鳥葬幻想はるかにヒマラヤの嶺々豊饒の紫外線が降り注ぎ乾いた風が音を立てて天空に突き騰がるニードルの頂には私の屍肉の塊はバキバキと骨が砕かれバサバサと肉が解体され血は粉末となって飛散する旺盛な食欲の野禽たちは食卓の猥雑な騒ぎのままに私を啄ばみ嚥みくだすできることなら肉の塊に再び痛苦を蘇らせ感触をしみじみと味わいたいものだその甘美な夢こそ