「智、起きて。」
「うん…、眠い…このまま泊まる…。」
「泊まってもいいけど、服は着て。」
確かに、上半身裸で抱き合ってるのはまずいな。
和くんはTシャツをすでに着ていた。
「ほら、智くん。」
「へっ⁉」
潤君に服を投げられた。
「ほら、父さんたち帰ってきたから挨拶しとけよ。」
「智、行ける?」
「うん、行こう。」
「こんばんは、お邪魔しています。」
「智くん、こんばんは。今日の記録会どうだった?」
「自己と大会ベストタイム更新だよ。」
「和くんは自分の事みたいに言うのね。」
「すご~く、かこっよかったんだよ。ね、潤くん。」
「…。」
しばらく話してたけど、和くんがうとうとしだした。
「智くん、和くん部屋に連れてって。」
「うん、かず寝よう。お休みなさい。」
「お休み。」
智くんが和くんを連れて部屋に行ったのを見送って…
「で、話はどうだったの?」