赤城荒山から小沼へ | 気ままにアウトドア

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2025年6月5日

 

 

ツツジが見頃の赤城山

今回は姫百合駐車場から荒山経由で小沼へ

ちょっとロングコースを歩いてみました

 

 

 

 

すっかり緑濃くなった赤城山山麓

爽やかな車窓からの風を感じて

中腹の姫百合駐車場へとやって来た

この日は平日だというのに

駐車場は8割ほど埋まってて

どなたもツツジが目的の方達のよう

8:36

身支度をして駐車場を出発し

傍らの荒山鍋割山登山口へ

人気の登山口のせいか

登りだしの道はちょっと荒れ気味

暫し浮いた丸太階段脇を上って行く

 

 

 

道は直ぐに良く踏まれた道になり

8:56

ふれあいの十字路を通過する

明るい木漏れ日の下

徐々に傾斜が増して岩ガレ道になると

9:15

荒山風穴の前に辿り着く

温度計は16℃を指しているけど

冷風の出てる穴に直接手をかざせば

ほんのり冷たさを感じられる

そこからひと登り

9:26

燦々日差しの荒山高原までやって来た

週末ならば結構な人たちの姿があるのだが

この日は静かな荒山高原でした

 

 

 

ここの分岐点を荒山方面へ上って行く

新緑を透して降り注ぐ木漏れ日の下

緩々と上って行けば

ヤマツツジの残り花がポツポツと現れて

 

 

 

このルート唯一の展望地へ来ると

ヤマツツジは満開のエリアの只中となる

見下ろす鍋割山とその向こうに関東平野

萌え出した緑と赤いツツジの組合せは

この時期だけの絶景だ

 

 

 

進む道の両サイドは

ヤマツツジが見事に咲き誇る

 

 

 

そして足元には

自身の好きなサクラスミレが群れて

 

 

 

更に緩々と上って行けば

ズミの花も真っ盛り

 

 

 

緩々と上って来た歓喜の道は

斜度が増したところでひと段落

いよいよ山頂直下の急登道

樹の間越しに鈴ヶ岳を望めば

今日は上越国境稜線まで見えている

 

 

 

10:55

荒山山頂へと辿り着く

ここは樹林の中の頂き

展望はほぼ皆無

 

 

 

今回はここから北側の尾根を下る

古い登山地図には記されているが

今の地図には無い道だ

条件的にはヤセ尾根の急下降路で

一般向きではないからだろうか?

 

 

 

そんな道を慎重に下って行く

遠く樹間越しには

真っ赤に染まる見晴山が見えて

尾根のシロヤシオも花盛りですが

残念ながら写真には上手く撮れず

逆光の白い花は難しいものです

 

 

 

急なヤセ尾根道がひと段落すると

クサタチバナの群生が現れる

この花は鹿の忌避植物

他の野草たちは食べつくされて

もはやここはこの花の独壇場

何も知らずに眺めれば

ここはステキなお花畑と思えるのですが

単純に喜んではいられないのも事実

 

 

 

11:31

前浅間山の山頂へと辿り着く

ここも展望のない頂き

道はここから直角に進路を変えて

東側の斜面を下る

 

 

 

道すがらにはレンゲツツジも咲き出して

 

 

 

下り立った所は

「←小沼 荒山高原→」の分岐点

ここを軽井沢峠方面へ向かい

11:43

その軽井沢峠を通過

ここから一頻り舗装された車道を歩いて

11:51

牛石峠から再び登山道へと復帰する

道すがらにはその牛石

日本武尊に所縁のあるものらしい

 

 

 

道は細い踏み跡程度の笹道

ポツポツと現れるツツジを愛でながら

緩々と上って行けば

 

 

 

11:58

牛石山へと辿り着く

ここには東屋と朽ちたベンチがあり

独り静かに昼食タイムとする

 

 

 

牛石山から銚子ノ伽藍へ

相変わらず細い踏み跡程度の笹道が続く

途中、右手に枝道がありそこを辿れば

銚子ノ伽藍上部の展望地へと躍り出る

足元はスッパリと谷へ切れ落ちて

お尻がムズムズするほどの高度感

そんな場所ですから眺めは良好

遠く関東平野が眺められる

 

 

 

展望地から登山道へと復帰して

急な斜面の道を下って行けば

12:42

銚子ノ伽藍へと辿り着く

ここは小沼に端を発する粕川の源流部

細い流れが狭い岩溝に吸い込まれるように

滝となって流れ落ちて

その岩溝がS字状にくねって滝下に消える

赤城山でも特異な景勝地なのだが

全貌を写真に収める事は不可能に近くて

何時も落ち口だけの写真になってしまう

 

 

 

その粕川の源流部を沢伝いに遡り

幾度かの徒渉を交えて左岸の道に移れば

 

 

 

13:00

程なくして小滝へと辿り着く

厳冬期には氷瀑となる滝ですが

水量の多いこの時期は

水飛沫を上げて滝らしい姿を見せてました

 

 

 

小滝から急な斜面を登り返して

オトギの森の道へ

樹林の切れ間からは

辿ってきた荒山と前浅間山が望める

 

 

 

道は相変わらずのか細い笹の道

真上から日差しを浴びて緩々と上って行けば

 

 

 

長七郎山との分岐点

そこを更に小沼方面へと辿って行けば

再びツツジの咲き乱れるエリアへ

白 紫 朱色と三色の花が新緑に浮き立って

極上の美しさを魅せている

 

 

 

13:44

その小沼の沼尻へとやって来た

相変わらず人工物の見えない美しさ

奥には赤城山の最高峰、黒檜山が覗く

 

 

 

沼尻から東側の湖岸を辿る

シロヤシオは今が一番の咲き具合

ミツバツツジは終盤という感じで

ヤマツツジはこれからが最盛期

三種は微妙に咲き具合が異なるけれど

同時に見られるのは今だけのよう

 

 

 

小沼を半周して軽井沢峠への道へ

その道は”関東ふれあいの道“なのですが

小道が沢山錯綜していて

中々入り口が見つからない

ヤマップと睨めっこしながら

14:14

漸くその道を探りだす事が出来た

 

 

 

その”関東ふれあいの道“は笹被り道でした

あまり歩く人がいないのかも知れません

 

 

 

ガサゴソと笹道を辿って

14:18

朝香峠を通過

 

 

 

更に笹道を下って行くと

14:25

血ノ池へと辿り着く

血ノ池と聞いて赤茶けた池を想像していたが

目の前に広がるのは水の無い草地

嘗ては赤い水を湛えていたのでしょうか?

 

 

 

血ノ池からは緩やかな笹道が続く

直ぐ傍を県道が並行して通っている為か

時折、車の音が聞こえてきて

ちょっと気分を害するが

笹道は東電の施設の所で

その県道へと吐き出される

そこから暫しの車道歩きの後

再び関東ふれあいの道へと入り込み

往路で辿った前浅間山分岐まで戻って来た

ここで少休憩をとり

荒山高原方面へと進路をとる

道は荒山の東側斜面に付けられたトラバース道

緩やかにアップダウンを繰り返して続いている

 

 

 

15:24

その荒山への道を分ける分岐点を通過して

更に荒山高原を目指して辿って行く

相変わらず道すがらには

ヤマツツジの花が目を楽しませてくれて

疲れた気分を忘れさせてくれる

 

 

 

15:55

棚上十字路を通過

 

 

 

緩やか調子で続いていた道は

何時しか荒山の南面へと回り込み

 

 

 

16:04

その荒山高原へと戻って来た

後は往路で辿った姫百合駐車場への道

 

 

 

ロングコースの終盤

疲れた脚には

荒山風穴周辺の岩ガレ道は厳しいが

焦らず慎重に下って

ふれあいの十字路を過ぎれば

登山口は僅かな距離

 

16:37

姫百合駐車場へと到着です

 

 

 

梅雨入り前の貴重な晴れ間に

思惑通りのツツジの道

ちょっと欲張って

ロングコースとなってしまいましたが

今回も良い山旅となりました