冬こそ自宅で猛特訓。昨年、東京都教育委員会より、中3に加え中1、中2にもスピーキングテストを実施するという発表がありました。(詳しくは東京都教育委員会HP ESAT-Jでご覧願います)そのことも踏まえ、当塾の授業と家庭学習の取り組み方についてご提案させていただきたいと思います。冬は日暮れが早いですし、急に冷え込みます。受験生はともかく、冬こそ自宅firstです。暖かく一番落ち着く自分の部屋で、昨年を振り返り、また新学年に向けて、どんな1年にしたいか、構想をじっくり練るのがいいと思います。そのためには、自分の今の本当の実力を把握しておく必要があります。ポイントは、集中できる環境です。自宅の勉強部屋の有効活用です。具体的には、音読と知識の整理です。まず、自分の英語力は、音読すれば確認できます。我流で音読しても、すぐに疲れて飽きて続きませんが、シャドーイングをして英語のリズムを身につければ、英語の勉強のやり方が変わります。ネイティブの先生の発音を何度も繰り返して聞いて真似して、そのまま丸覚えすることで、まるで歌を覚えるように英語が頭に入り定着します。教材の付録のCDやダウンロードしたネイティブの先生の音読は、一定の速さで読まれ、間をとって読まれますので、聴き手に配慮した読み方です。発表力を付けるために、これほど頼れるお手本はありません。まるで自分がその先生になったかのように、毎日繰り返してシャドーイングを行えば、リズムに乗ってフレーズが仕込まれてゆきますので、表現力が鍛えられ、学校の授業などで、その時その場にそのテーマにふさわしい表現が、口を衝いて出てきます。自分の使い慣れた言い回しやフレーズで英文を構成するようになりますし、これは使えると思った表現、フレーズは、自らどんどん自分の英語に取り込んでゆきますので、スピーキングだけでなく英作文も強くなります。4 技能が、読むと聴く、書くと話すというふうにシャドーイングによって一体化されてゆきます。たとえば、定期テスト勉強で和訳にこだわっていたら、穴埋めや並べ替えで出題されて、肝心な英語表現が出てこなかったというケースがよくあります。ただ英語を日本語に直すのが英語の勉強ではありません。英語表現を覚えて、テストの時に引き出せるのが英語の勉強です。ただひたすらシャドーイングを積み重ねることによって、以前に読んだ聴いた英文と似ているという勘が働き、応用力が身につき、自信がつき、自然と日本語に直すこだわりが消えて、むしろ英語のままで内容を把握しようとする姿勢が身につきます。この意欲的な姿勢が身につくと、さらにディスコマーカーとか読解法を学ぶことにより、難関大入試レベルの長文も十分に解きこなせる英語力が養成されてゆきます。
しかし、英語力のレベルアップをしてゆくためには、やはり日本語で文法や単語やイディオムを理解して数多く仕込んでおく必要があります。それ単独で覚えてもすぐに忘れてしまいますが、意味のかたまり、関連の強い語句と一緒に覚えれば、思い出しやすくなります。当塾では1対1であることを最大限に生かすために、市販の単語熟語集で読み合わせを行います。発音することで自分に馴染ませて覚え込むことができます。自宅ですので大きな声で読んでも大丈夫です。私は、仕込み時が大切であることを強調しています。talk とtell とか意味は同じでも使い方に注意が必要な単語の説明をします。また、escape は、エスケープではなくイスケープですし、発音も意味も暗記はいい加減になりがちですが、むしろ、そこを突いてくるのが英語のテストです。高校生は、市販の文法語法問題集を読み合わせしながら、じっくり取り組むように指導しています。自分をいつもテストするため、赤シートで絶えずチェックする以外に、ノートを作ったり、一覧表にして机の前に貼り付けたりして、文法語法問題集を工夫して仕込むことが、その本の中身を使いこなせるようになる秘訣です。
英文法は、学校でも塾でも授業後の家庭での復習の取り組み方が大切です。授業中によくわかったことに満足して、他で忙しくてそのままにしておくと、忘却曲線にある通りすぐに忘れます。当塾の英文法の指導の特色は、講義形式ではなく対話形式です。生徒と一緒に考える英文法です。ボードを使ったり塾用テキストや市販の参考書の読み合わせをして、ポイントを説明し、そのポイントで英作文を行います。基本例文を丸ごと暗記するつもりで、すぐに使ってみることで使いこなせるようになります。また教科書の音読をしながら本文を書いてみるように勧めています。本文を書きながら、なぜこんな英文になるのだろうと考えて、参考書を読み比べて調べれば、いくつかの解説を理解することで、こだわりが無くなり、英文法の勉強法がわかります。私は勉強の進め方まとめ方を教えます。授業後にまとめてみる習慣を身につけると、ノートが分厚くなり自分の英文法が築かれてゆきます。知識がつき実践力がつき自分の英語力の幹が太くなります。
自習室では声は出せませんが、自宅なら大丈夫です。自宅でしかできない勉強は、大声で読みながら書いてみる勉強法です。自分独自の勉強法を生み出すことにより、暖かい春を迎える頃にチャレンジングの準備が整います。