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気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2024年9月23日

 

 

三連休の最終日

秋雨前線が通過して

漸く晴れマークが付いたこの日

前々回に登れなかった四阿山へ

東面の嬬恋村から登ってみました

 

 

 

今回も前夜に現地入り

嬬恋バラギ温泉前の駐車スペースで車中泊

(たぶん冬季のチェーン脱着所)

気温は17℃と快適な夜でした

 

翌朝の気温は12℃

涼しさを通り越して寒いほど

ウインドシェルを羽織って

5:49

車を出発

先ずは浦倉山登山口を目指して

スキー場へ続く車道を登って行く

道はスキー場手前で大きくカーブ

地図を見ると見るからに遠回り

なので、ショートカット目的で

真っ直ぐにゲレンデに突入

これが大失敗でした

遠目には気持ちの良さそうな草原でしたが

暫く進むと草丈が伸びて

おまけに朝露も確りとまとっていて

膝から下がびしょ濡れ状態に・・・

半ばやけくそ気味に登り上げて

スキー場ホテル前に辿り着く

スケベ根性で近道をしてみたけれど

車道を歩いた方が良かったかもでした

それでもショートカットでの収穫は

咲き残りのアケボノソウと浅間山の眺め

 

 

 

そんな風に前向きに気分を切り替えて

ホテル前を北端まで進めば

そこが浦倉山の登山口

林道状の道を辿って行くと

直ぐにゲレンデサイドの道となり

緩々と斜面を登って行けば

6:51

浦倉山 野地平入り口へと辿り着く

道はゲレンデから樹林の中へ

刈払いもなされて歩きやすい登山道

斜面には勿論、木段も施されて

 

 

 

その木段道の杭には

恰も寄せ植えでもしたかのような

可愛らしい地衣類を見つけて

独り繫々と眺め入ってみる

花の少ないこの時期の

こんな彩りが何とも嬉しい

 

 

 

7:21

野地平への分岐点

 

 

 

折角だから野地平の周回路を歩いてみる

入り口から暫くは歩きやすい木道路

咲き残りの花でもあるかと期待したが

何も見つけられずだった

草食動物の食痕が幾つも見られて

ここにも鹿が進出して来ているのか?

手遅れになる前に何か対策をと思うが・・・

木道路は直ぐに終了

刈払いのされた遊歩道に切り替わる

 

 

 

北端まで回るように進むと

周回路は南へ向かって引き返す

所々に朽ちた木道や草地やらの道を辿る

ヤマドリゼンマイやイネ科の植物は

心なしか色づき始めて

草紅葉の季節はもう直ぐでしょうか?

 

 

 

7:52

浦倉山への登山道へと復帰して

ここでエナジー補給がてら一休み

快晴の下、気温はすっかり高まって

もはや暑いくらいになってきた

道は樹林帯の中の単調な上り

急登道でないのは有り難いが面白味も無い

 

9:26

浦倉山の山頂へと辿り着く

ここは周囲の樹高も高く展望は無し

写真を一枚だけ撮って

南側の稜線道へと進路をとる

 

 

 

山頂から急斜面の道を一頻り下ると

緩やか道に切り替わる

ここはスキー場の最上部

草原性のアザミが残ってた

見た目はトネアザミのようだけれど

総苞片が妙に反り返って別種かも?

アザミの見分けは難しい

 

 

 

そしてここから急に登山者の姿が増える

皆さんゴンドラで上がって来た人たち

浦倉山まで静かで良かったのだけれど

まぁそれは仕方のないことですね

途中、小さな展望地を覗いてみる

これから向かう四阿山が見れる筈だったが

気付かぬうちに頭上には雲がやって来て

四阿山の頂きも隠されてしまっている

先程までの青空は何処へ?

ホントに山の天気は分からない

 

 

 

稜線道はアップダウンを繰り返し

徐々に高度を上げながら緩々と続いている

 

 

 

昨日の雨のせいか至る所に泥濘もあって

歩き難い場所もあるが

刈払いもなされて概ね良好と言えそう

 

 

 

いよいよ山頂直下の登りに差し掛かると

雨粒が落ちてきた

然程の降りではないが

風が冷たくなってきたしで

念の為レインの上衣だけ羽織る

 

 

 

直下の登りは急登道

ここを辿るのは三度目だったかな?

そうそう、ここはこんな道だったと

薄れた記憶が蘇る

急登道は一旦傾斜が緩んで

緩やかなヤセ尾根道に切り替わる

南側斜面には矮小化したオオシラビソ

目線の高さに独特の色の松ぼっくりが見れて

その近くではギーギーとホシガラスが鳴く

冷たい風が吹く中でそんな様を眺めると

漸く高山へと登って来た気分になった

 

 

 

再度、岩だらけの急登道

クサリも下がるがそれを使うほどでもなく

両手を岩に添えて登り上げれば

11:42

四阿山の山頂へと辿り着く

狭い山頂には多くの登山者が休憩中

東端の一角に僅かなスペースを見つけて

ここでランチ休憩とする

 

 

 

暫しの休憩中、雲の取れるのを待ってみたが

それは叶わずだった

なので、展望写真は諦めて下山の途へ

12:19

茨木山への分岐点まで戻る

 

 

 

ここから稜線道を離れて

急斜面の道を下って行く

途中、二ヶ所ほどロープに縋って下るが

他はよくある急下降路の連続

 

 

 

笹の斜面にポツンとトリカブトが一本

花の少ないこの時期は良く目立つ

 

 

 

急下降路は徐々に傾斜を緩めて

小さな灌木地へと辿り着く

登山地図には花マーク

ここは恐らくミネラル成分の強い場所

火山ではよく見られる現象で

大きな木は育たない

 

 

 

そんな灌木地にはクロマメノキも沢山

いい具合に熟れた実を付けて

それを5~6粒頬張ってみる

甘酸っぱくて当にブルーベリーの味

チョットだけ山の恵みを楽しんでみる

 

 

 

その灌木地は雲の下

漸く展望が開けだしたが

正面に見える浅間山は四阿山同様に

山頂を雲に隠している

 

 

 

急下降路は更に続き

13:28

鬼岩へと辿り着く

ここは尾根上に板状の岩が連なって

ちょうど衝立のような形状になっている

これは四阿山南側の的岩と同様に

マグマが岩盤の割れ目に貫入して出来たもの

どちらも貴重な景観ですが

的岩は国の天然記念物で

この鬼岩は嬬恋村の天然記念物と

ちょっと格が下がる

嬬恋村は国への申請をしていたようだが

役人の怠慢があったのか?

申請は通らなかったようだ

 

 

 

鬼岩の北側壁には様々な植物を宿していて

ダイモンジソウがまだ咲き残ってました

 

 

 

鬼岩を過ぎるとグッと傾斜が緩む

1753mピークでは

幸運にも虹が見られて

 

 

 

アップダウンを繰り返しながら

尾根道を辿って行けば

14:19

茨木山へと辿り着く

 

 

 

ここで暫しの少休憩をして

残る斜面を下って行けば

小沢の所で再びのトリカブト

 

 

 

更に下って行けば

殆ど傾斜もなくなって

アケボノソウが幾本も現れる

今日はあまり花に巡り合えなかったせいか

反動で幾枚も写真を撮ってしまった

トリカブトといいアケボノソウといい

やはり残るのは鹿の忌避植物ばかり

日本の山野草は

どうなってしまうのでしょうか?

 

 

 

15:47

茨木山 四阿山登山口へと

無事に下り立って

 

 

 

15:54

駐車場へと到着です

 

 

 

この日の予報では終日晴れマークでしたが

山上は上記のように雲の中でした

独立峰の四阿山は展望抜群の頂き

次回に期待するとしましょう

今回お初の浦倉山ルート

野地平も歩けて

アケボノソウにも間に合って

中々満足な山旅となりました