日時 2013年5月2日
ルート 天城高原ゴルフ場→四辻→涸沢分岐点→万三郎岳下分岐点→
小岳→戸塚峠→西皮子平→戸塚峠→小岳→万三郎岳→万二郎岳
→四辻→天城高原ゴルフ場
天気予報ではこの時期としては強い寒気が居座って、北日本の山では雪との予報がでている。しかし南に位置する伊豆の山では、さほど影響はないだろうとの判断でやって来た。
御殿場辺りでは雨が降っていたが修善寺まで来ると曇り空へと変わった。
天城高原ゴルフ場の駐車場に8時過ぎに到着する。
GWだと言うのに駐車場には10台程の車しかない。
百名山なのでもっと混雑しているかと思ったが拍子抜けだ。
しかし山は静かなのが好きなので良い事だ。
準備を済ませ8:32に登山口を出発する。
良く整備されたアップダウンの少ない歩き易い道だ。
四辻の分岐点をシャクナゲコースに入る。
アセビの花が満開に咲いている。
芽吹きだした新芽もきれいだ。
アマギツツジが満開だ。
ヒメシャラの森を通る。
これ程に密生している所も珍しい。
ツルッとした幹肌が特徴的だ。
フラットな道から斜面のトラバース道へと変わる。
時折小雨がパラつく、雨具を着ける程ではないが邪魔な雨だ。
気温は8℃前後を示している。
行動している分には暑くも無く寒くも無い丁度好い気温だ。
トリカブトの群落が目立つ。
以前はこの時期に山へ来ると沢山の山野草が花を付けていて、目を楽しませてくれたものだが、ここ数年そんな光景は見られなくなってしまった。
ここ天城山も例外では無く、灌木や下草はシカに食べられてしまっている。
残っているのは毒のあるトリカブトやダケブキやアセビ等だ。
植生も変わり絶滅した植物もあるかもしれない。
10:09涸沢分岐点に到着する。
ここから万三郎岳へ直登するような道へと変わる。
10:40万三郎岳下分岐点に到着する。
ここで小休止、行動食を補給する。
分岐点を右へ向かう、天城最大のブナを見る為だ。
せっかく稼いだ高度を浪費するように縦走路を下って行く。
11:11小岳に到着する。
さらに急な道を下り高度を下げて行く。
緩やかな道に変わるとブナ林が広がる。
道を100m程離れたヘビブナを見に行く。
これまでにどんな事があったのかと思わせる奇木だった。
11:43戸塚峠に着く。
ここを筏場林道方面へ下る。
苔生したガレを過ぎると東皮子平の分岐点。
ここを左へ行くと直ぐに大ブナが現れる。
天城最大級のブナと言われるだけはある、風格のある姿だ。
さらに進むと西皮子平、ここのブナとヒメシャラの極相林も見たかったのだ。
芽吹きだしたヒメシャラの柔らかい緑がとてもきれいだ。
12:00西皮子平からこれまで歩いて来た道を戻る。
戸塚峠のベンチでランチタイム。
行動を止めると体が冷えて来る。
気温は今朝と殆んど同じ8℃位だ。
食事を早々に切り上げて歩きだす。
小岳の急な斜面を登り返す。
冷えた体もあたたまる。
もう一度万三郎岳の斜面の登りで息があがる。
万三郎岳下分岐点を山頂方面へ向かう。
1:42万三郎岳山頂に到着する。
山頂には数人の登山者がいた。
樹林に囲まれていて展望は無い様だ、あっても今日の天候では無理だが。
写真を撮り早々と下山を開始する。
急な道を下りきると平坦な縦走路。
濃くなって来たガスが幻想的な景色を見せてくれる。
2:07石楠立(はなたて)に到着する。
満開のマメザクラが霧に浮かびとてもきれいだ。
この景色は日本画の世界のようだ。
アセビのトンネルを抜けると馬の背のヤセ尾根。
万二郎岳の登りになる。
露岩の部分に出る、天気が良ければ太平洋が望めるのだろうが、今日は芽吹きだした近景のみだ。
2:45万二郎岳山頂に到着する。
登山者は誰もいない、写真を撮って下山する。
滑りやすい急な道を下る。
徐々にガスも取れて来る。
ゴルフ場には日が差しているのが見える。
想像していたように天気が悪いのは山の上だけのようだ。
緩やかな道になると四辻の分岐点。
今朝通って来た道を戻る。
3:40車のある駐車場に着く。
入念にストレッチをする。
明日は二百名山の愛鷹山を登る予定、
これから登山口へ移動して、今夜は車中泊。
急ぐ事はないのだ。