よく晴れた空の下。
ここは和歌山の山奥になります。
自然が豊で空気が美味しい。
すごく見晴らしの良い温泉があるという事で行く事が決まりました。
………この時はまだ、後にある悲劇を誰も予想する事もなく、夢や希望を車に乗せて海沿い、山並みを颯爽と駆け抜け、旅は順調に走り出したと思っていました。
温泉の建物に入ると、こりゃあ見晴らしがよい。
和歌山の島々が一望できる良いロケーション。
海の水面は太陽の光を受けてキラキラと反射し、
僕達の期待度はかなり高まります。
暖簾の文字
「天空の湯」
想像するだけでテンションが上がります。
…たまらん。。
奥に見えているのは以前ブログで書いた友ヶ島。
自然の匂いを感じながら、見渡す風景の中には
海に浮かぶミニチュアのように小さくなった船。
気持ちが良すぎる。。
お風呂を1時間程堪能し、ふやけた身体で次に辿り着いたのは…
和歌山で有名なラーメン屋「井出商店」。
店内は煮込みに煮込んだ出汁の匂いが充満し、
お客の胃袋をかっちりの掴んできます。
濃厚な出汁に適度な硬さの麺。
美味しい物を食べほっこりしました。
其の後僕達は和歌山の街をドライブしていると
助手席の僕はお腹が満たされ、うとうとと……。
…。
…。
お…き…て……
おきて……
…起きて!!!!!
突然車の中は騒がしくなっており、
大きな声に起こされた僕は…
自分「なんやね〜んそんな大きな声だして〜。」
友達「あ…あれ…。あれ見て!!」
自分「な…なんやあれわぁ!!!!!」
…。
ここからが悲劇の始まり。
僕達は和歌山の山奥をドライブしていると
知らぬ間に未知の世界に…。
そう…それは…
なんと…紀元前までタイムスリップしていたのです。
周りを見渡すと恐竜達が沢山…。
どうやってこんなところまでタイムスリップを…。
時空の歪みに巻き込まれたようです。
取り敢えず車をおり、周りを見渡す事に。
こいつは草食恐竜のようで、葉っぱを食べていました。
友達は麒麟にまたがり、後少しで背中に乗れるのに途中で体力が無くなったみたいです。
皆初めての恐竜にテンションがあがり、触れて楽しみだしています。
僕もせっかくなので何か可愛い恐竜いてないかなぁ〜…。
すると遠くの方で…
「キャーーー!!!!!!!!!!!!」
肉食獣の「ティラノザウルス」。
この女性は逃げ切る事が出来ず……。
いいやつやったのに…。
僕が悲しんでいるその時もう1人の友達が…
「か…か…敵討ちやー!!!!!!!!」
友達は勇敢にもティラノザウルスに挑み、ガッツリ捕まってしまいました…。
しかし…肉付きがなさ過ぎた為に、この友達はこのままティラノザウルスに遊ばれてゴミ箱に捨てられていました。
このまま逃げればもしかすると助かるかもしれないのにもかかわらず、僕も仲間が次々とやられていくのに耐えきれなくなり…
「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーー!!!!!!」
腕をおさえようと必死にもがきにもがきました。
…しかしまったく歯が立たず。
このままでは殺られると思い、僕は…
「うぉぉおおぁぁぁああああああー!!!!!」
「俺の友達をーーーーーーーーー!!!!!」
「ワァァァァァァァぁぁぁあ!!!!!!」
……。
「もう良い年して俺はなにやってんねーーーーーーん!!!」
「ワァァァァァァァぁぁぁあ!!!!!!」
「休みもっとほしー!!!!!!!!!!」
「明日の晩飯何しよかなぁああぁぁぁあ!!!!!」
「ワアアアアアアアアアアアアアーーーアーーアー……あ~……………」
……………。
完