先日、長女の合格発表があった。

発表まで10日。

娘がこの高校に決めた時、ランクを落としての受験だったので、受かるかどうかドキドキしないで待てるから良かった、と思った。

塾の先生も、学校の先生も、いつも通りなら大丈夫でしょ、と当然のように言う。

旦那も、全く心配していないと言う。

私はそれが非常に怖かった。


誰もが受かると思っているのに、もしも落ちたら。


今までの入試問題から傾向が全く変わった問題が出た。


娘は私立に行く夢しかみないと言っていた。


全く行きたくない私立高校。


県立に落ちたら通わねばならない。


私立高校の良さを全力で補足する私。

発表までの10日間。

長かった。


まず、胃腸は大荒れ、口内炎は出来まくり、夜は何度も目が覚める。


他の母も同じことを言っていた。


何も手につかず、何をすれば良いかわからないとも。


あんなに勉強して、なんで落とすの?と、まだ発表もないのに言っていた母もいた。


みんなおかしくなりつつあった。




みんな合格した。




合格発表の3日前から耳がおかしいと言い出し、当日朝、ママの声がテレビの声がエイリアンと言っていた娘。


ネットで合格を確認すると、一瞬で治ったと言う。


私の体調も一瞬で治った。


すごい。


病は気からだった。


あと何日か遅れたら、私は確実に死んでいた。


湧き上がる喜び。


良かった。


私の母に電話した。


受かると思ってたから何にも心配して無かったと言われた。


母は最後まで、ランクを落としての受験に反発していた。



高校受験はゴールではない。


旦那も私も長女にはそれとなく言った。


何人もの人から、上位の高校に入り、自分の順位に愕然とし、モチベーションを無くし、勉強以外のものに情熱を燃やすようになる。それで済めばよいが、退学する子もいると言う。


長女もそれとなく先輩の話を耳にし、それを十分理解していた様で、早い段階から自分のモチベーションを保てる高校を選んだ。


気は弱く、決して決断力はないが、一度決めたら全く言うことを聞かない。


柔らかく柔軟な大人しい性格。


しかし、実は頑固。


娘の人生。


娘の進む轍を親が作ってあげていたと思ったら、いつのまにか、娘が1人で進んで轍を作っていた。


それを後ろから見る私たち。


もう、親の言いなりにはならないのね。


どんな高校生活になろうが、どんな人生を歩もうが、娘は後悔しない。


そういう性格。


とりあえず、憧れの制服とやらの採寸に行ってこよう。