青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。


青子が読んだ本の感想ハートです。




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毎年同じの今年の抱負。

 1.秘密は守る。

 2.陰口はたたかない。

 3.人は裏切らない。

に加えて、

 4.健康に留意。

 5.汚部屋整理。(使わないものは捨てる)

は、やはり年のせいか。(^_^;)



みなさま、今年もよろしくお願いいたします。☆-( ^-゚)v 


 

 

 

 

神戸拘置所に収監されていた少年死刑囚:鏑木慶一が脱走した。少年は、一年半前、十八歳のとき埼玉県熊谷市に住む一家三人を殺害した罪で、死刑判決を受けていた。その後、名前と顔・風体を変え、さまざまな場所で潜伏生活を続け……。

 

 

 

 

良くも悪くもエンタメで、おもしろかったです。

文庫本で600ページを超える長編なんですが、文体が読みやすくてページが進む、進む。笑ううさぎ

 

 

潜伏先や仕事を、

東京オリンピック施設テニスの工事現場の作業員

 ➡ ライフニュースを発信するメディア会社:(株)メディアトレンダーズのPC在宅ライター

 ➡ 菅平高原のスキー場スノボの旅館『山喜荘』の住み込みバイト

 ➡ ミノリ製菓ショートケーキのパン工場の派遣パート

 ➡ おじいちゃんおばあちゃん住宅型有料老人グループホーム:アオバのパート職員

と変えていくのですが、3Kで条件はすこぶる悪いけど、偽名で働ける所って、いろいろあるんだなぁと驚きました。

まぁ、それだけに、いろいろ問題アリなんだけど。

 

 

彼には、ある目的があり移動をしているのですが、行く先々のエピソードで、鏑木慶一という人間が見えてきます。

 

それは、どれもこれも、凶悪な殺人犯という印象からは程遠い、良いイメージしか持たないような行動で、彼と関わった周りの人間は、いつしか彼のファンになってしまうほどです。

 

 

幼い時に両親を亡くし、施設で育った彼は、その年頃の者なら知っていそうなことにも疎く、初めて経験すること、飲酒、リフトにスノボに対しても、素直に喜ぶところには好感が持てます。

 

そして、持てる知識を駆使して、労基法違反や、新興宗教と連動した詐欺事件を暴露したり、交通事故の通報まで、人としてあるべき姿を示してくれます。

自分のこと考えたら、そんなことやっとる場合とちゃうやろと思わなくもないほどです。

 

まぁ、それが原因で移動を余儀なくされることにもなっているのですが。。。

 

 

だって、殺人犯で脱獄囚なんですよ。

身元が割れたらこまるでしょ。

でも、非常時に、助けを求めるスマホところって、やっぱり110番とか119番なんですよね。

わかっていながら、困っている人には、手を差し伸べねばすまない性格。

というか、たぶん、これが常識的な行動。

 

そんな彼は、本当に凶悪な殺人犯目

なんて思いますよね。

当然、彼を身近に見る人々は、彼の正体を聞いて驚きます。

そして、それを知ったときは、彼との別れのときになるのです。

 

う~ん、なんかこんなアメリカのドラマあったよね。

 

 

 

 

もしも、もしも、私だったら。。。

と考えさせられました。

通報するのかなぁ。

 

それとも……。

 

いや~、そーゆーとこ鈍いから、気づかへんかったりして。。。

それはそれで、アカンやん。汗うさぎ

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

◆鏑木慶一の偽名

  1. 桜井翔司 (介護スタッフ)
  2. 遠藤 あだ名:ベンゾー  (現場作業員)
  3. 那須隆士  (在宅ライター)
  4. 袴田勲  (旅館の住み込みアルバイト)
  5. 久間道慧(ひさまみちとし)  (派遣パート)

 

痴漢の冤罪で職を失った弁護士さんが登場するのですが、彼の名前が「渡辺淳二」。

ここから連想したのが、作家の「渡辺淳一」。

なので、「桜井翔司」は嵐の「櫻井翔」?から採ったのかなと単純に思ってました。

 

ところが、「袴田」という苗字の出現で、もしかして……と思い、それぞれググって虫めがねみたところ、それらしき実在する冤罪事件がヒットしました。真顔ガーン

 

  1. 桜井昌司  「布川事件」
  2. ヒットせず
  3. 那須隆  「弘前事件」
  4. 袴田巌  「袴田事件」
  5. 久間三千年(くまみちとし)  「飯塚事件」
 
他にも、真犯人の名前の冤罪事件があったり。
ちょっと名の知れた事件だけでも、こんなにあるなんて。驚き
なんだか憂鬱になりました。