穢土(娑婆)に帰りたい…

 

 

あるところに、かぐや姫という、精神障害者がいました。

 

この子、かぐや姫の、精神疾患を、寛解させて、地域社会で、精神障害者・かぐや姫が、幸せに暮らせるように、月の病院の精神科医チームは、動き出します!

 

この地方に住む、聖職者の、おじいちゃんと、おばあちゃんが、手のかかる精神障害者・かぐや姫の、育ての親として、白羽の矢が立ちます!

 

そして、聖職者の、おじいちゃんと、おばあちゃんが、それはそれは、手塩にかけて、手のかかる精神障害者・かぐや姫を、育てていきました。

 

そのあいだの、精神障害者・かぐや姫の、養育費を、月の病院から、出して頂きました。

 

聖職者の、おじいちゃんと、おばあちゃんが、自分達と同じく、聖職者関連の道へと、精神障害者・かぐや姫を、導こうと、あらゆる分野で、教育を施しました。

 

そして、精神障害者・かぐや姫は、それはそれは、優しい、優しい、共感力の高い子に、生まれ変わりました。

 

それで、

精神障害者・かぐや姫に、5人の求婚者(職親・職場)が、名乗りを上げます!

 

ですが、5人の求婚者(職親・職場環境)を、精神障害者・かぐや姫は、目茶目茶にし、その職場環境で、精神障害者・かぐや姫の事が、きっかけで死者(自殺者)さえ出す始末。

 

精神障害者・かぐや姫は、悪い意味でも、良い意味でも、その、かぐや姫の生きた地域社会では、有名になりました。

 

そのうわさが、遠く、遠くの、権力者の耳に入ります。

 

とある絶対的な権力者が、精神障害者・かぐや姫に、興味を持ちます。

 

そして、内々に、精神障害者・かぐや姫に、お忍びで、逢いに行きます。

 

そして、精神障害者・かぐや姫に、とある絶対的な権力者が、精神障害者・かぐや姫に、求婚(職親・職場環境)を、与えると、かぐや姫に、内々に話します、

 

が…。

 

精神障害者・かぐや姫は、その求婚(職親・職場環境)を、破談にしてしまいます。

 

 

 

 

 

かぐや姫に、関わると、不幸になる!

 

 

 

 

 

その事を、誰よりも、精神障害者・かぐや姫自身が、分かっていました。

 

精神障害者・かぐや姫は、誰もいなくなった、この地(地方地域)で、精神障害者・かぐや姫は、自殺未遂を繰り返す様になりました。

 

月の病院から来た、精神障害者・かぐや姫は、月の病院に、帰りたくなりました。

 

月の病院の、精神科医チームは、それを観て聴いて、内々に、近いうちに、措置入院をする旨を話します。

 

聖職者の、おじいちゃんと、おばあちゃんが、不憫な娘の精神障害者・かぐや姫の、措置入院を、全力で阻止しようとしますが…。

 

月の病院の指示で、地域の警察も動き、阻止することも、出来ず、

 

お迎えの車に乗って、月の病院(精神病院)に措置入院し、精神障害者・かぐや姫は、社会的入院を、一生涯、するのでした…。

 

月の病院(精神病院の閉鎖病棟の窓の外)を、眺めながら、愛情を注いでくれた、聖職者の、おじいちゃんと、おばあちゃんを、思い出しながら、もう、逢うことのできない人々、地域、風景を、追憶し、年老いた、精神障害者・かぐや姫は、穢土(娑婆)で、教わった…

 

 

聖歌(典礼聖歌)を、口ずさみながら、すすり泣くのでした…

 

 

 

 

 

穢土の地へ帰りたい…

 

 

~~『俱会一処』~~