谷川岳 | 気ままにアウトドア

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気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

日時
2015年2月4日

ルート
天神平 ⇔ 熊穴沢避難小屋 ⇔ 天狗の留場 ⇔ トマノ耳


先週の赤城山に続き今週も雪山へ行ってきました
今回は谷川岳
上越国境の名峰ですね
これまでの自己記録を見ると谷川岳は何度も登っていて今回で20回目でした
では、レポの始まりです

9:30
谷川岳ロープウェイに乗り天神平へ

 
 ロープウェイよりラクダの背を見上げる

山上駅を出ると皆さんスノーシューやワカンを着けていました
遠くルート上を見るとボーダーさんグループが歩いて行きます
この分じゃアイゼンが良いかな?と思って
自分はワカンは着けずアイゼン装着
9:40
スキー場脇のトレースを辿って登り始めます

 ロープに沿って尾根上へ向かう

天気は上々、目映いばかり
先行者のトレースは程良く閉まりアイゼンのみでも問題は無い
しかし、いきなりの急登には息が上がる
やはりコンスタントに歩いていないと体力は落ちてしまいますね

尾根上に登り付き一呼吸
右手には白毛門
正面には目指す本峰が見えて来た

  谷川岳

天神尾根の歩きだしは緩やかなアップダウンの繰り返し
西側には雪庇が張り出し
谷川(名称)を挟んで小出俣山や俎嵓(まないたぐら)が美しい

 谷川本谷奥の小出俣山

 俎嵓

予想以上に風が無く汗ばむほど
アウターを脱ぎ水分補給

 先行するBCボーダー


唯一気を付けたい急斜面の下り



11:05
熊穴沢避難小屋着。
とは言っても今は雪の下ですが
積雪ポールの上部だけが小屋の証です

 避難小屋のポールだけが雪上に突き出している

 
因みに夏場はこんな感じ

緩いアップダウンはここまで
ここからは急登の連続です

 避難小屋を過ぎるとこんな登りの始まり

やはり急登になると息が上がる
時々立ち止まっては呼吸を整える
灌木帯に入ると展望が開けてくる
上州の山々が一望だ

 
 俎嵓

 武尊山

 赤城山

 
  薄っすらと浅間山

先ほどまでガスが懸かっていた俎嵓山稜
ガスが流れ川棚ノ頭が見えてくる

 ガスの取れた俎嵓山稜

 天狗ノ留場が近付く

 
  雪庇の発達した中ゴー尾根

 樹氷の着いたダケカンバ 奥は武尊山

 クラックが走るザンゲ沢の雪面

11:30
天狗ノ留場を通過
高度が上がるにつれ風がでてくる
ここでアウターを着込む

 
 天狗ノ留場

 ボーダーが気持ち良さそうに下って行く

 天神尾根を振り帰る

 山頂直下の急登

急登を登り切ると緩やかな雪原が広がる
オブジェのような案内標柱を横目に山頂へと向かう

 
 標柱

 山頂が近付く

 12:42
山頂(トマノ耳)へ到着
上越側は雲の中だが今日は素晴らしい展望だ
厳冬期ににこんな景色を見られるなんて幸者ですね

 谷川岳山頂(トマノ耳)

 俎嵓山稜 上越側から滝雲が流れる

 
  オキノ耳

 
 白毛門から朝日岳山稜

  
 芸術的なエビのシッポ

あまりの美しさに写真を撮りまくっていたらカメラのバッテリーが冷え切ってしまいました
気温-4.6℃ 風もあるので仕方ないですね
バッテリーを懐に入れ暫く温めます
するとこの間、カメラ内蔵のバッテリーもやられてしまいました
内蔵メモリーのバックアップ電源が切れたのです
なので基本設定データが消えました
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 
再びバッテリーを装填すると
( ̄ー ̄; 
カレンダーが2007年の3月、時刻は午前9時
まっ、いいか!

そんな事をしていたら体が冷えてきてしまいました
なので、今回はオキノ耳はパス
肩ノ小屋へと下ります

小屋の西側へ廻ると凄い事になってました
芸術的な程にエビのシッポが着いてました
中で休もうと思いましたが入口近くが温かくて外で休む事に
ここで遅い昼食を摂ります

 エビのシッポに被われた肩ノ小屋

 
 トイレだってこの姿

休んでいる間に上越側のガスの勢力が強くなってきてしまいました
小屋周辺は完全にホワイトアウト状態
何度も来ているとはいえ不安が無い訳ではない
多分こちらだろうと進路に見当を付け小屋を後にする
登りのトレースは西黒側に向かうようトラバース気味に付けられていたが
 見当を付け天神側へダイレクトに下って見る
すると、見えてきました
赤布の付いた竹竿です
方角は間違いないようです
少し下るとガスが晴れてきました
正面に天神尾根とトレースが見えます
先ずは一安心
そのまま下って行くと
下界は嘘のように晴れていました

  スッキリと晴れていた天神尾根

 山頂部にはガスが懸かる

 俎嵓山稜にもガスが懸かる

 小出俣山

 西黒尾根

14:50
スキー場下降点まで戻って来る
振り返ると西日が山肌に影を落とし神々しい谷川岳があり
相変わらず山頂付近にはガスが懸かっていた

 谷川岳を振り返る

 山上駅が見えて来た
 
 
登りに喘いだ急坂を一気に下る
14:57
アイゼンを外してロープウェイに乗り込むと
張り詰めていた緊張感から解放される
座席にもたれ流れる景色を見送る
ラクダの背が見上げる高さに遠ざかると終点は近い

 ラクダの背を見上げる


車に戻り装備を解く 
無事下山の安堵感と充実した一日に心が満たされる
家族に無事下山のメールを送り帰路に就く

 上牧付近より谷川岳を仰ぐ

帰り道では
月夜野の「若鳥 高橋」で照り焼きチキンを土産に買い
「永井食堂」でもつ煮を食べて帰りました。