2021年7月17日
(その一)からの続きです
朝日岳での展望を楽しんだら
北部の縦走路へと向かう為に
先ずは朝日の肩へと引き返します
朝日の肩はちょっとした広場
幾人もの登山者が休憩中でした
広場から熊見曾根分岐への道を
緩やかに登って行く
道端にはマルバシモツケやコメツツジ
どちらの花も茶色くなりかけていて
花の盛期は過ぎてました
まあ、それでもコメツツジは今年お初の花
見れただけでも御の字です
9:38
熊見曾根分岐点を通過して
緩々と1900m峰への登り
先程までいた朝日岳を振り返りながら
爽やかな風の抜ける尾根を登る
9:47
1900m峰へ到着
振り返って先ほどの朝日岳と茶臼岳
北側にはこれから向かう三本槍岳
ここは那須岳のど真ん中と云う場所
濃い緑の山肌が何とも美しくて
中々の展望なのですが
登山者は皆、素通りして行く
良い眺めなんですがね~
1900m峰からは
ちょっとした急な下り道
蛇籠と木段道ですが少し荒れ気味
長く突き出した杭が
嘗ての地面レベルなのでしょうか?
道は程なくして清水平へ下り立つ
木道が敷かれた湿原には
期待した花は見つけられずでした
先程の登山道からの土砂流入が
植生を変えてしまったのかもしれません
清水平からは登り返し
深く抉られた道はうねうねと斜面に続き
両側はハイマツの灌木帯ですが
爽やかな風は頭上を通り抜けて行くばかり
道は程なくして北温泉の分岐点
ここを三本槍岳方面へ向かうと
緩々と鞍部へ向かって下りだす
こちらも深く抉られた道
ただ、正面にはド~ンと大きく
三本槍岳が見える
鞍部へ下り立てば
当然のように三本槍への登りが始まる
道は意外にも穏やかな上り
遠い昔からの路なのでしょうか
絶妙なルート執りで
着実に高度を上げて行く
道は徐々に斜度を増しますが
不思議な事に然程の大変さも感じず
もしかしてクライマーズハイ?
抜けるような好天と
たおやかな山並みに酔いしれて
この時はそんな心理状態だったのかも知れません
道は急登部分を抜け出して
頂稜部へと登り上げる
再び緩やか道を行けば
前方に山頂が見えてきた
10:46
三本槍岳の山頂へ到着
展望は良好
特に東から北側の展望が良い
ここで早めの昼食タイム
ジリジリと日差しは暑いが
程よい風が吹き渡り
良い山頂タイムでした
下山は往路を戻ります
緩やかな頂稜部の道を下ると
正面に1880m峰のたおやかな姿
登山道は無いようですが
行ってみたい気分になる
鞍部まで下って登り返し北温泉分岐点
ここを北温泉方面へ行ってみる
1880m峰には行けないが
その一端でも味わいたい気分だった
緩やかな笹に覆われた斜面の道は
程なくして砂礫の広場に到達する
ここはスダレ山ですが表示は無く
南側には朝日岳や茶臼岳が望める
中々の好展望地
ここへ来るのは北温泉からの
登山者だけなのか?
縦走路の喧騒が噓のように静かでした
折角だから
スダレ山の岩に登ってみると
ここも三本槍岳に劣らずの展望だった
スダレ山から分岐点へ引き返す
縦走路は相変わらずの人の波
深く抉れた道を下って行く
まだまだ三本槍へ向かう人達が絶えず
狭い抉れた道で擦れ違いには気を使う
清水平のデッキで団体さんをやり過ごし
1900m峰へと登り返す
これが最後の登り返しかと思うと
少し気持ちが楽になった
12:41
1900m峰へと登り着く
振り返れば
清水平の向こうに1880m峰
その左奥には三本槍岳が望める
南に目を転じれば
これから向かう熊見曾根分岐点
そのまま尾根を辿れば朝日の肩と朝日岳
そしてその奥には茶臼岳と日の出平
やはり那須岳は大きな山塊である事を
ここで感じ取る事が出来たのでした
13:03
朝日の肩分岐点
ここから急な斜面を下る
道は相変わらず確りと整備された道
手摺状のクサリも手伝って
難なくトラバース道へと下り立つ事が出来る
そのトラバース道を過ぎて恵比寿大黒岩
お次は剣が峰のトラバース
往き同様やはりここは風が無く暑い道だった
峰の茶屋跡の鞍部へ出て
漸く西風を受けクールダウン
小屋前のベンチで少休憩を執る
後は登山口へ向けて下るのみ
ザレた砂礫の道を下りながら
左手の朝日岳を見上げる
朝に見た表情とは幾分の違いはあるが
相変わらず厳つい峰だ
砂礫の道は
中の茶屋跡から樹林帯へと下って行く
日が西に傾いて
少しは日差しが和らぐかと思ったが
真夏の日差しはそんなに甘くはない
ただ、まだ背の低い樹林が
少しばかりの日陰を創り出して
疲れた身体を癒してくれる
14:35
峠の茶屋駐車場へ到着です