カバン事件のその後 | マイペースな日々

マイペースな日々

『中学生 いじめと学級崩壊』というタイトルを変更しました。
息子は2024年に大学生になりました。

あおいです。
 
さて、休校が明け、担任の先生から電話が入りました。
JくんとKくんを呼び出して、もう一度、それぞれに指導をしました、という連絡でした。
「ですが、二人の主張は、やっぱりあの日とほとんど同じで、嘘をついた息子くんこそ怒られるべきだっていう一点張りで…すみません」
 
先生の申し訳ないという気持ちは伝わります。
でも私は、先生に謝って欲しいのではなく、事態を打開するための知恵を絞って欲しいのです。
そのためには、学校に在籍する全ての先生の協力が不可欠だと思いますが、気の毒なことに担任の先生は孤独であるように見えるのです。
 
「一緒に帰るという嘘をついた、と拗れてしまっています。息子くんには、守れない約束をしないように指導しました。
それでも最後には、もう一度、息子くんに対して謝罪をさせました。
ご迷惑とご心配をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」
「ありがとうございました。
でも先生、私に対する謝罪の言葉は、相手の保護者がすることです。
私は、逆に先生に対して、ご迷惑とご心配をおかけしたなって思ってますよ。
私が今回のことで先生を巻き込んだように、先生も何でも一人で抱え込まずに保護者や周りの先生を巻き込んでいいんですからね」
そう伝えて電話を切りました。
 
さて。
今回のトラブルはどうやったら防げたでしょうか。
 
息子がオンラインゲームに思う存分ログインしなかったことで、あちらにヘイト(敵意、嫌悪感)が溜まっていった結果だろうと、思うわけです。
なので、そもそも、オンラインゲームをさせなければ良かったよね、と思います。

私が、カバン事件に関しては先生に強く出ないのも、私自身の責任だと思っているからです。
 
多分、オンラインゲームをさせてなくても、別の形でイジメられたか、そもそも友達になっていないと思われるので、クラスで孤独になりたくない息子の心が痛む結果になることは同じかもしれません。
 
視線と意見が届くうちにトラブルに遭っておきたい、という夫の希望は叶えられていると言えるでしょう。
その点では、今回の事件は受容するほかないとも言えます。
 
トラブルになるだろうと予測し、実際にトラブルになった。
その未来が予測できたことを是とするべきだ。
当然、今後はそれをふまえて、望ましい未来となるよう、再び予測をたてて行動していけばいい。
イジメられるのがイヤなら、息子自身が変わるほかない。
そのことを、おそらく息子自身も分かっているから、過剰な心配と不安で息子を責めるなよ。
 
夫にそう言われても、私はカバン事件を忘れられそうにはありませんでした。

でも、息子は立ち直っているのに、私がそれに囚われてしまうのは筋違いなのでしょう。
たとえそれが息子の強がりだったとしても、私にはそれを応援して支え励ますことしか出来ないのです。