寝ても醒めても ~ Nuit et Jour ~-bird.jpg

















はるかにヒマラヤの嶺々
豊饒の紫外線が降り注ぎ
乾いた風が音を立てて天空に突き騰がる
ニードルの頂には
私の屍

肉の塊は
バキバキと骨が砕かれ
バサバサと肉が解体され
血は粉末となって飛散する

旺盛な食欲の野禽たちは
食卓の猥雑な騒ぎのままに
私を啄ばみ嚥みくだす

できることなら
肉の塊に再び痛苦を蘇らせ
感触をしみじみと味わいたいものだ

その甘美な夢こそ