平標山(その二) | 気ままにアウトドア

気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2022年9月11日

 

 

(その一)からの続きです

 

 

 

 

 

 

急登の道を登り上げて

辿り着いたのは”一ノ肩”

ここから山頂までは緩やか稜線道

南側のヤカイ沢から

穏やかな風が吹き上げて来て

火照った身体に程良い冷涼感を与えてくれる

山頂はもう一息だ

 

 

 

ヤカイ沢からの谷風で

さざ波のように揺れる笹原の海

その中に続く一本道を辿って行く

盛夏には華やかだったろう夏草は

今は実を確りと結び

鳥たちの来訪を待っている

細長い茎で段々に実を付けているのは

ハクサンシャジン?

背高で実をたわわに実らせているのは

ミヤマシシウドだろうか?

実を付けているのは中央の頭頂部のみ

四週に枝を伸ばしていた花は

虫を呼び寄せる為の装飾花的なもの?

そちらには実は付いてなくて

今回初めて気付いたことでした

 

 

 

緩やかにアップダウンを繰り返し

山頂直下までやって来た

ここからちょっとだけ急登道

ですが、一ノ肩直下ほどではないので

気持ち的には楽なもの

 

 

 

ゆったり気分で斜面を登り上げて

9:45

平標山山頂へと到着です

 

山頂には幾人もの登山者が休憩中

カップ麺を啜る方や

山頂コーヒーを楽しむ方など

皆さん思い思いの山頂時間を楽しんでるよう

 

 

 

で、この日の展望は中々のものでした

天気予報通り関東平野には

北東からの海風が入り込み

低い雲に覆われて見事な雲の海の広がり

ですが、遠く富士山や奥秩父や八ヶ岳は

雲の上に頭を出してました

以下、南方から時計回りに展望写真

 

 

さて、今日はまだ時間的に余裕があるので

以前から気になっていた

平標新道側の池塘を見に行く事に

 

山頂から「←土樽」の表示に従って

急斜面の道を下りだす

こちらは利用者が少ないせいか

道は細い踏み跡程度の仕様

ですが、刈払いは確りとされていて

ルートに不安はない

ただ、その刈払われた笹が道に敷かれて

急斜面では滑ること滑ること

中々気の抜けない道でした

 

10:07

そんな道を無事に下って

気になる池塘へと下り立てば

山頂の賑わいが嘘のような

そこは誰もいない別天地

小振りの湿原には

幾つかの池塘が点在して

数匹の大型のトンボ

ルリボシヤンマが飛び交っている

テリトリーがあるのか?

産卵期の雄は雌を巡って

互いに牽制し合いホバリングを繰り返す

ここではその僅かな羽音が聞こえるだけ

他に何の音も聞こえてこない

太古から繰り返されてきた虫たちの攻防戦が

人知れず繰り返されて

青い空と白い雲を映す小さな池塘と

ミズゴケに怪しい葉を広げるモウセンゴケ

湿原の先に目をやれば

遠く谷川へ続く国境稜線が望めて

ここはまるで時が止まったような空間でした

 

 

 

湿原にはお馴染みの花たちが見られて

相変わらずルリボシヤンマは

牽制を繰り返している

そんな様を眺めながら

誰も来ない木道に腰を下ろして

ここで早めのランチタイムをとる

 

 

 

一頻りゆったり時間を楽しんで

山頂へと引き返す

慎重にスリップだけには気を付けて

登り上げれば

今しがたまでいた湿原が俯瞰できる

 

 

 

平標山頂へ来てこの湿原を俯瞰すれば

是非行ってみたいと思う方は多いはず

ですが、やはり仙ノ倉山への魅力には

勝てないのでしょうかね?

 

平標山頂へ戻ると

相変わらず登山者の賑わい

やはり喧騒は苦手なので

そそくさと下山の途へ

今回は平元新道ではなく

往路の松手山コースを戻るとします

 

 

 

山頂から一ノ肩方面下る

相変わらずヤカイ沢から

涼風が吹き上げて来て快適ロード

 

 

 

一ノ肩から先は急斜面の階段道

正面に苗場山を見据えて

松手山へと下って行く

先程と同じくここもヤカイ沢に面しているが

こちらには風は回ってこない

強い陽射しに曝されて

ちょっと辛い下り道

 

 

 

12:56

松手山まで下りて来て山頂を振り返る

 

 

 

途中、北側の背の低いブナ林で

笹を掻き分けて逃げる獣が

恐らく熊さんでしょうかね?

このルート、幾枚もの「熊」の注意喚起が

示されてましたから多分そうでしょう

この時間になると登山者は少なくなるので

熊さんも油断してたのでしょう

 

13:16

四合目鉄塔を通過

 

 

 

この巨大な鉄塔は

柏崎刈羽原発から首都圏へと

電力を送電する為のものですが

この先、出番があるのでしょうか?

 

鉄塔から再び急斜面の下り道

樹林帯へと入って

暑い陽射しを遮られるのが

せめてもの救い

長い木段道を下って行けば

太股が辛くなって来たころに

無事に松手山登山口へと

下り立つことが出来ました

 

14:24

元橋の登山者駐車場へと到着です

 

 

駐車場にはキッチンカーが

 

 

 

疲れた身体には

冷たくて甘いものの誘惑には勝てません

早速”ブルーラグーン”というソーダ水をば

 

 

 

この時は冷たくて甘いソーダ水が

美味しくてとっても滲みたのですが

車を運転しての帰路の途中

猛烈な睡魔に襲われました

勝手な自己分析ですが

急激な血糖値上昇が

それを引き起こしたのだと思いました

幸い睡魔は30分ほどで治まりましたが

車を運転する方は

甘い物の一気飲みには気を付けましょう