M1. 風の詩を聴かせて

(映画「Life 天国で君に逢えたら」主題歌  au「LISMO」CMソング)


波に舞い帆揺れてた
人はもう亡い


このあたりの歌詞の当てはめ方は実に桑田佳祐らしい。


太陽と戯れた季節(とき)は終わる


こちらも同じくBメロ部分だが、サビにつなげるところで印象的なフレーズを持ってくるのが桑田は非常に上手いなあ、とつくづく思った。


映画の主題歌ということで、映画を観る前と観てからではかなり印象が変わりそうな気がする。


虹の向こうに見えるは
希望に燃ゆ未来
守ってくれたら
悲しみにはもう負けない


2コーラス目のサビの最後は、映画を観たあとに「さらにグッと来る」歌詞ではなかろうか。


アレンジそのものが非常にシンプルなので(とは言え結構「詰められて」はいる)、歌詞の力が非常に重要になってくるが、


盆の花火は妙に静寂
刹那さを煽るはどうして?


このへんは桑田佳祐的な「晩夏」の解釈であり、日本人が共有する感性を上手く擽っている。


サウンド全般的には桑田佳祐らしい、悪く言えば「マンネリ」という印象は拭えない。まあ日本人はこの「マンネリ」に「水戸黄門の印籠」のような安心感を得るのだろう。この曲を聴いて「いい曲だな」と思う私も、そんなオッサンの一人になってしまったようだ。おそらく身近な人の死を経験した者だけが、この詩の深さを理解できるのではないだろうか。



M2. NUMBER WONDA GIRL~恋するワンダ~
(アサヒ飲料「WONDA」CMソング)

本当に缶コーヒーのCM曲になってしまいましたw

(っていうより最初からそのつもりで作ったんだろうけど)


愛撫から Lose Control (=I've gotta lose control)


という英語の発音からあてはめた日本語や、「Power」「Summer」、「Magic」「Music」「Panic」「Tragic」などの脚韻の他、「Number」と「Never」という頭韻まで使って、上手く歌詞をメロディに乗せてはいるが、桑田佳祐の手法として「当たり前」すぎて逆に「なんだかなぁ」という印象だ。でもきっとカラオケで歌えると楽しいだろうw

サビの最後のメロディ展開は個人的には好き。あとバナナラマの「ヴィーナス」ともモー娘。の「ラブ・マシーン」ともつかない最後のサビへのブリッジ部分は、意外と印象に残る。

歌詞の内容は「エロ」爆発!で気に入ったフレーズは一番最後。


精子(むし)達よ粘膜に飛べ!!



M3. MY LITTLE HOMETOWN


タイトルどおり桑田佳祐の故郷=茅ヶ崎の思い出をレゲエ(スカ)のリズムに乗せて、明るくもせつなく歌い上げた佳曲である。


夕方「CHIYAMA」に集合 !!


地元のレコード店(正確には「チヤマミュージックショップ」)まで持ち出しての大騒ぎ!

後ノリの曲なんてサザンを通じても久しぶりのような気がするが。

これを聴けただけでこのシングルは満足。

個人的には今回の3曲の中で、このトラックが一番好きかもしれない。


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