Q20 リスニング対策についてお伺いします。娘は都立新高2で、高1の時英検準2級に合格しました。この冬英検2級に挑戦しましたが、リスニングにまったく歯が立たなかったと申しております。昨年高1秋の模試でもリスニングで点数が取れなかったようですし、英会話スクールに通うか、塾や予備校のリスニング対策講座を取るか、といろいろ娘と話し合っています。もしそちらにお願いするならば、どのようなご指導をいただけるのでしょうか。


A 市販の教材をうまく活用することで十分に対応は可能です。英検やセンター試験のリスニング問題は、内容は難しすぎず極めて客観的テストになっていると思います、まず試験時間と出題形式と語数を把握し、どのように進めてゆけばよいか対策をたてることが肝心です。聞いた瞬間日本語に直そうとしないで、止めずに流せるようになれば、リスニング力は着実にアップします。当塾では、会話文と説明文に分けて出題傾向と頻出パターンを分析して編集された教材を使用しています(1題80語~150語で4択式)。生徒には繰り返し聞き、放送文に合わせて音読するようアドバイスしています。放送文の先生の発音や読み方をまるごとまねようとすることで、英語独特のリズムやイントネーション(抑揚)が身につき、英文が聴き取りやすくなることが実感できます。トレーニングを積み重ねてゆくにつれ、最初は速すぎて聞き取れないと感じても、しだいに慣れて聞き取れるようになり、正解を選べるようになります。またこの勉強法は長文読解にも役立ちます。ていねいに一定のスピードで、意味のまとまりごとにポーズ(休止)を入れ、話の流れを追いながら読み進めてゆけば、内容をまとめやすく、話の中心となる部分が見つかりやすくなります。しかも集中力が最後まで持続し疲れません。特に600語を超える長文が出題される上位校の入試本番において、その強さが発揮されます。

 

 

Q 21 私立女子新高3です。現在集団授業に加えて個別指導にも通っていますが、テストでなかなかよい結果が出せません。どのような指導を受ければ伸びるのかと、考えあぐねておりますが、もしそちらにお願いするなら、どのようなご指導をいただけるのでしょうか

 

A  指導を受けるというより、自ら仕込むという姿勢が必要です。 問題のレベルや難易度に自分の実力が追い付いてゆけてない、問題演習量不足、仕込み不足状態のせいではないでしょうか。何をやればよいのか、一人で進めてゆけるのかと不安にお感じになるかもしれませんが、毎日コツコツ仕込んでゆく勉強法を積み重ねてゆけば、知識量が増え、テストでも食いついてゆけるようになり、自分の弱点がわかってきますので、弱点補強に心がけてさらに努力を積んでゆけば、テスト結果にも表れ、よし、この調子でもっと伸ばすぞと意欲的に取り組めるようになります。私は、授業中はていねいに指導すると同時に、自分で解決し先に進めてゆけるよう勉強法もアドバイスしています。例えば、これは私が訪れたいと思っていたところだ。は、This is the place which I have wanted to visit.で、whereではありません。夜が明け始めた。は、The day began to break. で、The nightではありません。彼は一人っ子だ。は、He is an only child.で、only a childは、ほんの子供だ。という意味。あなたに電話ですよ。は、You are wanted on the phone.で、calledではありません。これらは、力の付いてきた生徒がよく間違える問題ですが、私は辞書や参考書を活用し、「ほら、ここに載ってる」と、やってみせています。間違えたところを中心に、チェックを入れ整理し、必ず見直しを行い、そのままにしておかないように指導しています。問題をどんどん先に解き進め、新しい発見と驚きを積み重ねてゆくことは、英語に自信を与えてくれるだけでなく、仕込みの楽しさを味わわせてくれます。この楽しさこそが結果を一気に引き上げてゆく原動力になってゆくと思います。