2025年1月25日
二週続けての日光です
今回は奥日光湯元温泉から辿る前白根山
稜線に出て美しい景色の中を歩けるのが
とてもお気に入りなのですが
強い風が吹いている事が多くて
体感的にとても厳しい状況も多々
それにも増して
奥白根山と五色沼が創り出す景色が魅力的で
それを見たさに
やっぱり今冬も訪れてしまいました
何時ものように前夜に現地入り
湯元温泉の県営駐車場で車中泊
気温は-3℃
この時期の奥日光にしては暖かめな夜でした
翌朝、7:06
身支度をして駐車場を出発
駐車場内や歩道はカチカチの凍結状態
なので、出だしからアイゼンを装着
温泉街を抜けて湯元スキー場内へ入り
ゲレンデサイドを上って行く
ゲレンデでは今日の営業に向けて
圧雪車が忙しく稼働中
そんな中
黙々と登山口を目指して上って行けば
前方には朝日を浴びて美しく輝く
五色山と金精山が見えてくる
山上は思ったよりも天候が良さそうだ
8:00
ゲレンデトップまで登り上げる
ここが実質上、前白根山の登山口となる
身体はすっかり暖まって
ここでウエア調整をして
外山から派生する尾根道に取り付く
登りだしは若いカラマツの植林地
直にコメツガ林へと切り替わって
急斜面の尾根道には
確りと踏み固められたトレース跡
最近の登山人口の増加で
こんなマイナーなルートでも
登山者は絶えないようだ
尾根を中ほどまで登り上げると
樹林の切れ間から温泉ヶ岳が望める
キツイ上りが続く中で
ここはちょっとした癒しポイント
日の射さない
寒い北側斜面の急登道は続く
毎度の事だが
両手指先の冷たさが治まらない
口コミなどで暖かいと云われるグローブを
幾種類も試してみたけれど
どれもこれも同じようなもの
今はモンベルの三本指ミトンに
五本指のインナーを仕込んでいるが
これも少しマシかな~と思える程度
手袋用の使い捨てカイロもあるが
ストックを握ったり
カメラを操作したりするには
かなり邪魔な物になってしまい
結果的にこれも却下
そもそも指先の冷えは
血行の善し悪しに依るもので
体質が大きく関係する
日常でも普段から手が冷たいのだから
この悩みは一生続くものと
諦めてはいるのですが・・・
9:53
そんな寒い北側斜面の道を
外山鞍部へと登り上げると
漸く日差しの下へと身を置ける
ここでエナジー補給がてら一休み
冷え切っていた指先にも
少しばかり感覚が戻って来た
やっぱり暖かい日差しは有り難い
鞍部から尾根伝いに稜線道を行く
緩いアップダウンを繰り返し
徐々に高度を上げて行けば
最初のピーク2225m峰への急登部分
整ったダケカンバ林に日差しがいい具合
途中、右へと誘う天狗平への道標があるが
そちらはピークを巻く夏道のルート
トレースはそれを無視するように
真っ直ぐに直上して行き
急斜面が幾分緩み始めたころ
ダケカンバ林が疎らになって展望が得られる
望めるのは日光ファミリー
父の男体 母の女峰
大真名子 小真名子 太郎は子供たち
こうして一同を望めるこの場所は
隠れた絶景ポイントだ
更にもう一段上がるように登った場所が
2225m峰のピーク
ここからは中禅寺湖が望める
そこから道は緩々と下り始めて
鞍部へ下りた所に天狗平への道標があり
ここで夏道へと復帰する
トレースは更に緩やかに続いて行く
何時も目印にしている五本唐松を過ぎると
徐々に傾斜が増し始めて
疎らにダケカンバが生える急斜面
雪面越しに見上げる青空が
何とも言えない美しさだ
その斜面を登り切った所が二つ目の小ピーク
ここも中々の絶景ポイントで
日光ファミリーと中禅寺湖が一望できる
今回は二枚の画像を繋げてパノラマ風にして
一望の様子を再現してみました
絶景ポイントから暫し平坦地が続く
辺りの樹々は背丈を落として
ここは風が強い場所なのだろう
どの樹も枝を東側へとなびかせている
その中の一つ
何時も気にかけているカラマツが
メデューサ唐松
枝振りがメデューサの髪のようで
自分は勝手にそう呼んでいる
今年は巳年
これを拝めば何かご利益でもあるかな?
その平坦地の西端まで来ると
目的地の前白根山が見えてくる
そしてその奥には主峰の奥白根山
この眺めを得られるこの場所も
自分にはお気に入りポイント
小ピークから一旦緩っと鞍部へ下り
再び緩やかに登り返すと
11:46
前白根山の山頂へと辿り着く
何時もは強い風が吹いている場所ですが
今日は思いの外穏やか
とは言っても
10mほどの風は吹いているんですけどね
山頂から西へ
五色沼が見える辺りまで移動して
お気に入りの風景の
奥白根山と五色沼の写真を撮る
これも画像を繋げてパノラマ風
更に北方の奥鬼怒の山や
東側の日光ファミリー
ここからは帝釈山や小真名子山も
女峰山に同化せずに眺められる
ただ、残念ながら尾瀬方面の山は
今日は雲に隠れて見えずだった
山頂付近のカラマツも
やっぱり東側へとたなびいて
風衝の地である事が良く分かる
さて、展望を一通り楽しんだら
往路を戻るとします
いくら10m程の風で穏やかとは言っても
寒風は身に堪えますからね
山頂から一旦鞍部へと下って登り返す
小ピークの東端まで戻れば
中禅寺湖が望める絶景ポイント
再度その景色を目に焼き付けて
天狗平への分岐点付近
シャクナゲは頂部を残して
大部分は雪に埋もれる
植物たちはこうして厳しい寒さを耐えて
初夏に美しい花を咲かせるのか
一つ目の小ピークまで戻れば
外山鞍部が見下ろせる
12:44
その外山鞍部まで戻って来た
ここで南側斜面へ少し下りてランチ休憩
寒風は上手い具合に頭上を通り抜けていく
鞍部から日の射さない北側斜面の道
トレースは程好い具合に踏み固められて
アイゼンもいい具合に効いてくれる
14:10
ゲレンデトップへと下りて来た
後はゲレンデサイドを下るのみ
ボーダーが気持ち良さそうに滑って行く
こちらは一歩一歩たらたらと足を運ぶ
正面には日光ファミリーが頂部を覗かせて
山上からの眺めを思い起こさせる
14:44
車を置いた駐車場へと到着です
小雪だった昨年に比べると
今回は雪が確りと付いてました
これが平年並みの積雪量なのでしょう
今年の雪山は良いコンディションで
迎い入れてくれました