よく「親の七光り」って言いますよね。
親じゃなくて、ひいじいちゃんの場合って 7×3=21? 7の3乗で343光り?
何でこんなアホな事を言っているかと言いますと、先日梅若万佐晴先生よりお仕事を頂きました。
クライアントはヨウカンで有名な虎屋さん。
虎屋さんの出している「虎屋の5世紀~伝統と革新の経営~」という本があります。店の歴史を綴った本なんですが、そこの大正時代の所にこう記してありました。
虎屋15代店主 黒川武雄は趣味の能から小鼓という懐中汁粉を考案した。
(中略)
大正の終わりのある夏。三井物産重役福井菊三郎のお嬢さん2名が軽井沢の公会堂で小袖曽我の舞囃子を舞う事となり、地謡は先代の鉄之丞先生と青木さんが勤め、囃子は(中略)私が笛。
大変好評で、翌晩三井物産重役藤瀬さんの別荘へ招待され、(中略)おそくまで鼓を打ったりなどして楽しい夜であった。その清遊を楽しんだ私は小鼓というお菓子を考案しようと思った。そして出来たのが懐中汁粉小鼓である。
ここの文中に出てくる青木さんというのが、どうやら自分の曾祖父の青木只一(ただいち)の様だ、と言う事で、そのご縁で梅若万佐晴先生より御出演の機会を賜りました。
親の七光りならぬ、曾祖父の七光り(笑)
自宅のご神前にあった遺影でしか見た事の無かった曾祖父の記録を目に出来て少し興奮気味の今日この頃です。
写真は只一お祖父様が能「鷺」を舞ったときの写真です。(昭和33年10月25日 秋の橘香会)