MMA選手の年間試合数はどのくらいが理想なのかなと考えて他の競技も考えつつ考えて行こうと思う。ムエタイの場合は試合数が多くひと月に1試合は普通で2試合、3試合と言う話も聞きますがMMAの場合はキャリアが若い選手は4試合をベースに多いと5-6試合というところでキャリアを増すにつれて年間3試合から1試合と言った感じで減らして行くように思う。これはキャリアを増すにつれてファイトマネーが上がって大会側も軸としての試合としての器用になるので年間に何試合も組めないと言うのもあるだろうしキャリア、年齢を増す事でハイペースの試合に身体がついて来ないと言うのもあるだろう。当然、試合の重みが増して試合に対して長いキャンプを組みたいと言うのもあるとは思う。

では自分の過去10年のキャリアを例に考えて行きたいと思います。

23歳 2006年 5試合 8月のプライドデビュー以降ハイペースで試合
24歳 2007年 3試合 プライド消滅で4月から年末まで空白の期間
25歳 2008年 7試合 ドリーム旗揚げ
26歳 2009年 5試合 ドリームチャンピオン
27歳 2010年 4試合 ミックスルールがあるので実質5試合
28歳 2011年 4試合 ドリーム最後の年
29歳 2012年 3試合 OneFCと契約
30歳 2013年 3試合 OneFCチャンピオン
31歳 2014年 2試合 試合数が減った事に悩む
32歳 2015年 2試合 プロ10年 

プライドの休止で2007年は試合数が減ってるのですが27歳までは年間に5試合、多い年は7試合の試合数をこなしています。実はこの時期に自分のキャリアを作ろうと思って生き急いでも良いからとにかく試合をしたいと思ってやってきました。実際に実力もついたし自分のキャリアも増したと思っています。体力的には年間7試合やった年でもそこまで苦しい物は無かったと思います。ただ試合がずっと続くので調整方法が長いキャンプではなく一定の強度を保ちつつ試合一ヶ月前に2週間半から3週間の強度の高い練習をして試合に臨むスタイルでした。この時期にキャリアを一定揺るがない物にしたことは正解だったと思います。

28歳の年は少し僕の中では特殊な年で技術的にも実力的にも凄く自信がついた年だったのです。ストライクフォースでの試合、リッチクレメンティ戦、ロブマックロー戦、北岡戦とこなしたのですが試合をする度に手応えを感じていたのですよね。これは23歳の時に27-28歳までに一定の技術を身につけたいと思ってやってきた事が出たとも言えるのだけどもこうやって力がつくんだと実感した経験。この年に出会ったEVOLVEとの出会いがもの凄く大きかったのもある。

29歳でドリームが消滅で新しいOneFCというプロモーションと契約して試合数も減るのですが条件も結果的に上がって1試合に全力を注ぐスタイルになる。ドリームに世話になりっぱなしで月給+ファイトマネーと言う安定した形で勝負してきてそれが消滅で無くなる時は正直もの凄く不安で格闘技選手止めて働かなければいけないかなというのも頭によぎったのだけどもそれまで必死にやってきた事が市場で評価されて選手を続ける事が出来た。ここからは試合数が減ってここ2年は年間2試合のペースで闘っている。試合数が減った事に悩んでた時期もあるのだけども今はこの試合数で自分をコントロールして出来るようになってきた。

これは僕の過去10年間の試合ですがキャリアが若い時はたくさん試合してキャリアが増してきたら試合数を絞ると言うのがいい流れなのではないかと思います。長くやろうとするとこの強弱が重要になってくると思っています。

来年33歳で決して若くはないのですが気持ち的にはまだまだ年間に6-8試合する気持ちはあります。その位、格闘技は好きだし試合が好き。今は状況的に絞ってやってますがいつかまたたくさん試合したいなと思います。状況が変わったらまたバシバシ試合する時があるでしょう。きっと。

さて今日で11月も終わり。
明日からは12月。今年もこれで終わりだ。本当に早い。年末に大きな仕事がどんどんとあるけども。

シンガポールでの練習も来週でおしまいで残す所11日となる。ここが正念場だから一生懸命やってやり切りたいと思う。
やれば自分の為になるものだから、

高校生以来のクレアチンで体重も維持出来て良い物が作れそうです。では今週も一生懸命!

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