■いつものサイコロ取りをしばらくやった後、

講師の先生の方を向きました。

「あのう、これくらいしかできてなくて…。

机に向かう勉強は、何にもしてないんです。」

「今のサイコロの取り合いは、
そういう遊びですか?」

正直、サイコロ取りが遊びなのか、
学習なのか、指導なのか、などと考えたことがありませんでした。

ただただ、ゆうちゃんの反応を求めて、
試行錯誤を続けた結果、
偶然、これがあったというだけです。

「まあ、遊びといえば…。

何をいっても反応が無くて、
とりあえずこれだけがこっちのやることに
反応するのでやってるんですけど…。」

■講師の先生は、うなずきながら、
考えこむような表情をしていました。

そして、ゆっくりと言いました。

「すばらしいです!」

「え?」

「その子のやりたがることを見つけ出して、

そこから、ハンドサインも引き出していますね。

あの子の表情もとてもよかったです。

すばらしい指導です」

「そうなんですか?

机に向かわせることが全然できてないんですけど」




「ちょうだい」ができていれば、
後はやり方次第で大丈夫です。


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