「大好きな野球だったけど…」 | 能役者青木健一のお稽古日記。

能役者青木健一のお稽古日記。

能役者、観世流青木健一(梅若研能会所属)の日々の活動や能に対する想いを記すお稽古日記。

父一郎からの教え、芸大在学時の先生方からの芸談等を更新。

私事で恥ずかしいんですが、小・中・高校と野球部に在籍していまして、自分は俗に言う「野球チョイかじりオヤジ」であります。(それがどういう訳か大学で「サッカー馬鹿」の称号を頂きまして…笑)


野球をやっていて本当に良かったと思う事がいくつもあります。と同時に野球から色々と学びました。


高校時代、ある日の練習後、全体ミーティングで監督が「俺らは高校野球をやってんだ。地方大会の、しかも予選の試合がテレビで放送されるのなんて高校野球くらいだぞ。それくらい世間が俺らに注目しているんだ。一人でも喧嘩、飲酒、喫煙が見つかったら大会出場停止なんだぞ。」と話していた。


野球ほど、礼に始まり礼に終わる感覚の強い団体競技はないと思います。野球は競技であると同時に教育色の強い独特な雰囲気を持っています。だからこそたった一人の反社会的行動がチーム全体に影響して当然だと僕は思います。



今、ネットを中心にある一人のお笑い芸人の行動が注目を浴びている。(ここでは詳しく語らなくても良いと思うので省略)その影響がある社会人球団に波紋を広げている。


「大好きな野球だったけど、やめることにしました。みんな、ごめん」


萩本監督率いる茨城ゴールデンゴールズの突然の解散宣言。理由は上記のお笑い芸人がこのチームに所属し、地方への野球遠征中に犯罪を起こしたからです。


テレビでその会見のVTRを見ていた時、「なんで?」と一瞬思ったが、すぐに「それもやむなし…」と思う様になった。「野球やる人間はそれくらいの覚悟を持っていなきゃするもんじゃない」と思ったからです。


野球人口は減ったとはいえ、少年野球を始め大きな競技者人口があるスポーツです。野球を通して社会性を学んできた者として、今回の萩本監督の大きな決断を支持したいと思いました。


とは言ったものの残された選手の事を思うと存続を願ってしまうのは人間の情と言うモノでしょうか?出来る事ならば、周りの人間が説得して存続を切に願っております。



P.S. 結局、健一は何が言いたいんだよ?と言われそうなので弁解いたします。

それは「何かをやるって事はそれと等価の責任も背負わなければいけないのだよ」って事であります。なかなか難しい事なんだけどねぇ~ (≧▽≦)