気ままにアウトドア -7ページ目

気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2025年8月14日

 

 

大山を下山後、温泉で汗を流し

岡山県の蒜山高原へとやって来ました

(ひるぜんこうげん)

登山口は塩釜冷泉

辺りは大きなキャンプ場となっており

駐車場もそこを使用する事となります

この日はここで車中泊

気温は26℃

高原とは言え標高は500mほどで

思ったよりも気温は高めでした

 

 

 

 

翌朝、4時半ごろに目覚めるも

辺りはまだ暗くて星も輝いている

関東より西へ600㎞ほど移動して来て

恐らく30分ほどの違いなのだろうけど

酷く夜明けが遅いものに感じたのでした

 

身支度をして

6:09

駐車場を出発

傍らのレストハウスの脇が登山口

 

 

 

良く踏まれた森の中の道を

緩々と登って行く

朝日が右手から木漏れ日となって差し込み

樹々の幹ばかりが明るく目立つ

道は一度牧草地へと出て

作業道から再び森の中の道へと導かれる

「←中蒜山」の道標に従って歩いて行けば

道は小沢の中へと入り込む

道迷い防止の為だろう

「登山道」と記されたの標柱を横目に

三度の徒渉を熟せば

道は再び森の中へと入って行く

 

 

 

道は徐々に斜度を増す

爽やかだと感じていた朝の空気は

意外にも湿度が高く

この辺りから汗の噴き出す登行となった

 

 

 

7:00

三合目を通過

露出したヒノキの根が程好いステップ

だが、斜度はかなりの急傾斜となって

汗が止め処なく噴き出すばかり

 

 

 

急登道は終わりを知らぬかのように

延々と急角度で続いていて

いい加減うんざりする頃に

漸く傾斜が落ちて

7:28

五合目へと辿り着く

ここで確りと水分補給をすれば

 

 

 

五合目から暫し緩やか道

こんな道が続いてくれればと思うが

こちらの思惑通りにならないのが常

道は再び急登道に切り替わる

 

 

 

8:00

七合目で水分&エナジー補給

相変わらず汗は止め処なく流れて

飲み水の消費が激しい

念の為いつも2ℓは持って歩き出すのだが

今日はこれで足りるのか?と

少し心配にもなる

高度が上がるにつれて林相も変わり

少しずつ花々も姿を見せ始める

こうなるとカメラを覗く時間も多くなり

登行ペースもダウン

汗の噴き出しも少し内場になる

 

 

 

更に登行を続けると

樹高も落ちて麓の景色も見え始める

今朝スタートした塩釜冷泉と

その向こうには

中国山地の山々がぼんやりと幾重にも並ぶ

 

 

 

9:02

稜線に出るとそこは下蒜山への分岐点

時間があれば下蒜山もと思っていたが

今日のこの暑さに

そこまでの体力の余裕は無いと判断

この時点で下蒜山への縦走は諦めたのでした

 

 

 

分岐点から中蒜山へは

気持ちの良い稜線道

左手に蒜山高原を見下ろして

路傍に咲く花々をカメラに収めながら

緩々と辿って行けば

 

 

 

中蒜山の避難小屋へと辿り着く

 

 

 

そこから山頂へは僅かな距離

9:18

中蒜山の頂上へと辿り着く

山頂には三人の登山者

ここまで誰にも会わなくて

やけに静かな山だなと思っていたが

如何やら下蒜山からの縦走者のよう

塩釜冷泉からの道は急登続きで

人気が無いのかも知れない

 

 

 

山頂からの展望は目指す上蒜山と

麓の蒜山高原が分かるのみ

遠くには幾重にも山並みが眺められるが

中国地方の山には疎くて同定は侭ならない

 

 

 

避難小屋まで戻り

分岐点を上蒜山方面へと下る

背の低い樹林の中を僅かに下ると

開けた笹原へと躍り出る

ここはユートピアと呼ばれる場所

英語では理想郷という意味らしい

確かに、見晴らしが良くて

花々もそこかしこに姿を見せる

これでそよ風でも吹いてくれれば

本当にユートピアらしいのだけれど

相変わらず澱んだような重たい空気に包まれて

下りだというのに汗が止まらない

 

 

 

ユートピアの鞍部へ下ると

お次は上蒜山への登り返しが待っている

お決まりのように登りだしは緩やか斜面

だが、次第に傾斜が増して

クサリの下がる急登道へと変貌し

更にアブが数匹

自身の周りを飛び回りだした

片手にクサリを握り

もう片方でアブを追い払う

もうこうなると

じっくりと斜面に向き合おうなどといった

余裕はどこにもなくなった

 

 

 

急いでこの難局から抜け出そうと

必死で斜面を駆け上がると

傾斜が緩んだ先には標柱が見えた

10:41

上蒜山の頂上へと辿り着く

 

アブは相変わらず自身の周りを飛び回る

ザックから急いで虫除けを取り出して

直ぐさま体中に吹きかけたところで

やっと落ち着く事が出来た

この時、刺されたのは10ヶ所くらい

この日から数日間痒みに悩まされました

 

 

 

事前に分かっていた事だが

上蒜山からの展望は無し

せめて三角点でも見ておこうと

山頂から北側に続く踏跡を辿ってみる

半ば藪漕ぎに近い道だったが

無事に辿り着く事が出来た

何の変哲もない三角点標石だけれど

妙に感慨深い気持ちになった

 

 

 

再度、上蒜山の頂上へと戻って

ここで休憩がてらエナジー補給

滞在時間は20分ほどでしたが

この間登山者は一人も現れず

本当に静かな山頂でした

 

さて、往路を戻るとします

正面に中蒜山の姿を見据えて

緩々と稜線道を辿ると

 

 

 

道は次第に斜度を増して

先ほどアブに悩まされた急斜面に差し掛かる

虫除けの効果はバッチリ

時折アブがやって来るが

自身の周りを一回りして飛び去って行く

なので、確りとクサリにすがる余裕もある

やはり事前の対策は大事ですね

 

 

 

視界が開け正面には蒜山兄弟

上蒜山からこうして眺めても

やっぱり下蒜山までは遠そうですね

 

 

 

12:19

鞍部から中蒜山へ向けて

ユートピアの登り返し

見た目は気持ちの良い道だけれど

相変わらずそよりとも風が吹かなくて

汗が滝のように流れる

 

 

 

そんな道を何とか登り上げて

避難小屋前から下蒜山方面へ

12:42

その下蒜山分岐から塩釜冷泉方面へと下る

ここからも急傾斜の道

半ば落ちるように木段道を下って

13:43

祠のある五合目まで下りてきた

更に急傾斜の道は続いて

二合目辺りから漸く傾斜が緩くなりだした

小沢を通り牧草地へ出れば登山口は近い

程なくして塩釜冷泉登山口へと下り立ち

14:33

蒜山高原の駐車場へと到着です

 

今朝、1~2台だけだった駐車場は

ほぼ満車となり

レストハウスには

観光客が入れ代わり立ち代わり

ここ蒜山高原は人気の観光地のようです

 

 

下山後は県境を越えて鳥取県へ

倉吉市の関金温泉、湯命館でさっぱりして

明日予定の氷ノ山へ移動

この移動はちょっとロングドライブでした