2:00 オキノ耳を後にする。
鞍部まで下りトマノ耳へ登り返す。
先ほどスルーしたトマノ耳、写真を一枚撮って早々に下山する。
肩の小屋まで下り天神尾根へ向かう。直ぐさま雪田になる。
登山者が列をなして下っている。
雪に不慣れな者がいると渋滞が起こる。
列から別れ踵を蹴りこんでズンズン下る。
途中ノーアイゼンの登山者が怖そうに下っていたので、踵を使って下るよう教えてあげる。
すると本人も納得したようでしっかりした足取りで下り始める。
こうした雪渓や岩場では初心者がいるとどうしても渋滞がおこるが、熟達者のサポートやアドバイスで緩和されることは多い。
雪田から整備された登山道に出る。
ここはメジャーなルート、やはり不慣れな登山者が目に着いてしまう。
ロープウェーでかなりの高さまで登って来られるが、その恩恵と同じ位リスクも有るのかも知れない。
天神尾根
2:48 熊穴沢避難小屋に着く。
ここで小休止、行動食を補給する。
天神に向けて歩きだす。
道端にはイワウチワが淡いピンクの花をつけて佇んでいる。
分岐点を右に入り天神峠へと向かう。
道は残雪に覆われるがそれも直ぐに消える。
露岩のある小さなピークで展望が開ける。
振り返ると谷川岳が大きい。
尾根上の道を進むとリフトの頂上駅のある天神峠だ。
ここから直ぐの天神山に向かうが、頂上には東屋があるだけで標柱は見当たらなかった。
ここは観光客ばかりで登山者は自分だけだった。
谷川温泉への下山口は天神山と高倉山の鞍部にある。
その鞍部に向かってゲレンデを下る。
3:59 谷川温泉への下山口へ到着。
大分膝に疲れが来ている感じだが、もうひと踏ん張りだ。
谷川温泉に向けて下り始める。
いきなり残雪の斜面から始まる。
かなりの急傾斜、滑ればかなりヤバイ結末になりそうだ。
慎重に靴を蹴りこみここを通過する。
登山道と言うより単なる斜面の藪を切り開いただけというような道が続く。
ちょっと解り難いと思うが、足を置く水平な部分が全然ない、全くの斜面をスリップに気を付けながら進んで行く。
またもや残雪のトラバース、ステップの痕が見当たらないのでここ数日はだれも通って無い様だ。
徐々に高度を下げると傾斜が緩みやっと登山道らしくなってくる。
さらに送電線管理道に合流すると歩き易い道に変わる。
沢音が近付くと保登野沢。
徒渉を四回繰り返し沢沿いを下って行くとホワイトバレースキー場にでる。
ゲレンデを下りレストハウスの右から車道を下る。
谷川温泉を右に行くと旅館街が終わり 5:50 駐車場に到着する。
ここで靴を脱いで驚いた。
右足の靴の中にヤマヒルが二匹いたのだ。
幸いに吸血はされていなかったが気持ちの良いものでは無い。
肩の小屋で休憩時に靴を脱いだがその時は異常は無かったので、やはり下山時の保登野沢付近で取り付かれたのかもしれない。
出発時に虫よけをスプレーしたのだが、そんなに長時間の効き目はないようだ。
今回も約10時間の行動になってしまった、帰りのドライブは慎重にしなければならない。
*** ヤマヒル対策について ***
今回は虫よけスプレーを使用しましたが、効き目はそんなに期待
するほどではないようです。
一般的には塩が良いようです。ドラッグストアーなどで入手できる
小さなスプレーボトルに塩水を詰めスプレーするか、包帯などに
塩水を含ませ足首などに巻きつけるのが良いでしょう。