2022年4月10日
(その一)からの続きです
11:09
向山山頂を通過して
花瓶山方面へと尾根道を下りだす
ここから花瓶山への道は
幾つもの小ピークの連なりが続く
アップダウンの道となる
二つ目の小ピークを登り上げると
又もや小さなイワウチワの群落
先程、散々眺めた筈の花ですが
やっぱりここでもカメラを向けて
幾枚もの写真を撮ってしまう
本当に見飽きる事の無い花でした
その小ピークから鞍部へと下ると
そこは巻道分岐点
そこには小さな水溜りがあって
数匹のガマガエルが集まってました
今はちょうど繫殖の時期
雄蛙が雌蛙をめぐっての争奪戦の真っ最中
近くで人間が見ていようが
気にする素振りも無くお構いなし
盛んに闘いを繰り返してました
その巻道
カタクリ群生地も巻いてしまうのかも
と、早合点して往きには使わず
再び小ピークへと登り返す
そこは幾つものシュンランが咲く道でした
やはりここでも
風花さん共々撮影会の始まりです
蘭といえば南方系の派手な色合いの
花を思い浮かべますが
このシュンランは黄緑色の地味な花
ですが、その地味さは渋さを醸し出して
古くから日本人に愛された花でもありました
シュンランの峰を過ぎると
後は目ぼしい花は見つけられず
まだ芽吹き前の樹々の森の中
ただ黙々とアップダウンを繰り返し
尾根道を辿って行く
山は久しぶりという風花さん
実は以前に大病をして
心肺機能にハンデをお持ち
なので心肺能力は思いの外低い
前回の高尾山山行から
かなりの日数が経っていて
今は筋力も低下気味だという
そのせいか、この辺りから
体力的にキツさを感じ始めて
呼吸も上がり気味
何度も立ち休みを繰り返して
呼吸を整えるが
何時しか生欠伸も出て
軽い高山病のような状態に
やはり絶対的な酸素が足りてない
これでは山頂は無理かな?
暫しの立ち休みを入れて
せめてカタクリの群生地までは
との想いでゆっくりと歩を進める
そこからカタクリの群生地までは
心理的な事もあるが思いの外長かった
ですが風花さん、何時もの頑張りで
何とかカタクリの群生地へと辿り着く
待っていたカタクリは
日差しを受け紫の花びらを翻して
精一杯歓迎してくれてるよう
風花さん「この花を見たかったのよ」
というような表情を浮かべて
再び撮影モードに切り替わる
やはりこの方の花好きは本物
花に向き合っている時が
一番生き生きとしている
今年も幾つかのカタクリ群生地を見てきたが
ここのカタクリは小振りな印象
でも、小さくてもカタクリはカタクリ
花はキリリとしていて
可愛いさを醸し出していました
さて、時刻は12時を廻ってしまいました
次の小ピークで昼食タイムとします
メインはコンビニパンでしたが
風花さんから頂いた揚げ茄子の味噌汁が
とっても美味しくて山では癖になりそう
そして、ずっしりと餡子が詰まったアンパン
これはボリューム満点で
半分程食べてお持ち帰りとしました
さて、時間も時間
ここから往路を戻るとします
ここまで辿って来た尾根道を途中まで戻り
復路では巻き道を辿るとします
だがしかし
往路でチョット無理をさせてしまったのか?
お腹の具合や足攣りなど
この辺りから風花さんの体調が
思わしくなくなってきた
ゆっくりとそして幾度かの休憩をとりながら
向山まで何とか戻って来た
後は尾根を下るのみ
ここもゆっくりとそして幾度かの休憩をとり
再びイワウチワの群生地まで戻って来た
午後になって西日が良い具合に差し込んで
群生地はまた違った表情を魅せてくれる
その群生地から林道へ下りると
うつぼ沢登山口
この辺りから
風花さんの体調も
良い具合に戻ってきてくれて
先ずは一安心
何時ものような花散策となりました
相変わらず菫の花は可愛くて
今朝見たニリンソウやイチゲの花は
日が陰ってしまったせいか
うつむき加減に花を閉じている
そんな林道沿いには
往きで気付かなかった花も幾つか
見つけることが出来る
相変わらずカメラを覗きながら
林道をそぞろ歩く
檜林から明るい棚田エリアに出てくれば
日差しもすっかり西に傾いて
16:20
菜の花駐車場へと到着です
約一年振りの風花さんとの花散策
”野草の撮影”という
同じ趣味嗜好の方との散策は
とても楽しいものでした