気ままにアウトドア

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気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2024年6月16日

 

 

梅雨入り間近の関東地方

今一つ安定しない空模様に

この週末の山は諦めていたのですが

前日になって傘マークが取れて

急遽奥日光行きを思い立ったのでした

千手ヶ浜のクリンソウは8年ぶり

今回は高山経由で訪れてみました

 

 

 

 

今回も前夜に現地入り

竜頭ノ滝臨時駐車場で車中泊

翌朝、身支度をして

5:30

駐車場を出発

先ずは車道を辿って竜頭ノ滝へ

早朝のこの時間

まだ観光客は誰もおらずで

観爆台は独り占め状態

思う存分滝を眺めてから散策路へ

 

 

 

中程の観爆地からの眺めも確りと楽しんで

 

 

 

最上部へと登り上げ

橋の袂の高山登山口へと辿り着く

ここからは登山道となり

5:56

直ぐに鹿避けのゲートを抜ける

あたかも保護柵の中へ入ったと錯覚するが

実際は保護柵の外へ出た事となる

保護されているのは湯川沿いと

戦場ヶ原や小田代ヶ原だ

高山は何故か対象外のようで

柵外の下草は食害の為か極端に貧弱になる

 

 

 

そんな貧弱な植生地に

見事に群生を見せるのはハルカラマツ

恐らく鹿の忌避植物なのでしょう

一見、単一の群生は見応えがあるが

手放しでは喜べない複雑な気持ちになる

 

 

 

そのハルカラマツやコバイケイソウの

群生地を通り過ぎると道はご覧の通り

下草はおろか笹までも食べつくされている

 

 

道は高山へ向けて斜面を登りだし

この時期の定番ギンリョウソウが

花を咲かせている

 

 

 

道は程なくして尾根へと登り上げる

辺りの樹々は

シラビソとコメツガと広葉樹

程よい具合に開けて

 

 

 

右手の樹間越しには戦場ヶ原

 

 

 

そして左手には中禅寺湖を俯瞰

 

 

 

そんな尾根道を辿って行けば

7:15

高山の山頂へと辿り着く

ここで遅めの朝食タイム

朝の日差しで徐々に体が温まりだしたのか?

ハルゼミ達が

ウォーミングアップするように鳴き始める

 

 

 

山頂の西側は急な斜面の九十九折道

8:05

小田代ヶ原分岐へと下りて

ここを熊窪方面へと下れば

道は徐々に傾斜を緩めて

8:38

気持ちの良い平地へと辿り着く

ここは熊窪

大きなトチノキやブナ、ミズナラが林立して

あたかも手入れのされた公園のような

林床が広がる

だが、これもまた鹿たちの仕業

下草の柔らかい芽は鹿たちのご馳走となり

背丈を伸ばすことができない

 

 

 

熊窪から湖畔の道を辿る

 

 

 

当然ながら道はほぼ水平道

 

 

 

左手に湖面を見ながら辿って行けば

本日の目的地、千手ヶ浜が見えてくる

 

 

 

8:59

その千手ヶ浜へと辿り着く

文字通りそこは開けた砂浜で

対岸には美しい姿の男体山

そして今日は幸運にも無風状態

湖面に逆さ男体まで眺められる

 

 

 

湖畔の道へ戻って群生地へ向かう

道端には黄色いジシバリの花が幾つも

そこへウスバシロチョウがやって来て吸蜜中

如何やら彼らにも縄張りがあるようで

他の個体がやって来ると

直ぐさまバトルが・・・

 

 

 

いやいや、今日はクリンソウが目的

昆虫少年だった頃の気持ちは置いといて

再び湖畔の道を辿ると

道の両側にフッキソウの群生が現れる

林床一面が均一な緑の絨毯

これは一見の価値ありですね

 

 

 

外山沢橋 乙次郎橋と渡って

群生地入口ですが

先に千手堂まで行ってみます

実は2012年にMTBで訪れた時は

ここは跡地となっていた所なので

再建された千手堂はどんなものか

気になっていたのです

因みにその当時は

礎石が残っているだけの平地でした

 

 

9:21

その千手堂へ辿り着く

なるほどー とお堂を眺めるが

扉は閉ざされてました

中には千手観音さまが

おられるのでしょうかね?

 

 

 

千手堂の傍の小川には

オダマキやシロバナヘビイチゴの花

勿論、クリンソウも咲いてました

 

 

 

もうここだけで充分に楽しめるのですが

本命の群生地へ行ってみましょう

 

その群生地は柳沢川の畔の養魚場周辺

清らかな水辺にあります

 

 

 

一見、クリンソウの花は園芸種のような

華やかさがありますが

歴とした自生種

花色も濃い赤紫から白まで多様な色合い

これが群生すると本当に美しいものです

 

 

 

この群生地

以前はこれ程ではなかったのですが

増えすぎた鹿の食害で他の下草が激減

忌避植物であるクリンソウだけが残されて

今はこんな状態になってしまったのです

花の時期に訪れて

単純にキレイなどと言ってられないですね

 

 

 

散策路を一回りして群生地を出ようとすると

見覚えのある二人に遭遇

人違いだったら失礼かなと思いましたが

勇気を出してお声がけしてみました

するとやはり

ブロガーの電気屋の社長さんご夫妻

これまでに何度かニアミスはあったものの

お会いするのは初めて

何時か逢えるかな?とは思ってましたが

ここで出会えるとは

ちょっと嬉しい出会いでした

因みにお二人のブログはこちら

電気屋日記

マミの気ままなブログ

 

群生地から出口まで僅かな時間ご一緒して

お二人はこの後、千手堂へと向かわれて

自分は湖畔の道を戻る事に

 

 

 

千手ヶ浜から湖畔の道を緩々と辿り

10:46

往路で高山から下りてきた熊窪を通過する

ここは入江になっていて

波打ち際は美しい砂浜

南の島のビーチを思わせる

 

 

 

湖畔の道はほぼ水平道

その先も緩々と道が続く

 

 

 

11:02

二つ目の入江、栃窪までやって来た

ここはこのルートの中で一番のお気に入り

平地にはトチノキやミズナラの巨木が茂り

入江の奥は白い砂浜が広がる

まるで南国のプライベートビーチ

本当にここが山深い奥日光なのか?と

思ってしまうほどなのです

 

 

 

その誰もいないプライベートビーチを

正しく独り占め状態で

湖畔に打ち上げられた流木に腰掛けて

ランチ休憩とする

 

静かに打ち寄せる波音を聞き

何処までも深い

ディープグリーンの水を眺める

湖岸の樹々を揺らすのは

透明な湖水を渡って来た涼風

 

 

 

まるで桃源郷に迷い込んだような

贅沢な時間を過ごして

再び湖畔の道を歩き出す

 

11:45

赤岩の高巻き道を通過する

ここには小さな展望デッキがあって

中禅寺湖を俯瞰できる

 

 

 

その傍らにはゴヨウツツジ(シロヤシオ)と

ミツバツツジが並んでありました

見比べるのに良い素材と思い写真に一枚

どちらのツツジも

葉っぱの数から名付けられたもの

こうして並んでいると分かり易いですね

 

 

 

赤岩を過ぎると残り僅か

相変わらず緩々の湖畔の道を辿り

12:16

車を置いた

竜頭ノ滝臨時駐車場へと到着です

 

 

 

前日に思い立ってやって来た千手ヶ浜

クリンソウの咲き具合もちょうど見頃で

ブロガーさんとの嬉しいバッタリもあって

中々充実の一日となりました

この記事を書いている本日

関東地方も梅雨入りとなったようです

これから暫く梅雨明けまでは

山へのお出かけは難しそうですね