保身にはしる上司:チョン・ボグァン別監を尻目に、犯人探しに奔走するカン・チェユンは、五番目の殺人を危機一髪で未遂に終わらせる。そして、殺害された学士たちの刺青が、詩を吟じる集賢殿学士の集まり:芍薬詩契の契員の印であることを知る。しかし、それは、実事求是や経世致用を根絶やしにしようとする大提学:チェ・マンリに抵抗する秘密結社でもあった。そして、二十年前に描かれた禁書:『告知痛書』の原本が関わっていることに気づき、その行方を追うのだが……。
ジョン・チョが縊死した慶会楼の柱には、四角い柱と丸い柱がありました。
これも、「天円地方」。
そして、ジョン・チョの日誌に一部が残されていた「地数亀文図」を、易々と解いてみせるソイ。
魔方陣の六角形バージョンといえる「地数亀文図」は、九つの六角形が繋がり、それぞれ六つの頂点の数字(1~30)の合計が、それぞれ九十三となる数理パズルです。
まぁ、もっともここでは、数字で埋めるのではなくて、訓民正音の二十八文字が、音を出す口の中の位置に合わせて書き込まれているのですが。
集賢殿の学士は、文字と同じく二十八人。
しかし、九つ繋がった六角形の頂点は三十あります。
では、残りの二つは?という謎が新たに浮上します。
残された二つの音素と隠された二人の学士。
ネタバレになるので、これ以上は、
です。
これだけでも、なかなかの凝った構成で、ハングルなんて知らん私でも、楽しめ
ました。
ラストには、禁書の行方を追って王の寝殿に侵入した罪で、拷問を受け半死半生となったカン・チェユンの口から、明らかになる犯人の名前、これがびっくり。
えっ、あの人やないんや。。。![]()
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ハングル制定にしても、『告知痛書』にしても、島国日本と違って、地続きというのは、明←朝鮮の主従関係を常時意識せざるを得ないことに、今更ながらに気づかされました。
そして、トップは孤独なんだとも。
それは、世宗大王のみならず、大提学もまた同じくです。![]()
ちなみにこれ、韓流ドラマ『根の深い木』の原作なのですが、ドラマでは犯人をはじめ、いろいろ変更されていて、どちらも楽しめると思います。
二十八の文字を使っても、書けない声がある。音のない声だ。音のない声には、言いたくても言うことができない声、そして、言うことができても言わない声の二つがある。言わずに声を伝えることができるとしたら、それ以上の言葉はあるまい。その声こそ、もっともすぐれた音素だと思わないか
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