青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。


青子が読んだ本の感想ハートです。




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毎年同じの今年の抱負。

 1.秘密は守る。

 2.陰口はたたかない。

 3.人は裏切らない。

に加えて、

 4.健康に留意。

 5.汚部屋整理。(使わないものは捨てる)

は、やはり年のせいか。(^_^;)



みなさま、今年もよろしくお願いいたします。☆-( ^-゚)v 



テーマ:
そして二人だけになった Until Death Do Us Part (講談社文庫)/講談社
¥994
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僕が、盲目の天才物理学者:勅使河原潤の身代わりを務めることになったのは、彼の異母弟だったからだ。二つ上の兄と僕は、とてもよく似ていた。僕は兄の代役を務め報酬を得ていた。兄の発案により、A海峡大橋のアンカレイジには、核戦争やテロに備え、秘密裏に≪バルブ≫と呼ばれる居住空間が設置されていた。そこで、実際に生活する実験プロジェクトが実施された。実験に参加するのは、設計に携わった委員会のメンバである兄をはじめとする物理学者:志田雄三、構造設計者:垣本壮一郎、環境工学の専門家:小松貴史に、医師:浜野静子。そして、兄のアシスタントである森島有佳の6人だった。僕は、急遽、兄に代わってその実証実験に参加することになり、……。




うーん、これは。。。
ミステリィとしては、反則っぽいなぁ。

しかし、スリルとサスペンスという点では、めっちゃ面白かった合格です。



舞台はA海峡大橋(明石海峡大橋がモデルやね)のアンカレイジと呼ばれる吊り橋のケーブルを繋ぎ止める巨大な重しのコンクリート部分の中に設置されたシェルタ。

そこで、次々と起こる殺人事件。叫び



読者には、勅使河原潤の身代わりで弟の僕が参加していることが明かされています。
そして、アシスタントの森島有佳も、実は双子の有佳の妹であることも。

この二人の、「僕は」&「私は」の二つの視点で、交互に物語が語られます。


≪バルブ≫到着の翌朝、ルータが何者かに破壊され外部との通信ができなくなり、メインシステムは、エマージェンシィ・モードに移行し、一つしかない出入り口への空間に満たされた水でドアが開かなくなる。
期せずして、実践さながらの予備実験に突入。叫び

そして、一人目の死体が発見されます。


僕は、目がsunglasses見えないふりをしていなければならず、行動を制限されています。
有佳に、正体を打ち明けるべきかどうか迷う僕。


内部の者の犯行なのか?
犯人は、外部からの侵入者なのか?
ならば、どうやって侵入したのか?


有佳は有佳で、姉の偽物であることに負い目を感じながら、勅使河原潤へ好意以上のものを感じつつ、実は見えている僕の目であろうと献身的に務めます。

そんな有佳をメラメラライバル視し、知性、美貌、地位、財力、血族のバックアップ、穏やかで優しく、視力以外は完璧といえる勅使河原潤に言い寄る女医の浜野静子の存在。


ドアの閉鎖は、メインシステムのエラーなのか?
それとも、なんらかの外部の異変による正常な作動なのか?

ひとり、またひとりと犠牲者が出て。。。



もう、二人はいったいどうなるの?
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
ハラハラは止まらない。



最初の解答?に、なるほどー、そうだったのかと一応納得させられたのに、実は……。

の種明石あかしに、えーーーーっ。叫び



それはないわっ。目汗

それじゃあ、まるで真賀田四季×2やん。


自立について。
人間の生について。
死について。
意地について。
科学技術の発展について。

あ゛ー、そー言えば、あちらこちらに散りばめられた勅使河原潤の思考には、四季に通じるものが。。。ガックリ

食えないヤツやね、森博嗣。
     ↑  これ、一応尊敬の念を込めてね。




本
「では、何のためなら、充分といえるんだい? 崇め奉る神様のためなら、ミサイルを撃ち込んでも良いのかい? それとも、自分の血族のため、家族のためなら、復讐に燃えて相手を殺しても良いのかな? なにか勘違いしているよ」
――中略――
殺人を犯した本人の口からそんなことを聞いたところで、なにも得られないことを理解すべきだね。こういう理由で殺しました、と言葉にすれば、それで許してもらえる問題ではない」

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