青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。


青子が読んだ本の感想ハートです。




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毎年同じの今年の抱負。

 1.秘密は守る。

 2.陰口はたたかない。

 3.人は裏切らない。

に加えて、

 4.健康に留意。

 5.汚部屋整理。(使わないものは捨てる)

は、やはり年のせいか。(^_^;)



みなさま、今年もよろしくお願いいたします。☆-( ^-゚)v 


 

 

 

 

見返しから既に始まっています。

いいえ、表紙からかな。

タイトルの書いてある標題紙がありません。ポーン

 

足の長いクモのような、ゴキブリのようなものたち。

そして、ヘビのように忍び寄る陰。

それらが森を抜けると、黒い鳥と共に一人の男のもとへ……。

もう、ぞわぞわします。

 

 

 

戦争は、日常をずだずたにする。

「進行していますね」と耳元でささやかれる病気のように。

 

上記のように「戦争は、……」で始まる17の文章と、不気味なダークトーンの絵で構成されたこの本は、ポルトガルの詩人、作家、戯曲家、ジャーナリストのジョゼ・ジョルジェ・レトリアと画家である彼の息子:アンドレ・レトリアの合作による絵本です。

 

最初から最後まで、禍々しい雰囲気に充ちています。

 

 

 

戦争は、憎しみ、野心、恨みを糧とする。

 

怪しげな虫の影は、軍服姿のような男の胸へ這いあがり、仮面をかぶったその男は、山と積まれた書籍に火メラメラを放ちます。

 

 

戦争は、人びとを悲しませ、押しつぶし、黙らせる。

 

戦争は、痛みの機械だ。

あらゆる怒りを生み出す、邪悪な工場だ。

 

 

量産された戦闘機は広場を埋め尽くし、やがて空へ。

顔を持たない兵士たちの整列を前に、栄光を語る指導者。

 

 

 

戦争は、廃墟の町を支配するのが好きだ。

 

町を襲うドンッ空爆。

戦車とともに銃を向ける兵士たち。

 

そして、倒れ伏す人、人、人の影。

その数、50,100,200,300,400,……。

途中で数えるのは、やめた。

 

 

残るのは廃墟のみ。

 

 

戦争は、沈黙だ。

 

 

 

 

「戦争は、人びとを悲しませ、押しつぶし、黙らせる。」

しかし、悲しくて、押しつぶされても、黙らない人がいる。

この本をつくった人のように。

それが、キラキラ希望。

 

私たちが、「何も聞かない、何も見ない、何も感じない」ことのないように。ピンク薔薇