
あなた、お写真をありがとう。
でも、、、この神殿は豪宕すぎるわ。
こんな神殿の中は空虚でしかないだろうと思ったの。
生きることを信じるための巡礼ではなく、
王権と宗権の権力が人民を威圧し拝跪させるための大道具。
耶蘇の宗門では人間のみが(ただしくは耶蘇宗徒のみが)選ばれし者であって、
他の生き物は生きながらその餌である存在でしかないのよ。
おどろおどろしい家畜人ヤプーの世界......
yapu-は女王様と奴隷の黙契の世界こそ美なんだわ!
あなたは長く欧羅巴にいらっしゃって、かれらの美学をご存知のはずだわ。
はたしてこうした絢爛を陵駕する力の美を推奨する側に立てるものなのかしら。
それより“ありのままの美”こそが、と私なんか思います。
ひざの後ろのえくぼの黒子、微視の美もまた......
また一段と寒くなってきましたわ。
あなたもお気をつけて旅してくださいね。