懐かしのアルバムから(16) *谷川岳馬蹄形縦走 | 気ままにアウトドア

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2002年7月29日・30日

 

前週の万太郎山~谷川岳縦走で

すっかり自信を付けた翌週

テントを担いでの馬蹄形縦走です

渓流釣りでのテント泊は何度かしてますが

登山では初めての事でした

 

ルート

7月29日

土合⇒白毛門⇒朝日岳⇒清水峠⇒七ツ小屋山⇒蓬峠

7月30日

蓬峠⇒武能岳⇒茂倉岳⇒谷川岳⇒西黒尾根⇒土合

 

 

スタートは土合橋の駐車場

テン泊装備の詰まった

重たいザックを背負って

東黒沢の橋を渡ると白毛門の登山口

道はいきなりの急登道

鬱蒼と茂る樹林の中高度を上げる

特徴的な大きなネズコの樹

何か名前が付いていたと思うが

今となっては思い出せない

 

更に急登道が続き

松ノ木沢ノ頭で一息を付く

湯檜曽川を挟んで対峙する谷川岳

この時はガスに遮られて望めず

 

 

 

松ノ木沢ノ頭を過ぎても

道は傾斜を緩める事を知らず

背中のザックの重さが堪える

 

右手上方に特徴的な巨岩が二つ

白毛門の名の由来となったジジ岩とババ岩だ

一つの方は人の横顔に見えるが

もう一つは人面を見出せない

果してどちらがジジ岩でどちらがババ岩?

 

 

 

その巨岩を見送って

キツイ道を登り切るとガスから抜け出した

 

9:25

白毛門の山頂へ到着

 

 

 

お楽しみの一ノ倉沢展望でしたが

ここでもまだガスが抜けきらず

スッキリと見通せない

これから向かう笠ヶ岳方面は

イイ感じにガスが抜けて

夏山らしい景色が開ける

 

 

 

ここから先は日差しの道

真夏の太陽は容赦なく照りつける

だが、程よい風が背の低い笹原をそよがせて

カサカサと音をたて吹き抜けて行く

 

10:25

笠ヶ岳山頂を通過する

行く手には烏帽子岳のとんがりピーク

それに向かって笹原道が続いている

 

 

 

笠ヶ岳避難小屋をやり過ごし

笹原道を行けば

ニッコウキスゲのお花畑

 

 

 

夢のようなお花畑を眺めて

小烏帽子への登りに取り掛かる

振り返ると

笠ヶ岳の向こうに漸く一ノ倉沢が姿を現した

沢筋にはまだ残雪が詰まってて

岩壁が見事なまでに切り立っている

 

 

 

烏帽子の稜線道は花の道

数々の高山植物たちが

今が盛りと花を咲かせている

 

 

 

大烏帽子を過ぎて

緩やか道を行けば

11:56

朝日岳の山頂へ到着

 

 

 

この辺り一帯が朝日ヶ原

頂標が無ければどこが山頂か気付かぬほど

穏やかな山頂部だった

 

 

 

緩やか道は

シャクナゲの茂る尾根道へ切り替わる

程なくしてジャンクションピーク

右側の尾根には峰々が続き

灌木に半ば飲み込まれた薄い踏み跡が続く

これは巻機山へ続く尾根

何時かは辿ってみたいとの想いが・・・

(未だに実現していませんが)

ここを左側の尾根へと進路をとれば

緩々と尾根を下りだす

笹とシャクナゲが覆い被さって

足元が見えにくい道だったが

ほぼCT通りに清水峠が見えてきた

 

13:56

清水峠へ到着

 

 

 

当初の予定では

ここで一泊のつもりだったが

体力的にまだ余力が残ってたので

蓬峠まで頑張って見ようと計画変更

七ッ小屋山へと登りだす

 

 

 

こちらの道もかなりの笹被り状態

踏み跡は確りしていて心配はないが

煩い笹を掻き分けるのが難儀だった

 

15:15

七ッ小屋山の山頂へ到着

 

 

 

山頂は入れ替わり立ち替わり

雲がやってきて真っ白な世界

展望は諦めて蓬峠へと下って行く

 

16:01

蓬峠へ辿り着く

 

 

 

蓬ヒュッテに慕営料を納めて

(この日はご主人が不在でした)

小屋南側の草地にテントを張る

まるで厚い絨毯の如くのフカフカ草地は

マットの必要性を感じないほど

寝心地の良い夜を過ごせました

 

翌、7月30日

朝露に濡れたテントを撤収して

武能岳への道を登りだす

 

 

 

蓬峠から暫くは刈払いのされた道だったが

途中から笹被り状態に様変わり

カッパを着ければ良かったのだが

直ぐに開けるだろうと

根拠の無い期待をして突き進む

だが、結局は山頂直下まで

開ける事は無かったのでした

なので、下半身はずぶ濡れ状態

ま、気温の高い夏でしたから

問題は無かったですが・・・

 

8:03

武能岳山頂着

 

 

 

山頂からはこれから向かう

茂倉岳方面が見えて

日が高くなるにつれ

纏わり付くガスも薄れていく

 

 

 

今日も天気は良さそうだ

大いなる稜線道を

次の峰へと歩き出す

 

 

 

武能岳との鞍部、笹平から

茂倉岳へと登り返す

相変わらずの笹被り道だが

朝露も乾いて濡れの心配はなくなった

武能岳を振り返ると

どっしりと大きい姿を見せる

実際は瘦せた稜線なのだが

見る角度に依って

山は色々な表情を見せる

 

 

 

10:30

茂倉岳山頂へ到着

 

 

 

ここからは対峙する

オジカ沢ノ頭の眺めが良い

 

 

 

前週の万太郎山から辿った稜線が

手に取るように眺められ

感慨深い想いが湧き上がる

 

茂倉岳から一ノ倉岳へは

緩やかな稜線道

実はこの年、6月22日に

土樽駅⇒茂倉岳⇒谷川岳⇒土合駅

と歩いているのだ

なのでこの先は勝手知ったる道

一ノ倉岳から鞍部のノゾキへと下る

ノゾキからは文字通り

一ノ倉沢を真上から見下ろせる

観光地ではないので

転落防止柵などある筈が無い

慎重に岩場の縁までにじり寄って

真下を覗き込む

 

ひえ~!

こんな所をクライマーは登って来るの~?

 

上から覗き込んだだけで

お尻がムズムズしてしまいました

 

 

 

鞍部から谷川岳への登り返し

奥ノ院を通過すればオキノ耳

再度鞍部へ下って登り返しトマノ耳

相変わらず谷川岳は

多くの登山者で賑わってました

 

下山は西黒尾根で

やはりこの頃から人混みは苦手でしたから

自分としては自然な選択だったようです

 

 

 

山行の終盤ですから

疲れ気味だったはず

上部の岩場は慎重に下って

下部の急坂も気を抜けない区間

最早、当時の記憶は薄れてしまいましたが

充実した山行の印象は

今でも忘れられない思い出として

心に刻まれています