夏の勉強、段取り次第。自分で決めて、やり切る夏
中高生にとって、夏は、びっしりと予定が入り、忙しくなります。また、保護者の方は、夏期講習をどうするのか、いろいろとお考えのことと思います。昔から、仕事は、段取り八分と申します。しっかりとした見通しに基づく予定表であれば、効率的に無理なく実行できますし、完成図をイメージできますので、予定日までに完璧に仕上げることができます。そこで、この夏は、自分で決める夏にしてみてはいかがでしょうか。集団、個別、動画等さまざまな授業形態がありますが、私がご提案したい夏の勉強法は、自学自習の勉強法で、音読を繰り返し英文に慣れ、量を解いて、知識をつける夏です。自分が学びたいことを自分で仕込む夏です。
やらなければならないと思いつつ、後回しになっていた内容を、学校の授業が無い夏こそ、弱点補強をして、英語を得意科目に変えるチャンスです。
しかし、計画表は出来ても、本当に本人に任せて大丈夫か、とご不安に思われる方もいらっしゃると思いますが、当塾では、講義形式ではなく、生徒にテキストを読んでもらいながら、私と対話しながら本人のペースで進めてゆきます。私は勉強だけでなく、勉強のやり方を教えます。辞書や参考書の活用の仕方、まとめ方を教えます。確かに講義形式の方がテンポよく進みますが、確認が追いつかない場合があります。当塾は、1対1ですので、確認にこだわります。90分で対面の高田馬場教室では、2冊のテキストを交互に添削して、徹底的に理解度をチェックしていました。60分オンラインでは、添削はできませんが、メールでいつでも質問を受け付けています。ひらめいたらすぐ実行することで、やりっぱなしにせず、確認して定着できます。授業日以外も私が全面的にバックアップしてまいります。
自分で調べて解決する自立学習を確立させるには、学校のない夏が適しています。無理ない計画を立てて、毎日しっかりとやり切る勉強を積み重ねてゆけば、自然と手順が決まってきますので、納得して自分独自の勉強法が確立されてゆきます。
学年毎に目標と指導内容が異なりますが、次の4つのグループにまとめました。
十分にご検討いただき、よろしければ、ライン友達登録いただき、無料体験授業を受講いただきますよう、お願い申し上げます。

(1) 夏から、中学英語先取り講座として、小6生を募集します。授業内容は、本人の英語力とご要望をお伺いして決めてゆきますが、英語の勉強習慣づけを第一と考えています。
これまでお預かりした例で申しますと、小6生で、小5の時、英検4級は塾の指導と母親が面倒見たので、何とか合格した。ところが、英検3級は2回落ちて、本人はやる気を無くしたようだが、中学生になる前に3級を取得して、苦手意識を払拭させてほしいというご要望でした。4級と同じ勉強量では、3級は合格しません。私は、まず、三者面談で一週間のスケジュールの見直しを提案しました。仕込む時間ができたところで、音読を中心に指導し、解いたところはノートにまとめるように指導したところ、10月の会場テストで合格しました。授業だけ受けて頭に定着しないまま、わかった気になって受験しても合格しません。絶えず覚えているか自分でテストしてみる必要があります。繰り返し発音しながらノートに書いてみることで、何を覚えたらよいのかがわかってきます。なるべくシンプルにして、計画的に継続的に積み重ねてゆくことで、勉強習慣がついてきますし、要領がわかってきて自発的に取り組むようになります。夏は、自分のやり方でやるのが一番仕込めます。絶えず自分で確認テストを繰り返すこと。そのやり方は、英検にも大学入試にも応用できます。

(2) 中1と中2の学習内容は、新指導要領に基づく教科書改訂によって、教科書が分厚くなり、単語数が増え、文法の進度が速くなり、ずいぶんな負担増となりました。少し学校に教科書を置きっぱなしにしただけで、あっという間に取り残されてしまいます。
これまでの指導例で申し上げますと、体験授業の三者面談の際に、中2生で6月の英検4級で不合格で、中1からやり直して、英語を立て直してほしいというご要望をいただきました。私は、生徒にどんな授業内容にしたいか尋ねたところ、単元というより代名詞が苦手、家庭での勉強のやり方がわからないと話してくれました。当塾では、内容とやり方を話し合って、自分で組み立てる夏期講習です。1対1の授業であれば、本人が習いたいことから始めることができます。その際に、テキストの、ここは習いたい。ここは自分でできると割り振る。また、各単元の確認と基本問題は解いて、応用発展とまとめの問題は飛ばすなど、あらかじめ使い方を明確にして、無理の無い計画を立てることで、夏期講習の全体像が見渡せて、自分でできるという自信を持って始められます。
具体的には、中2夏期講習テキストは、演習量が少ないので、中1通年テキストを用いて、複数形と3単現と代名詞の格変化を重点的に対話形式で指導しました。対話形式だと読み合わせをしながら、生徒の質問に例文を追加 して即対応ができます。また、生徒もていねいに読みますので、自分で気づく場合も多いです。たとえば、How many の後はbooks と複数形になるとか、a boys’  school,  ten minutes’ walk のように、複数形の所有格にはアポストロフィー’だけ外につけるというポイントなどを、読み合わせをしながら整理することができました。やはり声に出して自分のペースで進められることで、授業に集中できるのだと思います。そして最後に、その日の授業で重要だと思う英文をノートに書き写してまとめるという手順で重ねてゆきました。どこを取りこぼしていたのかを確認することで、それから先どんな勉強法にすればよいかが、わかってきます。勉強のやり方の手順ルール化が、迷いを無くし、時間の使い方がうまくなり、先を見通せる自立学習につながります。
加えて、単語の増やし方は、単語だけ覚えようとしないで、教科書を丸暗記するつもりで何度も繰り返して音読すると、慣れてきますので、自然と単語も増えてきます。自分でまとめた文法の例文集を繰り返し音読するのも効果的です。
私は、生徒に毎晩寝る前に音読を15分くらいやるように勧めています。音読しているうちに、単語と単語の結びつき関連性を意識するようになり、自然と意味だけでなく使い方を覚えます。たとえば、医者に診てもらった。see a doctor  薬を飲んだ。take a medicine よくなった。get well というように和訳にこだわらず、英語独特の表現が身につき、運用力が飛躍的にアップします。

(3) 中3、高1、高2は、生徒によってかなりの実力差があります。また、高校受験、内部進学、推薦入試、大学一般入試というふうに、生徒ごとに目標も様々です。
高校受験生の当塾の夏期講習は、重要単元の復習と、9月以降の模試対策を行いますので、詳しくはお問い合わせ願います。
都立と国私立の生徒は、学年より学習習熟度という観点で捉えた方がよいと思います。私からのご提案は、学校の授業がないので、これまでやろうと考えていて、できなかった勉強をやってみる夏です。そのためにおすすめしたい勉強法は、音読と自学自習です。目標を決め、計画を立てて、自分独自の仕込み方を身に付けた生徒は、無駄がなくなり、知識が増え、自信が付き、得点力が伸びてゆきます。
受験においては、寄らば大樹の陰という思いがあると思います。また、競争のあるところに進化ありとも申します。コロナ禍以降、対面以外に、オンラインとか動画などの講義形式の授業や学習アプリとかAIとかさまざまな勉強法が登場してきましが、塾用テキストや市販の学習教材に於いても、種類がかなり増えました。市販の参考書や問題集も毎年のように改訂版、新版が発売され、生徒からすれば、いったいどれを選べばよいのか迷うと思います。私もランキング等を参考にして、主だったものを買い揃えておりますが、次々と新しいものが発売されます。やはりそれだけ需要があり、売り上げも伸びてるのだと思います。今後も共通テストも英検も一部新傾向になりますので、4技能のそれぞれに特化した問題集など、新しい参考書や問題集の発売は、需要に応じてさらに増すと思います。
当塾への問い合わせで、いろいろな情報が入ってきて、いろいろ試してみても、まったく効果ない。塾をやめて自宅学習を始めたが、家では集中できず勉強がはかどらない。やっぱり塾に行くかなと言っている。しかし本人任せで本当に大丈夫かというお問い合わせをいただくことがあります。私が、音読はしていますか。とお尋ねすると、まったくやってないようだ。とお答えいただく場合が多いです。
私は、英語の勉強の基本は、音読だと思います。音読すれば集中します。たとえば、What brought you here ?という英語表現を覚えるのに、まず何度も読んで覚え込んで、使いこなせるようになれば、知識として定着します。また、This road will take you to the station.というような関連した例文も覚え込みやすくなります。しかし我流で棒読みではすぐに忘れてしまいます。頭を耕して英文を仕込むには、シャドーイングが適しています。テキストや参考書の巻末の例文一覧をシャドーイングをすれば、リズムで覚えますし、頭に残りやすく、思い出しやすくなります。私は生徒に寝る前にシャドーイングをするように勧めています。長文問題集についても、解いて答え合わせをした後は、シャドーイングがいいです。英語のリズムを基調にして読まれますので、センスグループ意味のまとまり毎に切って、内容を理解しながら読んでゆけます。センター試験から共通テストに変わって、単語数がかなり増加したと言われていますが、日々のシャドーイングによる音読を積み重ねてゆけば、600語を超える長文にも十分に対応できる速読力と読解力が養成されてゆきます。
最近の英文法参考書は、内容理解度をチェックするページや、別冊で準拠問題集がセットの参考書が多いです。自学自習で仕込みと定着させるための演習が同時にできます。そのため、新単元であれば、参考書で予習して問題集で確認する。また既習単元であれば、先に問題集を解いて、参考書で確認するという使い方もできます。最近の問題集は生徒が間違えやすいところを丁寧に解説されたものが多いです。さらにその関連事項をまとめてありますので、効率的に整理できます。
当塾に限っての私の勝手な意見ですが、私が板書で説明して強調したいことが、全部参考書やテキストに書いてあります。最近の自学自習教材は、1ページあたりの文字数が少なくなり、スッキリしていて読みやすくポイントがつかみやすいです。また、生徒も板書する手間が省け、ポイントを漏らさず効率的に進められます。例文を書き抜いて、ポイントと語順をチェックすれば、英作文の練習になります。
当塾は、まず、しっかりと生徒と話し合い、夏の目標設定をします。旅行とか合宿とか予定が入ると思いますが、一週間ごとに小さな目標を達成しながら継続すれば、やり切る夏になります。ズバリ夏はテンポです。欲張るとテンポを乱します。淡々とテンポ良く進めてゆくと飽きずに続きます。夏は、応用発展問題は触れずに基礎力を固める時期で、これまでのまとめと弱点補強です。私は、勉強のやり方を指導します。知識を仕込む方法と、反復して定着させる方法です。間違えたところを、なぜだろうと調べて考えて、解決する方法が身につきます。
しかし実際のところ、毎年中3と高1に関しては、テキストはやっとくから、教科書の先取り授業をしてほしいという生徒が多いです。9月以降は、文化祭の準備とか、部活で新チームになっての試合とかで夏以上に忙しいと言います。今自分にとって一番やりたい英語は、2学期の予習だと思えば、まずそれからやるべきです。授業は、60分なので全訳はしませんが、読めない単語が無いように指導しています。納得のゆく時間の使い方ができれば、満足感だけでなく、余裕が生まれ、自分から単語の意味とか文法のポイントを調べたりしてやる気になります。
当塾では、調整時間10分を設けておりますので、授業の初めと終わりに進度と宿題のチェックをしています。自分で学習管理ができるようになると、計画が立てやすくなり、その日の目標をやり切ることにより、集中して勉強するコツが身につきます。

(4) 後悔しない夏。やりたいことをやり切る夏
当塾は、学校補習や英検対策も行いますが、本幹は受験英語個人指導塾です。最近では、半数近くが推薦による年内入試と言われていますが、ここでは、共通テストと2月以降の一般入試を目標とした受験生と保護者の方々に、当塾の夏期講習の指導方針についてご提案させていただきます。
当塾の夏期講習は、長文の音読と文法語法問題集の読み合わせと構文イディオムの口頭の英作文です。具体的な指導例でご説明致します。私大理系志望の私立高3生と9月末に体験授業を行いました。相談内容は、9月の公開模試で、急に難しくなったと感じた。時間が足りず、自己採点しても、おそらく半分も出来てないと思う。今後どのような勉強をすればよいか指導してほしいという要望でした。
私は、どんな夏の勉強をしましたか?と尋ねたところ、学校と予備校の夏期講習の予習復習に追われて、自分から単語を覚えたり問題集を解いたりすることは、あまり出来なかった。と答えてくれました。授業の演習ばかりで仕込み不足が原因です。
よく夏を制するものは入試を制すとか、夏は入試の天王山と申しますが、塾や予備校で授業を受けるという意味だけではないと思います。自分から知識を仕込むことの方がもっと大切です。秋からの模試は、まず受験者数が増えます。問題も難しくなりますし、問題量も増えます。そのような模試を何度か受けて、志望校を決定することになります。そのため、夏は、入試の基礎となる単語力、熟語力、文法力の土台の完成です。知識の充実を疎かにしていると、読むのが遅くなり、内容理解が遅くなり、解くのが遅くなりますので、時間内に終わらなくなります。私は生徒に、夏は、難しくなるのを止めて待ってくれる最後のチャンスだ。と言ってます。秋に向けてどれだけ仕込むかが勝負です。夏にしっかりと溜めを作れば、秋に大きくジャンプアップできます。自分で計画を立てて目標を決めてやり切るようにすれば、その知識は、秋以降遺憾無く発揮されるはずです。
体験授業を受講した生徒には、今からでも遅くない。必要な知識を仕込もうということになり、まず、計画表を作成しました。内容は、市販の長文集、長文問題集、文法語法問題集、単語熟語集と構文集(塾専用テキスト)です。長文は、自分で音読しないと読めるようにはなりません。どのくらいの速さで読めばよいかは、シャドーイングで、自然と身につきます。英語のリズムが身に付くと、間を取って読みますので、読んでも疲れません。時間内に集中して解けるようになります。
結局、その生徒は、週2回で1月末まで継続して、いくつかの大学に現役合格しました。私が指導して感じたことは、自分らしさが出始めて伸び始めたという感じです。本人は、集中するコツがつかめたと言ってましたが、オンラインで、対面でなかったこともよかったのかもしれません。縛りから解放されて、マイペースを維持したことが、合格に直結したのだと思います。
しかし、そこまで自学自習に頼り切って大丈夫かとご心配になる方もいらっしゃると思います。授業で習うことだけで力がつくわけではありません。秋からの偏差値を伸ばす前提は、夏に知識分野がまだ不十分という危機感を持てるかどうかです。たとえば、単語集とか語法文法問題集に赤シートをあてながら、このあたりはまだ覚えてないなと思ったら、即仕込むべきです。後回しにすることが、秋以降に伸び悩みの原因になります。やらなければならないことがわかっていて、なぜそれを最初にやろうとしないのか。夏の計画を立てて、毎日コツコツ覚えていると、次にやるべきことがピンとひらめきます。知識が増えてくると、問題文に食い付いて読めるようになりますし、受験のレールに乗っていることが実感できます。また、答案にも自分らしさが出てきますし、まわりのみんなと競い合う楽しさが実感できます。夏の予定に呑まれてしまうと、自分の立ち位置を見失います。
この夏は、一度しかない自分に与えられたチャンスです。やる気はあってもその最大のカギは計画性です。
何をどのように進めるかは、体験授業の際に本人とご両親のご意向を十分にお伺いして決めるようにしております。仕込みとチェックの繰り返しは、入試直前まで続きますが、受験は、引いたら終わりです。引かないためには、音読しかありません。音読しながら書き取った方がいいなと思う構文は、すぐに書き抜くように指導しています。たとえば、A whale is not a fish any more than a horse is.という構文で、a fish の位置をよく間違えます。壁に貼り付けて毎日自分に言い聞かせるように音読を繰り返せば覚えます。今必要なことをすぐやることで、自力でなんとか解決しようとする粘りが養成されます。この粘りこそが、秋以降の模試における偏差値アップの決め手になります。