5Q13中高一貫で新高1です。本人は理系に進み、医学部をめざしたいと申しております。親としても応援したいと思いますが、これまでの成績ですといささか不安です。いかがでしょうか(高1私立)

 A  医学部受験では、数学は全範囲から出題されますし、理科も2科目必要です。そのため比較的余裕のある高1のうちに全単元を一通り終了させ、受験のために覚え込むべき内容を把握しておくことが大切です。授業はどんどん先にすすめてゆきます。指定の参考書を授業中にも活用しながら、中学英語に何が加わったのか、何を覚え込めばよいかをポイントを板書で列挙しながら説明します。家庭でも十分な問題量を解いて来ていただきます。翌週には分かりづらかった箇所を重点的に解説します。しばらく進めてゆくうちに予習や復習の要領が分かってきますので、他に頼らず自分で調べ、自らの力でものにしてゆこうとする意欲的な姿勢になります。春夏冬の長期休暇をうまく活用し、高2までに受験英語を完成させます。

 Q14中学のときは、あまり勉強に身が入らなかったせいか、大学受験では挽回したいと申しております。親としては、これを機に基礎から徹底的に鍛え直していただきたいと思います。いかがでしょうか(高1私立)

 A  やる気を実力に反映させ、自信につなげる一つの方法は、復習しながら進めてゆくことです。授業は各単元ごとに中学英語の復習に高校英語をからめてゆきます。たとえば不定詞は中学内容を板書で十分に説明し、練習問題を解き、使いこなせるようになった後、高校で習う知覚動詞、使役動詞、完了不定詞とすすめてゆきます。その際に、苦手意識を克服させるため、生徒本人にポイントを自分で気付かせるように指導します。習ったことを自分のものにしてゆこうとする努力の積み重ねで、この時期、高校英語の仕込みの重要性を認識することができます。また、大学受験に必要な単語や熟語や構文も積極的に覚え込んでゆこうとする姿勢が身につきます。一年間をかけて、大学受験に必要な盤石な土台を築きあげてゆきます。

 Q15自分が見つけてきたり、私がすすめたり、いくつかの方法を試してみましたが、長続きしません。そのためか成績も伸びません。親としては落ち着いて勉強してほしいと思います。いかがでしょうか(高2都立)

 A  学校の授業や自分の選んだ学習法を志望校に向けた受験勉強とうまくからめながら進めてゆけば問題はありませんが、ばらばらになってしまうと伸び悩みの原因になります。たとえば難問ばかりに手を出すと受験に必要な文法や構文の知識が不十分になりますし、基本問題ばかり解いていると実践問題を解く際に時間がかかったり、歯が立たなかったりします。体験授業の際に本人の実力をみて、本人と十分に話し合ったうえで何をどのように進めてゆくかを決めます。時には中学内容にまで逆上りながら、塾での授業を学校の授業や受験勉強にうまく生かせるように指導します。また、中間期末テスト前には万全のテスト対策をおこないます。しばらく進めてゆくうちに、すっきりとした勉強スタイルができあがってゆきます。今何をやればよいのか分かってきますし、落ち着いて受験勉強に取り組めるようになります。