Q12付属校のせいか本人はマイペースで勉強していると申しておりますが、親としては高校に進学して外部からの入学生に負けないねばり強さを身につけてほしいと思います。いかがでしょうか(中3私立)

 

A  中学英語を高校受験のための英語ではなく、高校英語にスムーズに移行し、しっかりと理解するための基礎英語と位置付け、徹底した反復演習をおこないます。高1で習う過去完了や関係副詞は、中3で習う現在完了や関係代名詞が土台になりますし、中2で習った不定詞や比較は、高校ではさらに細かく複雑になります。高校に入学してから英語でつまずかないためにも、中学英語を総復習しておくことが大切です。授業は学校の進度をにらみながら、やや速めにすすめてゆきます。余裕の生まれたところで高校受験用の塾用テキストを使って中1中2の総復習をおこないます。また、随時確認テストをはさみます。理解度をチェックし反復学習の重要性を認識してゆくにつれ、工夫を重ねながら自分独自の勉強法を生み出します。この勉強法を積み重ねてゆくことで自信がわき、粘り強さが身についてゆきます。

 

Q13中高一貫で新高1です。本人は理系に進み、医学部をめざしたいと申しております。親としても応援したいと思いますが、これまでの成績ですといささか不安です。いかがでしょうか(高1私立)

 

A  医学部受験では、数学は全範囲から出題されますし、理科も2科目必要です。そのため比較的余裕のある高1のうちに全単元を一通り終了させ、受験のために覚え込むべき内容を把握しておくことが大切です。授業はどんどん先にすすめてゆきます。指定の参考書を授業中にも活用しながら、中学英語に何が加わったのか、何を覚え込めばよいかをポイントを板書で列挙しながら説明します。家庭でも十分な問題量を解いて来ていただきます。翌週には分かりづらかった箇所を重点的に解説します。しばらく進めてゆくうちに予習や復習の要領が分かってきますので、他に頼らず自分で調べ、自らの力でものにしてゆこうとする意欲的な姿勢になります。春夏冬の長期休暇をうまく活用し、高2までに受験英語を完成させます。

 

Q14中学のときは、あまり勉強に身が入らなかったせいか、大学受験では挽回したいと申しております。親としては、これを機に基礎から徹底的に鍛え直していただきたいと思います。いかがでしょうか(高1私立)

 

A  やる気を実力に反映させ、自信につなげる一つの方法は、復習しながら進めてゆくことです。授業は各単元ごとに中学英語の復習に高校英語をからめてゆきます。たとえば不定詞は中学内容を板書で十分に説明し、練習問題を解き、使いこなせるようになった後、高校で習う知覚動詞、使役動詞、完了不定詞とすすめてゆきます。その際に、苦手意識を克服させるため、生徒本人にポイントを自分で気付かせるように指導します。習ったことを自分のものにしてゆこうとする努力の積み重ねで、この時期、高校英語の仕込みの重要性を認識することができます。また、大学受験に必要な単語や熟語や構文も積極的に覚え込んでゆこうとする姿勢が身につきます。一年間をかけて、大学受験に必要な盤石な土台を築きあげてゆきます。