気ままにアウトドア

気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2025年12月6日

 

 

この週の半ば、上越国境稜線は雪模様

群馬県みなかみ町辺りも確りと積雪があって

いよいよ雪山シーズンの到来

先ずは手始めに谷川連峰の白毛門

オーソドックスな

土合からのルートを辿ってみました

 

 

 

 

何時ものように前夜に現地入り

土合の白毛門登山口駐車場へ行くと

積雪は50㎝ほどと想定していたよりも深くて

これは駐車は無理かな?と思ったが

よく観察すると

新雪故にフカフカのパウダースノー

四駆に切り替えれば行けそうと

そのまま駐車場へ突入すると

案の定、雪の抵抗は極僅か

無事に駐車場へと車を停める事が出来ました

この夜の気温は-2℃

まん丸い月がキレイな夜でした

 

明け方になると車が数台やって来た

どの車も四駆車

こんな状況でも車を突っ込むのは

自分くらいかと思ってましたが

皆さん結構攻めますね~(笑)

 

翌朝、7:06

身支度をして車を出発

駐車場の端まで来ると

朝日のあたる武能岳が見える

ここから眺める姿はだいぶ尖ってますが

実際は瘦せた尾根状のピーク

先月登った茂倉新道からの眺めは

台形状で馬の背のように見えてましたね

山は見る方角によって様々に姿を変えて

それもまた山の面白さでもあります

 

 

 

因みにこれが茂倉新道からの武能岳

とても同じ山とは思えません

 

 

駐車場を抜けると直ぐに登山口

先行者は5~6人ほど

そこそこのトレースが付いてます

 

 

 

登山口から僅かに斜面を下れば

東黒沢に架かる橋

ここで積雪量が50㎝ほどである事が

見た目で分かると思います

 

 

 

東黒沢から対岸の斜面を上ると

段丘上の緩やか斜面に切り替わる

トレースは緩りと続いて

 

 

 

直ぐに美しいブナ林に覆われた

急斜面の道となる

ここからが白毛門の真骨頂

山頂へ向けて延々と急登道が続く

まあ、気負わずに行こう

 

 

 

ブナ林のだだっ広い斜面から

瘦せた尾根へと乗れば

右手下方から等々力音が聞こえて来る

樹々に遮られて姿は見えないが

音の源は東黒沢に懸かるハナゲノ滝だろう

 

8:12

徐々に高度を上げて

漸く陽の当たる尾根に出る

風もなく湿度の高い新雪の中故に

あまり寒いとは感じなかったが

気温は低いままだったので

気付かぬうちに身体を強張らせていたのだろう

暖かい陽射しの下に出ると

徐々に緊張が解れて行くのが分かる

 

 

 

9:39

このルートの目印ポイント

‟ネズコの洞”まで登って来た

特に案内の表示は無いが

特徴的な根元の形状でここがそれだと分かる

ここは知る人ぞ知るという場所で

このルートの1/3くらいの位置

ちょっと時間がかかり過ぎている

 

 

 

ネズコの洞を過ぎると

一旦、傾斜が緩んで緩やか尾根道

左手には樹の間越しに谷川岳が仰ぎ見れる

 

 

 

だが、緩やか道は長くは続かず

再び急登道が始まる

太陽は何時しか南に周って背後から照付け

雪面からの照り返しも相まって

急に暑さを覚えるようになった

今朝のあの寒さは何だったのか?

アウターを脱いで調整するも

涼感は弱くスッキリとしない

 

 

 

道は徐々に高度を上げて

クサリの下がる岩場までやって来た

雪付きはまだ甘くクサリが使える状態

そのクサリに縋って岩場を乗り越えれば

 

 

 

再び傾斜が緩んで

11:36

‟松ノ木沢ノ頭”へと辿り着く

 

 

 

向かう尾根の先には

白毛門の山体が大きく立ちはだかって

頂きまではまだ距離がありそうだ

ここはこのルート最初の展望地

東側を望めば

尾瀬の至仏山から

日光白根山 上州武尊山と続く峰々

 

 

 

更に視線を右に移せば

袈裟丸山から赤城山へと続く山並み

 

 

 

南方は樹林に遮られてしまうが

更に西側に視線を廻せば

谷川岳東面の大岩壁が望める

写真一枚では収まり切れないので

二枚をパノラマ風に繋いでみました

 

 

 

そして北方には大きく白毛門

山名の由来となったジジ岩とババ岩も

白い雪の中に黒く浮かび上がる

 

 

 

ここでランチ休憩をとりながら

そんな絶景を堪能すれば

充分に満足な気分となってしまった

夏道でのCTはここまで約二時間半

だが、今回はここまで四時間半もかかっている

山頂を狙えない事もないが

往復するとなれば

今日のペースでは三時間はかかりそう

陽の短いこの時期は日没も早いし

という事で、今回はここを山頂とする

名残惜しく谷川岳東面を繫々と眺めたならば

気分を下山の途へと切り替える

 

 

 

クサリ場上部まで戻ると

登って来た尾根が見下ろせる

ここから見てもこの尾根は上り一辺倒

キツイ尾根道である事がよく分かる

 

それにしても体力低下は早いもの

前回、茂倉岳に登ってから正味三週間

その間に運動らしい事を何もしておらず

年齢的な事もあるのでしょうか?

今日は本当に登りがキツかった

 

 

 

クサリ場を下ると後は樹林帯の中

正面から受ける午後の日差しは眩しくて

一面の銀世界だというのに暑いくらい

 

 

 

水気を多く含みだした雪を

サクサクと踏みしめて

無心になって急傾斜の道を下れば

辺りは何時しかブナ林の中へ

ここまで来れば登山口は近い

 

 

 

幾分、水量の増した

東黒沢の橋を渡れば登山口

14:23

駐車場へと到着です

 

 

 

初冬の白毛門

雪山感覚を思い出すには恰好の山と

やって来たのだけれど

それ以前に思ったよりも体力が続かなくて

途中敗退となってしまいました

昨年の体力は今年は無い

今回はそんな事を痛切に感じたのでした

好きだった雪の西黒尾根

今冬は難しいかも知れないな~