ以上にびっくりしたのは、ホームウェアなんですが、一桁違うのでは?なお値段のパジャマやセーター。

実際に使い込まれたスタイリストさんの私物が紹介されているのですが、長く着すぎて穴があいてて、でもまだ繕って着る予定のコメントに、かなり羨ましくなりました。

そこまで、惚れ込んで着るということは、やはり品質=着心地 なんでしょうね。



なるほど、そういえば、靴下の穴を繕ったり、膝や肘に当て布で補強したりと、服を大切に着ていた時代が、確かにありました。

それは、また、エコでもありますね。




実は私、去年、ちょっと頑張って、ハリスツィードのシンプルなコートを手に入れました。

もちろん、マーガレット・ハウエルのもの。

セール品ですけど。

購入したとき、ショップの店員さんが、いい買い物しましたねとおっしゃってくれたのですが、あまり実感はなかったのですが、今にして、肯いている私です。


今年の冬は、ガンガン着倒そうと、今から待ち構えています。

できたら、来年も、再来年も、ずーっと。

よれよれになるまで着たいなぁ。