2025年5月11日
赤城山にもいよいよツツジの季節がやって来た
ツツジの中では逸早く咲き出すアカヤシオ
麓の開花は既に確認済み
花は日を追うごとに山上へと移り
GW頃には篭山での開花も報じられる
ならば、この週末は
好きな駒ヶ岳の尾根にも届く頃と
満を持して
何時もの利平茶屋から駒ヶ岳へと
尾根を辿ってみました
(ヤマップのログが暴走してしまいました、悪しからず)
自宅をのんびりと出て
利平茶屋森林公園の駐車場へ着いたのが
9時を回ったころ
先着車は10台ほどでまだまだ空きがある
利平茶屋のアカヤシオも終わって
落ち着きを取り戻したようだ
手短に身支度をして
9:14
駐車場を出発
先ずは傍らの尾根へと取り付く
ここは中々の急登道で始まり
歩き出したばかりの身体にはちょっとキツイ
なので、ゆっくりと慣らすように登り始める
道は直に尾根へと乗り上げて
キツイ上りもひと段落
尾根にはミツバツツジの花が咲き出していた
萌え出した淡い緑の中に鮮烈な紫色が映える
だが、今日は結構な風が吹いている
葉も花も強い風に甚振られて
落ち着く間もなく揺れ動く
被写体ブレ覚悟で写真を一枚撮ってみる
尾根道は直に日の射す明るい斜面に出る
萌え出した樹々の緑が清々しい
傍らにはオオカメノキ
葉っぱと花がほぼ同時なのか
しわしわの葉っぱが可愛らしい
9:38
何時もの駒ヶ岳展望地
何時もならミツバツツジとシロヤシオの奥に
駒ヶ岳が望めるのだが
今年はチョット早かった
ミツバツツジはいい具合に咲いているものの
シロヤシオは蕾が漸く膨らみだしたばかり
そのシロヤシオはこんな感じ
一週間後くらいが見頃でしょうかね?
展望地から更に尾根を辿って
瘦せ尾根の露岩をトラバースするポイント
ここもツツジの木が沢山あるが
アカヤシオは既に終わってました
その瘦せ尾根道を抜け出して
徐々に高度が上がると
季節を巻き戻すかのように
ミツバツツジは花よりも蕾の率が高くなる
10:26
大きなミズナラの樹が尾根の両脇に二本
門のように立つ様は中々絵になって
ここは自身のお気に入り地点
そのミズナラの門を過ぎると
直に瘦せ尾根の急な岩場道となる
この辺りからポツポツと
アカヤシオの残り花が見られ始めて
中程の展望地からは
関東平野をスッキリと望む事が出来る
足利桐生奥の阿蘇山地の向こうには
春霞の中に辛うじて筑波山が姿をみせて
遠く富士の姿は今日は無かった
岩場道の其処かしこにはフモトスミレ
小さくて目立たない花だが
確りと自己主張をして
野草好きの者の眼差しを引き寄せる
そんな岩場道を登り切ると
漸くアカヤシオの咲くエリアに突入
ここまで登って来る間に
アカヤシオの木を幾つも見てきたが
どれも花が終わったものばかり
今回は見れないかもと思ってたが
少しずつ咲き残りが現れだして
ここへ来て盛りの樹々が勢揃い
諦めずに登って来た甲斐がありました
今年の花の付き具合は見事なもの
冬場に花芽を見て予想した通りで
今年のツツジは
当たり年と言っても良いでしょう
一頻りアカヤシオの花を楽しんで
尾根をゆるりと登れば
11:22
鳥居峠との分岐点を通過する
更に冬枯れの尾根を辿って
11:49
大洞との分岐点へと登り上げる
ここのベンチで一休み
ランチ休憩とする
分岐点から稜線道を駒ヶ岳方面へ
そろそろサクラスミレが見れる頃と
笹間を覗いてみるが
咲いているのはタチツボスミレばかり
せめて葉っぱだけでもと思ったが
それも見つけられずでした
今年のサクラスミレの開花は
もう少し先のようですね
小沼を見下ろしてゆるりと道を辿れば
駒ヶ岳へは僅かな距離
だが、この辺りから
吹き付ける風が一段と強くなった
帽子を飛ばされぬよう顎紐をして
風に耐えながら稜線道を行く
ミネザクラの木が幾本もある道だが
まだ枝先の蕾は膨らみだしたばかりだった
12:21
駒ヶ岳山頂へと到着
今日は縦走路の通過点と化して
何時もの賑わいは無し
皆さん頂標前で写真を撮って
さっさと山頂から立ち去って行く
何時も見える上越国境の山々は今日は雲の中
強風に甚振られながら
大沼を見下ろす写真を一枚撮って
自分も山頂を後にする
今回の下山路は今年2月に辿った南東尾根
ツツジの頃に是非辿ってみたいと
思っていた尾根だ
山頂から僅かに東へ行くと
登って来た尾根とその尾根が見下ろせる
その見下ろせるポイントから
更に東へ下れば南東尾根の始まりだ
この尾根はバリエーションルート
当然ながら道は無し
背の低い笹が斜面を覆い
薄い獣道が続いている
この道は赤城山に多く生息している
鹿たちが記したものに違いない
幸か不幸かその笹は低い背丈が保たれていて
難儀な藪漕ぎは無い
本来なら背丈程に成長する笹なのだが
鹿の食圧によって
伸びる事が許されないのだろう
急な笹原の中を下って行くと
こちらの尾根にもアカヤシオの群生地
勿論それを想定してやって来たのだけれど
想定が現実となればやはり嬉しいもの
ここは訪れる人も居ない
秘密の花園的な群生地
見事なアカヤシオの花に囲まれて
独り至福の時を楽しんだのでした
その尾根からは登りに辿った尾根も眺められる
ピンクに彩られた尾根の向こうには
長七郎山と小地蔵岳
こんな眺めもこの尾根ならではだ
アカヤシオのエリアから
急な笹尾根を下ると
13:11
平らな明るい尾根に出る
ここを右側斜面に向かって
トラバース気味にゆるりと下る
特に目印も無いが
嘗ての杣道的な道型が見て取れて
それを辿って行くと
急斜面の部分で道型は消える
恐らく長年の間に崩れ去って
無くなってしまったのだろう
肝心なところで
ルーファイ力を試される事となった
不安定な急斜面のトラバース
雪斜面ほどの怖さは無いが
落ち葉と緩んだ地面とで結構神経を使う
この肝心なところで
あろう事かヤマップのログが暴走
正確なログが残されて無いのが残念だ
急斜面は直に傾斜が緩み
再び道型らしき痕跡が現れる
ガサゴソと音を立てる程
落ち葉が厚く積もるが
道型は意外にも判別がつく
その道型を見失わないよう
慎重に辿って行けば
次第に傾斜が落ちて杉の植林地の中へ
道型は更にうっすらと続いて
14:09
鳥居沢の堰堤上部へと下り立つ事が出来た
鳥居沢の細い流れを徒渉して
後は林道を暫し下れば
14:17
利平茶屋森林公園の駐車場へと到着です
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車へ戻って何気に足元を見れば
ゲイターやパンツの表面にうごめくものが
よく見ると小さな塵のようなダニでした
数にして十数匹
手で払いのければ落ちてしまいましたが
気持ちの良いものではありませんね
笹薮や杉落ち葉にはダニが潜んでいて
春のこの時期に活動が活発化
そこを通る動物に取付くのです
今回、バリエーションルートを通るに当たって
その事を警戒
念の為にゲイターを付けていていたので
衣服内部への侵入はありませんでした
ダニは命に係わるような
病気を媒介する事もあります
肌の露出を避ける事は勿論ですが
虫除けなども効果があるようなので
そういう場所に近付く時は
確りとした身なりと防御が
望ましい事となります