28 塾に通わせても成績が伸びないという原因の理由は、むしろ生徒側にあるように思います。生徒本人ではなく、むしろ保護者の方です。当塾の場合、私が体験授業に来た理由を尋ねると、決まって「親が行けというから来た」と答えます。「他にいくつか通ってますか」と尋ねると、個々様々ですが、ある生徒は、「受験のためオンラインで集団授業週2回、学校補習対面で個人指導1回、オンラインで英会話1回で全部親が決めた。あと習い事1回と部活が3日」という答えでした。授業後の三者面談の際に、お母様から、「オンラインは家から出なくて安心ですが、当塾には対面で受験と学校補習の弱点補強をお願いしたい」というご要望でした。私は、「いくらいい授業を受けたとしても、習ったことを何度も繰り返して覚え込む時間を確保することが必要ではないですか」と申しあげましたが、「二人でよく話し合ってみます」と言われて、その後連絡はありません。これまでのコロナ禍においては、お母様のお考えは決して間違いではないと思いますが、ところがこの4月から主役が代わりました。中学校の宿題の台頭です。中学でも予習させるようになりました。ワークもあれば、先生手作りのプリントもあります。また提出期限もありますので必然的に学校の宿題第一になります。ホントに学校だけで忙しいという感じです。今宵はこの辺りでお願い致します。《続く》

今度は学校が宿題を義務付けて自宅学習をさせよう、予習の習慣をつけさせようというのが狙いだと思います。私立では、昔から予習が必須でしたが、公立中に予習ノートが現れたのは驚きです。新しい教科書では、授業回数は増えずに学習内容が増えましたので、3月までに終了するには、生徒にも協力を仰いで効率的な授業を行わざるを得ません。予習ノートと小テストの実施はその一環のように思えます。当塾でも予習をしてきて、わからないところを質問する生徒は、学習習慣がついていますので、とにかく伸びが速いです。質問内容を板書して、類する例文を並べて書いてポイントを丁寧に説明してあげると、しっかりとメモります。おそらく家でもきちんと見直して、その積み重ねが力の蓄積になってゆくはずです。しかし、授業前には何もしないで、授業中はよそごとを考えて、授業後は、ほったらかしを繰り返していると、予習復習をきちんとやる生徒から取り残されてしまいます。それを見るに見かねて、保護者の方の塾探しが始まります。父親から「まあ、とにかく行ってみろ。後は何やるか決めろ」と言われたので来てみた。ところで何やるんですか。というので、「それなら 中間試験も近いから無料体験で中間試験対策をしましょう」ということになりました。今宵はこの辺りでおねがいします。《続く》

4月初旬のお知らせです。
《90分X月4回対面授業に戻します。授業当日の状況次第で90分オンライン授業も可能です》

度々の変更で恐縮ですが、依然としてコロナ禍が終息に向かう気配もない現状を考え一端はオンライン授業中心にしますと申あげましたが、当塾の生徒は、新学期以降、全員希望により対面授業に戻りました。やはり個人塾であることから、対面授業でどんどん引っ張っていって欲しいというご要望が強いのだと思います。新入塾生の保護者の方から「家では気が散って集中して勉強していないようだ。1対1で集中できる環境で徹底的に鍛えて欲しい」というご要望をいただきました。私は、保護者の方と話して、まさに今必要とされている指導は、家庭学習で弛みきった勉強を立て直すべき強い指導力ではないかと感じました。受験は緊張感です。緊張感を持たない生徒は伸びません。また緊張感が持てれば、自分で勉強を始めます。しかしその一方でオンラインは便利です。最近では他塾様にも多く見られますように、対面授業とオンラインの併用が増えてきたように思います。当塾でもなるべく対面で行い、今日は、かなり遅れそうだとか、少し体調が悪いという場合、オンラインでの授業も可能としました。その当日の授業時にお電話頂ければ変更できます。
6月初旬に、
新学期が始まり学校帰りに通塾してくれる生徒の意見を聞くと、
▫やはり対面授業の方が、勉強しに来たという気分になるし、まわりに気兼ねなく集中して、自分のすべてを出しきれる。家庭学習と分けた方がよい。
▫家庭学習は勉強のペースがかなり落ちる。他塾とか予備校の自習室では、みんな勉強しているので気が散らずに集中できる。家には勉強は持ち込まない。外でやりきって帰宅するのがよい。《続く》