大外刈りと言う技が僕の柔道時代の公称の得意技でありました。
何故ここで公称のという表現を使いましたかと言いますと柔道は立ち技に於けるビッグ3(背負い投げ、内股、大外刈り)を得意技にしなければイケナイと言うような暗黙の了解みたいな物がありまして間違いなく寝技とタックル系の技が得意だった僕も公称では大外刈りが得意技と言う事にしておりました。まったく持って理不尽と言いますか理解に苦しむ話ではあるのですがこういう物だと解釈する事が柔道を通じて社会に役立つ人材を送り出すと言う嘘八百な目的を少しだけ可能にしておるのではないかと思うわけです。柔道が良い人格作りや良い人格形成に役立つみたいな事が難しいのは例の不祥事を見れば分かるわけです。はい。

さて相変わらず思った事を書いてるわけなのですが大外刈りと言いましても色んな大外刈りがあるわけです。十人十色。どんな形でも僕は良いと言うか正解は無い物ですよね。基本はあっても。

そんな大外刈りが原因で僕は日大に行かなかったんだよなって話を思い出したので書いてみようかなと思います。もう時効だし怒られないでしょう。



はい。あれは高校一年のいつだっただろうか。
静岡に当時の日大の監督をされてた元世界チャンピオンの高木先生と言う偉大な先生が来て周辺の高校生が集まって講習をして貰ったわけです。多分ですが無償の講習であったと思うし世界チャンピオンが教えてくれるなんて事は無いわけでありがたい事です。ワクワクしていきましたね。
大外刈りだったんですよ。その講習が。そこで良し!お前やってみろ!となって大外刈りをやったんですよね。そこで全員がいる前でダメな大外刈りという主旨の事を言われたわけです。当時その地区では上位だったとの敏感な年頃に全員の前で腐された経験は僕の自尊心を相当に傷を付けたわけです。もうね。その瞬間に思ったわけですよ!大学のスカウトで来てもうんこ食ってろって帰してやるからなと。その時から目標はスカウトに来させて断る事と言うのが加わったわけです。笑 

結果的に1年半後に特待生での入学を打診されるわけですが丁重にお断りしたわけです。あの時は気持ちがよかったですね。爽快でした。

はいはい。この話自体はここで終了。更に10年以上経って日大で寝技教えてたりするので世の中どうなるか分かりませんね。良いとこに落ち着いているとは思うのですが。

で教え方について思うんですよ。
指導者が選手に対して上位として絶対的に君臨する為には相手を完全に屈服させるって事だと思うんですよね。様々な手法があってそれが鬼のようなしごきだったり体罰だったりダメ出しだったりするわけです。学校スポーツのあの無駄に長い練習は体力的に限界に追い込んで上位概念を作るみたいな事だと僕は解釈してるんですがどうなんですかね。はい。体罰も同じくでしばき回してオレの方が上だ!うんこ食うか!?とやるわけですよね。これの方が動物的なので理解して頂きやすいかとも思います。
マイルドに上下を作るのって相手を論破すると言うか口でやり込める事だと思うのです。簡単に言うと田原総一郎スタイルで相手の答えを違う!!!と切って自分の理論を展開して押し切るスタイルですね。相手の理論をぶった切った時点で流れを一気に持ってきていますからね。

なので指導者でまず否定して持論を捏ねるやつには気をつけてくださいな。
それも良いけどオレはこうするよ。良かったらオレのも使ってねでオレは良いと思うんですよね。
一番苦手なのはこれしかダメって教えかただなあ。好きにやらせれば良いと思うんですよね。僕は。これはオレが指導者じゃないから言えるんでしょうね。

型にはめて教える指導者が増えたら選手の個性が無くなっちゃう。

型にはめたクッキーが食べたい時間になってきましたね。それでは寝ます。