弟殺しで遠島を申し渡された罪人:喜助の護送を命ぜられた同心:羽田庄兵衛は、高瀬舟に喜助を載せ大阪へ向かう。喜助には同乗する親類がおらず、しかし、始終神妙な態度で、何故か満足気な喜助が気にかかり、庄兵衛は問いかけるのだが……。
「乙女の本棚」シリーズです。
超有名な
名作ですね。
なので、もちろん既読です。
細かいところは忘れてましたが。![]()
現代でも、安楽死問題として十分通じるものがあります。
では、現代なら喜助は、殺人罪になるでしょうか。
弟くんは、喜助が手を貸したことで死んでるので、やはり「殺人」でしょうね。
ところが、本人がそれに同意しているので「同意殺人」?
ただ、その同意の証拠ないですよね。
喜助の証言だけ。
手伝いの婆あさんにでも、弟くんが普段から「死にたい」なんてもらしてたら同意として認められるのかなぁ。
もしも、裁判員裁判で裁判員に選ばれたら……、なぁんて考えてしまいました。
ここでも、死刑ではなくて遠島だけど、情状酌量の余地だらけなので、私なら執行猶予にしてあげたい。
では、もし、私が喜助だったら?
弟に頼まれても、目の前で弟が苦しんでても、やっぱり剃刀には触れないなぁ。
だって怖すぎる。![]()
根性なしです私。
それに、剃刀が刺さってることで止血になってるってことでしょ。
それを抜くと……。![]()
半狂乱で119番
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だ。
現代に生まれてて良かったよ。
って、もちろん、そーゆー話ではないのだけれど。。。![]()
喜助の話を聞いた庄兵衛は、<いろいろに考えて見た末に、自分より上のものの判断に任す外ない><オオトリテエ( authority )に従う他ない>と結論します。
しかし、……。
なんだか腑に落ちない。![]()
だよね。
イラスト担当は、げみさんですが、作品ととても合っています。
京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コースを卒業されたという紹介文に、納得しました。
人は身に病があると、この病がなかったらと思う。その日その日の食がないと、食って行かれたらと思う。万一の時に備える蓄がないと、少しでも蓄があったらと思う。蓄があっても、またその蓄がもっと多かったらと思う。かくの如くに先から先へと考えて見れば、人はどこまで往って踏み止まることが出来るものやら分からない。それを今目の前で踏み止まって見せてくれるのがこの喜助だと、庄兵衛は気が附いた。
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