あおいです。
学年主任の先生と話をしていて思うのは、私と彼女で考え方が大きく違うわけではない、ということです。
私がいじめを許せないのと同じくらい、先生もいじめを許してはいないし。
私が苦しい思いをしていることに対しても、先生は心を痛めてくれています。
担任の先生が放つ、数々の失言や失策は、これはもう、彼のキャラクターが為せる業なのだろうと心底思えるようになりました。
学校側は指導はしていました。
「指導が担任の先生に理解されていない事実」「そのことで保護者が苦しんでいる事実」が分かっていなかっただけでした。
「これまで、学校側は担任の先生をフォローしてないのだと思っていました。
フォローをしているのなら、そのことについて、やはり保護者に発信してくださらないと、学校に対する不信感が募るばかりです。
不信感が強いからこそ、面談をお願いするのも怖かったし、傷つけられるのではないかと不安でした。
勇気を持って、この面談をお願いしなければ、学校側の対応が分からないなんて、風通しが悪いように感じます…学校のホームページもメーリングリストもあるというのに、今年度に入ってからの更新はほとんどありませんよね?
業務量が多いとか、個人情報の取り扱いや言葉狩りなんかで難しいところもあるのかもしれないとは思いますが、学校で発生した問題くらいは、メールを回すことをして欲しいです」
息子の通う中学校では、当然ながら色々な事件が発生しています。
中には大騒ぎになっているものもあり、そういう大騒ぎの事案であればあるほど、なぜか他校の保護者経由で問題を知ることが多いのです。
個人的な意見として、なぜ息子の学校で発生したトラブルを、私たち保護者が正確に知ることが出来ないんだろう、と思うのです。
ある事件については、他校の学校の先生が自分のクラスの生徒たちに内容をかなり細かく披露したあと、その原因などについても言及していたと聞いています。
何で他校の先生がペラペラ喋るレベルの話を、当事者である息子の学校では公表しないのか…ペラペラ喋る先生がおかしいのかもしれないけれども…
「学級通信にしたってそうです。もう11月も終わるというのに、しかも修学旅行もあるというのに、今学期は3回程度しか発行されていないし、参観資料に至っては作成すらしていません。
先生たちは、私たち保護者に、子どもをよく見てくれと言いますが、学校での様子が分からなければ口の出しようもありません。
どの保護者も、自分の子は言うほど問題児ではないだろうって思います。
実際に、子どもは子ども、親として口出しなんて一切しません、という方もいるでしょう。
でも、1学期の懇談会でもそうでしたが、もしも自分の子が問題を起こしているのなら、やはり教育する責任を感じている保護者が大半だと思うんです。
そういう保護者に対して、大切なのは、情報開示です。
うちの息子は、基本的には学校の出来事は具体的に聞かなければ何も伝えてくれません。
そして具体的に突っ込んで聞くと、ウザがられて話にならないこともあります。
先生たちが思っているよりずっと、私は学校からのお便りやメールを必要としているんです」
学年主任の先生は、ひとつひとつ丁寧に頷きながら聞いてくださいます。
「すみません、学級通信が厳しい分、私も学年通信でたくさん発信していきますから…」
話せば話すほど、学年主任の先生が気の毒になってきます。
彼女は、担任の先生の上司なのだから、私がこうやって苦情や意見を述べる正当性はあると思うのです。
ましてや、息子は継続してイジメにあっており、このままでは解決しない状況です。
それが分かってなお、あまり強く言ってもなぁ、と思わせるテクニックこそ、彼女の学校管理職としての腕前なのかもしれません。