今年度最後の参観日 | マイペースな日々

マイペースな日々

『中学生 いじめと学級崩壊』というタイトルを変更しました。
息子は2024年に大学生になりました。

あおいです。

先日、この学年最後の参観日がありました。
教科は数学で、生徒の理解度によって2クラスに分かれて授業をしています。
クラスの三分の二がスタンダードクラス、残りがベーシッククラスという割合でした。

意外にも、女子のパリピ勢は全員がスタンダードで、男子のパリピ勢も3人ほどしかベーシックに所属していません。
息子はスタンダードです。
参観日でも大騒ぎのジョニーくんはベーシッククラスのため、この日は驚くほど静かというか、普通の授業風景のように見えました。

最後の参観日だというのに、担任の先生は何の授業も担当させてもらえず、そしていつものように参観資料も作っていませんでした。
参加する保護者も数人だけ。
懇談会のたたき台になる資料がないので、特に話も広がらず、息子のクラスだけ10分ほどでお開きになってしまったほどです。

駐車場に向かう道すがら、同じクラスの保護者と思われる方に声をかけられました。
「一学期のあの事件以来、もう何事もないの?」
何と返して良いか分かりませんでしたが、瞬時に「ないよー」と言えないことで相手はすぐに察したようでした。

学校側が何もしていないわけではない。
話も聞いてくれるし、該当生徒への指導も行っているし、場合によってはその保護者にも連絡が入っている。
…けれども、解決しない。
僕は悪くない論法で屁理屈をこね、決して息子への謝罪をしない男子生徒たちに対して、どうアプローチすれば良いのか、分からない。
物を盗られるだの壊されるだのすることは無くなったけれど、悪口を面前で言われることは収まっていない。

「でも、悪口を言われること自体は、社会に出てもあるわけだから、いちいち学校に報告するのもなぁって思ってしまって」
と言うと、
「これまで色々あったんだね、頑張ってきたんだね、大変だったのね」
と共感してもらい、少し泣けてきました。

と、同時に、学校で発生しているトラブルの共有というのは、難しいんだなぁと思いました。
一年生のときの担任の先生は、毎週、学級通信を出す方で、今週の教室で何があったのかをザックリと説明し、更に該当する生徒の保護者に対してもこまめに連絡を入れるようなタイプでした。
だから、大きな騒ぎであれば誰もが知っている状況になっていました。
「さすが中学校になると対応も違うんだなぁ」と思いましたが、その先生が実は特殊で偉い人だった、というお話で。

今は、息子以外の生徒がどんなトラブルを抱えているかも分かりません。
場合によっては、息子が実は加害者かもしれない可能性も排除が出来ません。(なかなか保護者に連絡が入らないため)
話しかけてくださった保護者の方は、自分の子が加害者ではないか、とても気にしておられました。
参観日の懇談会まで残る保護者の方は、基本的に息子とのトラブルの当事者ではない、という話をすると、ホッとしておられました。

情報を伏せられると、どうしても疑心暗鬼を生じさせてしまうものだな、と思いました。