青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。


青子が読んだ本の感想ハートです。




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毎年同じの今年の抱負。

 1.秘密は守る。

 2.陰口はたたかない。

 3.人は裏切らない。

に加えて、

 4.健康に留意。

 5.汚部屋整理。(使わないものは捨てる)

は、やはり年のせいか。(^_^;)



みなさま、今年もよろしくお願いいたします。☆-( ^-゚)v 


 

 

 

 

保身にはしる上司:チョン・ボグァン別監を尻目に、犯人探しに奔走するカン・チェユンは、五番目の殺人を危機一髪で未遂に終わらせる。そして、殺害された学士たちの刺青が、詩を吟じる集賢殿学士の集まり:芍薬詩契の契員の印であることを知る。しかし、それは、実事求是や経世致用を根絶やしにしようとする大提学:チェ・マンリに抵抗する秘密結社でもあった。そして、二十年前に描かれた禁書:『告知痛書』の原本が関わっていることに気づき、その行方を追うのだが……。

 

 

 

 

ジョン・チョが縊死した慶会楼の柱には、四角い柱と丸い柱がありました。

これも、「天円地方」。

 

そして、ジョン・チョの日誌に一部が残されていた「地数亀文図」を、易々と解いてみせるソイ。

魔方陣の六角形バージョンといえる「地数亀文図」は、九つの六角形が繋がり、それぞれ六つの頂点の数字(1~30)の合計が、それぞれ九十三となる数理パズルです。

 

まぁ、もっともここでは、数字で埋めるのではなくて、訓民正音の二十八文字が、音を出す口の中の位置に合わせて書き込まれているのですが。

 

集賢殿の学士は、文字と同じく二十八人。

しかし、九つ繋がった六角形の頂点は三十あります。

では、残りの二つは?という謎が新たに浮上します。

残された二つの音素と隠された二人の学士。

ネタバレになるので、これ以上は、予防です。

 

 

これだけでも、なかなかの凝った構成で、ハングルなんて知らん私でも、楽しめOKました。

 

 

ラストには、禁書の行方を追って王の寝殿に侵入した罪で、拷問を受け半死半生となったカン・チェユンの口から、明らかになる犯人の名前、これがびっくり。

えっ、あの人やないんや。。。ゲッソリガーン

 

 

 

ハングル制定にしても、『告知痛書』にしても、島国日本と違って、地続きというのは、明←朝鮮の主従関係を常時意識せざるを得ないことに、今更ながらに気づかされました。

そして、トップは孤独なんだとも。

それは、世宗大王のみならず、大提学もまた同じくです。泣くうさぎ

 

 

ちなみにこれ、韓流ドラマ『根の深い木』の原作なのですが、ドラマでは犯人をはじめ、いろいろ変更されていて、どちらも楽しめると思います。

 

 

 

 

 

二十八の文字を使っても、書けない声がある。音のない声だ。音のない声には、言いたくても言うことができない声、そして、言うことができても言わない声の二つがある。言わずに声を伝えることができるとしたら、それ以上の言葉はあるまい。その声こそ、もっともすぐれた音素だと思わないか