丹波篠山・新年翁神事<ライブ中継> | 能役者青木健一のお稽古日記。

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

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おはようございます!!


毎年年末に友達と会うと「仕事納め、いつ??」って話になります。

僕「12月31日までだよ。」

友達「大変だねぇ~。じゃあ、仕事始めは??」

僕「元旦0時過ぎ」


ここで大抵の人は、頭の上に「?」マークがいっぱい浮かんでます(笑)


どういう事か説明致します。

万三郎先生と梅若研能会の若手衆は毎年正月元旦0時過ぎより、丹波黒豆で有名な兵庫県丹波の春日神社野外舞台で「翁」の奉納をしています。

なぜ丹波で?とお思いの方も多いでしょう。実は梅若家は丹波猿楽の流れをくむ一派です。

室町時代、関西近畿地方では、それぞれの地域を本拠地として演能する一座がありました。その一座は本拠地の地名を取って「丹波猿楽」「近江猿楽」「大和猿楽」と名乗っていました。

(余談ですが、丹波猿楽は観世流のツレ方として合併し、後に梅若派としてシテ方となり、昭和初頭に観世流となりまして、今日まで活躍しています)



この様に梅若と非常に縁の深い丹波で梅若研能会による「翁」が舞われるようになったのは、今から30年ほど前からです。

毎年丹波で年を越し、奉納能をするのが万三郎先生と若手衆の年末年始の恒例行事となってます。


丹波へは車で行きます。今、海老名サービスエリア付近を通過中です!

続く。