Q22  中3私立男子校です。夏休み前に学校で三者面談があり、英語はこのままだと高校に上がってから苦労する。この夏にやり直したほうがよい。と、アドバイスをいただき、ならば私(母親)が、と思い早速息子と中学英語の総復習を始めましたが、すぐさま膠着状態に陥り、こんなの習ってないとか、こんなの試験に出ないとか、文句ばかり言って、本人の危機感のなさにあきれるばかりです。もしそちらでお願いするならば、どのようなご指導をいただけますでしょうか

 

 A 中1の最初からやり直すという方法もありますが、まず学校の勉強についてゆけることが第一です。教科書は読めないと暗記もできませんし、テストで問題も解けません。次回のテスト範囲になりそうなレッスンの音読から始めます。回を重ねる毎に次第にすらすらと読めるようになりますので、自信がわいてきますし、学校の授業での参加意識も高まります。小テストやレッスンテストにも全力で臨むことで自分の置かれてる位置が分かってきます。周りの生徒の様子も見えてきます。「習ったら、すぐ復習」を習慣化してゆけば、よし、このあたりのことを覚え込んでゆけば試験に出そうだ。という目標が設定できます。また、教科書の長文は文法の宝庫です。新しい単元を仕込みながら、自分の甘かったところが具体的に把握できます。例えば不規則動詞を覚えてないとか、不定詞、動名詞の単元を十分に理解していないとか、このままでは、ますます苦手になるばかりだが、今弱点補強を行えば、十分に挽回できる。と明確な目標を設定することで、中学英語の復習にも意欲的に取り組めるようになります。やる気はあるがどうしていいかわからない。という生徒は、単元同士が絡み合った状態になっている場合が多く、単元ごとにきちんと復習してゆけば
、体系だった英文法を築きあげることができます。例えば、theyは3人称複数で、They are students.と名詞にsが付きますが、They play tennis. と動詞にsは付きません。3単現のsと複数形のsとを学習し直すことで正確な知識として定着し、盤石な土台が完成します。私は、家庭学習の進め方も指導します。ある程度量を解いたら、ポイントをまとめて整理して、何度も見直して覚え込むことが重要です。以前に似たような問題を解いたことがあったが、また間てしまったという場合は、解きっぱなしにして見直さなかったことが原因です。復習の習慣のついていない生徒には、私と一緒に重要な例文や間違った箇所
をノートに書き写して、自習ノート作りを行います。自分で書いてみることで、覚え込むべきポイントがはっきりとわかります。また、重要なポイントや間違えたところを自分で調べて解決して覚え込んでゆく方法を指導します。本当はどこまで分かっているのか、自習ノートに加えてカードや付箋や赤シートなど自分でいろいろ試みてゆくうちに自分独自の勉強法が産み出され、短時間で要領よく復習できるようになります。定期テストや実力テストで結果が上向いてくると、もっとスピード感が欲しい。もっと効率的に仕込みたい。という、さらに意欲的な姿勢になり、先を見越して次に何を仕込めばよいか計画を立て、実行するようになります。さらなる高みを目指し、もっと英語を伸ばしたいという意欲と、そのための努力は惜しまない。という実行力とをもって、学年トップグループへと一気に引き上げてゆきます。