2024年11月9日
コロナ発症からほぼ一ヶ月
漸く山へ向かえる体調が戻ってきました
病み上り後の第一弾
復調の具合は如何ほどなのか?
それを身をもって確かめたく
通い慣れた白毛門を登ってみました
何時ものように前夜に現地入り
土合の白毛門登山口駐車場で車中泊
もう山麓はかなりの冷え込みかと
覚悟をしていたけれど
然程の冷え込みとは感じなかった
久し振りの山に
気持ちが昂っていたのかも知れない
実際のところ朝の気温は2℃
かなり寒い筈だ
6:26
身支度をして駐車場を出発
早速、北西側に雪を纏って
モルゲンロートの武能岳が姿を見せる
そして駐車場の北詰が白毛門の登山口
ぐんま県境稜線トレイルの出発点でもある
東黒沢の橋を渡り
気持ちの良い河岸段丘状の平地を行けば
直ぐに急登道が始まる
色付き出したブナ林を一頻り登ると
尾根状の道になる
右手下方にはハナゲノ滝が望め
まだ距離が近いせいか
水音も滔々と聞こえてくる
標高900m程まで登って来ただろうか
日の当たる尾根でエナジー補給がてら一休み
目の前のスポットライトを浴びたような
ブナの葉がイイ感じ
更に急登道は続いて
8:16
このルート最初の目印ポイント
ネズコの洞を通過する
そこから僅かに登れば
急登道は一旦傾斜を緩める
標高は1140m付近
昨日の新雪が道端に現れて
樹林の切れ間に雪を纏った谷川岳が望める
岩壁に程好く影が差して
日の当たり具合は今がイイ感じ
尾根道は再び急傾斜で登り始めて
樹木は次第に背丈を落とす
背後から陽射しがポカポカと照りつける
気温は一桁台だというのに
風の無い小春日和は
じんわりと汗を滲ませる
目の前に最初のクサリ場が現れる
滑りにくい岩質と豊富な足掛かり
ここはクサリに頼らずに登り上げる
そのクサリ場通過から僅かな距離
9:28
松ノ木沢ノ頭までやって来た
ここで初めて白毛門の頂きが姿を見せる
そして谷川岳東壁の大展望
いつ来てもここの展望は感動的だ
その展望を少しだけ皆さんにお裾分け
パノラマ風に画像を繋いでみました
松ノ木沢ノ頭から北側へ一旦下る
日陰部分の道は新雪の道でしたが
まだ滑り止めを使うほどでもなし
際どい岩場を通過すれば
右手にはジジ岩とババ岩が見えてくる
この白毛門の名の由来となったものだ
更に傾斜のある道を辿る
水の滴る岸壁沿いには
今季お初の氷柱を見て
特徴的な岩塊を左側から巻く
何か名前があっても良さそうだが
知る由は無し
相変わらず谷川岳東壁の眺めは素晴らしく
この景色の中に身を置ける幸せは
辛い筈の登りも苦とは感じさせない
そんなキツイ登りも終わりを告げて
再び白毛門の頂きが姿を見せる
後は緩やかビクトリーロード
山頂直下に
こんな嫌らしいクサリ場が現れるが
難しい事は無く
10:44
白毛門の山頂へと辿り着く
山頂には二組の登山者のみ
麓の駐車場の様子から
もっと沢山の登山者がいるかと思ったが
思いの外静かな山頂だった
恐らく、今日明日の好天を見て
馬蹄形縦走の方が多いのだろうと思う
さて、何時もの展望写真
今日は中々の快天日
遠く富士山まで見えました
では、北方から時計回りで
と、中々の好展望でした
山頂で一休みとも考えてましたが
雪の上では腰掛ける所も無く
取り敢えず下山へ
山頂直下の岩場から
ジジ岩ババ岩を見下ろす
白毛門沢を中心に左にジジ岩、右にババ岩
門柱のように両岩が立ち
新雪が恰も老人の白髪のよう
白毛門の名はここからの眺めが由来か?
一頻り急斜面の道を下って
日の当たる乾いた岩場を見つけて
そこを休憩ポイントとする
目の前には相変わらず谷川岳の大絶景
独り贅沢な昼食タイムを執る
更に急斜面の道を下って
松ノ木沢ノ頭手前の日陰道
気温が上がり雪も緩んで歩き易くなっていた
そして
12:10
松ノ木沢ノ頭を通過
白毛門の頂きもここで見納めだ
直下のクサリ場から
これから下る尾根を見下ろせば
土合駅やベースプラザが小さく見えて
一気に高度を落として行くのが分かる
道は樹林帯の中へと下って
左下には白毛門沢大滝
ここも滔々と水音が聞こえる
更に高度を落とせば紅葉の真っ只中
カエデの葉が西日を透かして
錦の天井のよう
急斜面の道は落ち葉道
浮石 木の根 砂ザレと
危うい凹凸は覆い隠されて
気の抜けない道と化している
そんな道を無事に下り切れば
美しいブナ林の平地道
最後に東黒沢の橋を渡れば
無事に登山口へと下り立つ事が出来ました
12:31
駐車場へと到着です
ほぼ一ヶ月ぶりの登山
病み上りの身体では厳しいかと思いましたが
思いの外苦しくも無く登れてしまい
体調はほぼ元通りと確信しました
ただ、後遺症なのでしょうか?
未だに味の微妙な感覚が戻らず
何を食べても美味しくないのです
味覚が戻れば完璧なのですが・・・
何はともあれ山歩き復活です