「手術中も医師の想いが伝わるんですよね。手術中はわしは眠ってるからいいけどこいつとかには聞こえてくるんですよね。」
「手術室は俺の想いが外に伝わらないように作られてますのでご心配いりません。」
「わしの心配はそれだけです。医師、おねがいします。」
「あの…医師の恋人は…。」
「はい、男ですよ。ひっかかるのはそこですか?
なら紹介状をかきますのですぐに別の病院に行ってください。」
「お前なに言ってるねん。あんなにお互いを想いあってるんだ。わしはお前が女やから好きになったんちゃうで。お前やから一緒にいたかったんや。二宮医師だってそうなんやろ。それが男だっただけや。」
「すいません、そうですね。二宮医師、よろしくおねがいします。」