2020年3月22日
(その一)からの続きです
青竜ヶ岳から北側は佐野市の管理
道標も県管理の物とは違う感じになりました
青竜ヶ岳でランチ休憩を済ませ
北側尾根を下って行きます
北側斜面は植生もチョット違う感じ
最初に見つけたのはウリカエデの花
萌え始めた枝先に目立たぬ色の花を付けていて
ちょっと見、花だとは気付かない
ウリカエデ
そこから少し下った道端にサルトリイバラ
こちらもまた萌え出した芽の先に
蕾の塊が突き出している
このサルトリイバラは鋭い刺を持っていて
これまで何度も痛い想いしている
道端にある事も多く山では気を付けたい植物
サルトリイバラ
お次はコウヤボウキ
あの有名な高野山で使われている箒は
この灌木の枝で作られているという
植物名もそこから付けられたもの
花の時期はまだまだ先ですが
昨年の種と芽吹きのコラボを撮ってみました
コウヤボウキ
更に道を下って
今年お初のヒトリシズカ
半日陰にひっそりと咲いてました
植物名は鎌倉時代に生きた静御前に所縁のもの
山野草の楽しみ方は奥深いものです
ヒトリシズカ
この先から擬木の階段道
表面の樹脂が滑りやすく注意したい場所
*
実はこの日ここでスリップ転倒して
頭部を怪我された方がいました
打ち方が強かったようで
横になったまま動かずに
レスキューの到着を待ってました
大事に至らなければ良いのですが
*
その階段道は防獣柵ゲートの前へ
扉を開けて中へ入った所がカタクリの里
このカタクリの里、保護目的で周囲を防獣柵で囲われているが
時間になると施錠されるとのこと
実のところ獣避けというよりは
盗掘防止の為にあるのでは?
で、目的のカタクリの花はというと
ちょっと見頃を過ぎてしまった感じ
結実段階に入って花弁も萎れた感じのものが多く見られました
南側のカタクリの園よりも幾分標高が低いカタクリの里は
開花も早かったのでしょうか?
それでもここは関東有数の群生地
紫の絨毯は圧巻の光景でした
カタクリ
そのカタクリの群生の中に菫の花
ちょっと大振りの花はゲンジスミレかな?
と、思ったがナガバノスミレサイシンのようでもある
結局、自分の中ではナガバノスミレサイシンかな~?
と、落ち着いているのですが果して?
う~ん、スミレの同定は難しい
ナガバ? ゲンジ? 可愛いけど悩ましい
もう一つ、ここはアズマイチゲの群生も見事な所
こちらはちょうど見頃を迎えてました
アズマイチゲ
で、今回は超広角レンズも使って見ました
が、面倒がって保護フィルターを外さずに
クローズアップレンズを重ねて撮ったら
四隅に枠が写り込んでしまいました
当然ですよね
ま、それは素人のお愛嬌でって事で
アズマイチゲ
一通り散策を済ませたら
青竜ヶ岳山頂へと引き返します
今日はここまでダラダラ散策モードでしたが
確り歩きモードに切り替えて
山頂へ戻ると
先程の喧騒は噓のよう
人影も無く静かな山頂になってました
山頂から南へ下って
分岐点を東口駐車場方面へ
少し下った所で見事なヤマザクラを見て
ヤマザクラ
そして、路傍にはジュウニヒトエの花
ジュウニヒトエ
道を挟んで斜面にはヒメスミレ
よく見ると小さな虫が花弁を食べてました
スミレを食草とする虫の代表は
ヒョウモンチョウの幼虫たち
近年、関東地方にも勢力を拡大してきた
ツマグロヒョウモンでしょうか?
(虫の苦手な方は閲覧注意)
↓
↓
ヒメスミレ
更に道を下って
擬木階段道の手摺の下にバライチゴの花
稜線部で見たモミジイチゴに似てますが
こちらはちゃんと上向きに花開きます
バライチゴ
そして再びニオイタチツボスミレ
この色合いが何とも言えない美しさです
ニオイタチツボスミレ
山道を下りて来て湿生植物園入口
大振りな菫の花が幾つか咲いてました
こちらは確り特徴を備えていて
ゲンジスミレと同定が出来ました
ゲンジスミレ
湿生植物園に入ると
田畑の畦道などで見掛ける花たち
展示植物というよりは
雑草として入り込んだ者達ですね
ムラサキケマン
オニタビラコ
ケキツネノボタン
タネツケバナ
園の目玉のザゼンソウはすっかり葉を伸ばして
見頃の時期は過ぎていました
道はコナラの林縁と続き
地べたにはドングリが沢山芽を出して
その傍には黄色いキジムシロ
如何にも里山の春という感じ
ドングリから芽を出したコナラの赤ちゃん
キジムシロ
15:55
スタート地点へと戻ってきました
今日はたっぷりと時間をかけて
沢山の花を見つけました
写真の数も150枚を超えて
無駄に撮りまくってたような
まあ、こんな山時間も偶には良いものです