武尊山 | 気ままにアウトドア

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日時

2016年10月30日

 

ルート

川場谷野営場⇒不動岳⇒前武尊⇒家ノ串山⇒武尊山頂⇒前武尊⇒天狗尾根⇒川場谷野営場

 

***

 

紅葉前線も山を駆け下り麓まで降りてきて

木枯し一号が吹き

晩秋の気配が押し寄せて来ました

平地でも朝晩は一桁の気温

屋外活動には少し厳しい季節になってきましたが

先日、好天を狙って武尊山へ登って来ました

では、レポの始まりです

 

***

 

前夜に”道の駅白沢”で車中泊

 

翌朝、明るくなった頃起き出して登山口へ移動

車で20分程走り川場谷野営場駐車場へ到着

ささっと準備を済ませて

7:06

駐車場を出発

 

野営場駐車場

 

 

気温は3℃

まだ身体はこの寒さに慣れておらずで

無意識に手足に力が入ってしまいます

 

歩き出しは林道状の道から

 

 

 

そして林道が沢から離れる辺りで

登山道へ入ります

(案内表示板は無い)

道は沢沿いを緩々と登って

 

 

 

 

7:32

分岐点へ到着

 

 

 

 

ここを左へ下り

涸れ沢を渡ると

川場尾根への登り道

この尾根東側斜面一帯は

ネズコ(クロベ)の単純林

常緑樹林でも広い枝下空間が開放的

 

ネズコの単純林を登る

 

 

8:04

尾根上の分岐点に出て

 

 

 

ここで日溜まりの中の遅い朝食とする

 

ここからは尾根上の歩きやすい道と、思ったが

”禅定の窟”を過ぎると

尾根は徐々に岩々しく

”不動ヶ峰”とも呼ばれる

不動岳が近付く

 

禅定の窟

 

 

コイワカガミも色を落として冬支度

 

 

ドウダンツツジ?

 

 

一本のクサリ場を越えると不動岳

直ぐ右側に巻道があるが

ここを下るのもかなりのクサリ場

ここは素直に不動岳の岩峰へ

9:24

不動岳山頂へ到着

 

巻道へ下るクサリ場

 

 

不動岳山頂 不動明王が埋め込まれている

 

 

山頂からの展望は良好ですが

先程までの日差しはどこへ?

いつの間にか上空は雲に覆われてしまいました

 

山頂方向 右から前武尊 川場剣ヶ峰 左奥に武尊山頂 この後手前の岩峰を越えるのだが

 

 

奥から榛名山 小野子山 子持山 右の平らな山は三峰山?

 

 

赤城山(最奥)

 

 

皇海山(左)と袈裟丸山(右のギザギザ)

 

 

山頂からの下りは

クサリに縋って岩場を真っ直ぐに下降

巻道へ降り立ちます

 

山頂から下るクサリ

 

 

続いて直ぐに次の岩峰

危ういトラバースをクリアして

切り立ったスラブに下がるクサリ場

実は、数年前にもこのルートを歩いているのだが

まるでその時の記憶は飛んでしまっていて

今回は初見同然

ひえー😱

ここを越えるの?

と、暫し岩壁を見上げるのでした

 

このスラブを越える

 

 

このスラブには新旧二本のクサリ

開放的(遮る物が無い)な古いクサリに取り付いて

何とか登り切ると

その先は岩溝に下がるクサリ

 

ここを下る

 

 

ここを下りて来た

 

 

まるで足掛かりの無い岩場

クサリが無ければとても無理な場所

無事通過できて一安心でした

 

不動岳を振り返る

 

 

その流れで歩き出すと

あらっ、左側上部にクサリ場が

気付かずに巻道を来てしまいました

当初の予定では極力尾根通しでと考えてましたが

ミスってしまいましたね

 

尾根通しのクサリ

 

 

ここからは前武尊への登り

意外にも急斜面でした

 

コメツガの松ぼっくり

 

 

10:38

前武尊へ到着

 

 

 

ここはオグナほたか方面への分岐点

日本武尊の像も祀られてます

 

ここからも緩々と北へ尾根道を行くと

正面に川場剣ヶ峰(南峰)の姿

中々威圧的にも見えます

 

川場剣ヶ峰南峰

 

 

道はその南峰の東側を巻く形で

ササ原に続きます

時折、バサバサと音を立てて霧氷が落ち

気温が少し上がって来たもよう

(体感ではそんな感じはしないのですが)

 

尾瀬の名峰 至仏山(左)と燧ヶ岳(右)奥には会津駒ケ岳 北は晴れてますね

 

 

岩場には今シーズンお初の氷柱が

 

 

11:05

川場剣ヶ峰鞍部へ到着

 

 

 

ここを左へ下れば巻道ですが

ここも尾根通しで行きます

先ずは目の前に下がるクサリの直登から

 

北峰へのクサリ

 

 

そのクサリを登り切ると

祠がある北峰山頂でした

 

川場剣ヶ峰北峰山頂

 

 

ここも展望良好

ただ風が冷たくて長居はできませんでした

 

直ぐ目の前に聳える南峰

 

 

山頂方向を望む 左奥から武尊山山頂 中ノ岳 家ノ串山

 

 

ダケカンバの樹姿が美しい

 

 

一旦緩く下ってから

家ノ串山への登り返し

霜柱が融けたびちゃびちゃの泥濘道

この時期は乾くこともなく

融解凍結の繰り返し

ちょっと嫌な時期ですね

 

川場剣ヶ峰を振り返る

 

 

11:49

家ノ串山を通過して

 

家ノ串山山頂

 

 

再び岩々のヤセ尾根の通過

(こんな所あったっけ?)

 

ヤセ尾根

 

 

12:12

中ノ岳南方の分岐点を通過

(山頂は通らず)

 

 

 

ちょろちょろと湧き出る

”笹清水”を通過して

二重山稜の窪地のような

”三ツ池”も通過

 

 

 

 

山頂への最後の登りは急登道

ササ原の中を登り切ると

日本武尊(ヤマトタケル)像の峰

 

日本武尊像

 

 

ここで初めて北側斜面を見下ろせる

その北側斜面には一面に霧氷が残ってました

もう冬景色ですね

寒い訳です

 

霧氷の着く北側斜面

 

 

12:44

武尊山の山頂へ到着

 

武尊山山頂

 

 

山頂には数人の登山者がいただけ

日曜日の百名山とは思えないくらいでした

展望は以下の通り

 

巻機山(左端) 中ノ岳(頭だけ見える) 平ヶ岳(右奥)

 

 

朝日岳(左)と巻機山(右奥)

 

 

谷川岳(正面)から仙ノ倉山(その左奥) 苗場山(正面最奥)

 

 

剣ヶ峰山 左奥に薄っすらと榛名山

 

 

家ノ串山と川場剣ヶ峰 左奥に袈裟丸山 右奥に赤城山

 

 

中ノ岳(左)と家ノ串山(右) 奥は左から日光白根山(雲の中) 皇海山 袈裟丸山

 

 

左から至仏山 会津駒ケ岳 燧ヶ岳

 

 

山頂は風が冷たいので

ちょっと下った所で昼食タイム

しかし、風は避けられても日差しがないので

寒いのは変わらず

手短に食事を済ませ

時間も押しているので

直ぐに下山開始

 

三ツ池 中ノ岳 家ノ串山と

足早に下って来ると

あらっ

先程まで空を覆ってた雲はどこへ?

すっかり青空になりました

 

家ノ串山から山頂を振り返る

 

 

日光白根山はまだ雲の中でした

 

 

川場剣ヶ峰基部まで戻り

復路は巻道を使います

 

川場剣ヶ峰北峰の巻道

 

 

鞍部を乗っ越して

南峰の巻道を通り

14:54

前武尊の分岐点

 

 

 

 

ここを左へ

”オグナほたかスキー場”方面へ

 

こんな石仏が居ります

 

 

滑りやすい斜面にはクサりが(使いませんでしたが)

 

 

 

麓を見下ろす石仏

 

 

15:28

左へスキー場方面の道を分けて

 

 

 

 

暫く尾根通しに下ると

西側斜面へと道が導かれる

グングン高度を落とすと

西日は陰り

谷底へと下って行く

 

この辺りは紅葉も見納めかな?

 

 

谷底付近まで降り

沢沿いに下ると直ぐに

今朝通った不動岳への分岐点

後はそのまま野営場へ向かって下って行きます

 

 

 

 

16:37

車を置いた野営場駐車場へ到着

 

 

 

何とか暗くなる前に戻る事が出来ました

毎年この時期は日暮れ時にハラハラ

少し気持ちを改めなければいけませんね