以前に他団体でボランティアをさせていただいていた頃、
片目の見えない白黒の、しかも顔の尖った、あまり可愛いと言えない、男の子の子猫を一時預りしたことがありました。しかも、もう6ヶ月くらいの大きさです。
この子を預かっても本当に里親様が見つかるのだろうかと思いました。
そのことを他団体のNさんに伺うと、ゆったりとした笑顔で「大丈夫。」とのこと、
Nさんの人柄に感動しました。
預ってみると、人間と同じで、猫も見かけでなく、この子は
なんともいえず人の心が分かる情の篤い良い仔であることが
すぐに分かり、私もこの子なら里親様が決まるかもしれないと思いました。
しかもその子は、よく鳴く…いや、「しゃべる」のです。
「ニャー」という声ですが、話しかけると必ず返事をし、なぜか会話が成立するのです。
その魅力的な子は当然、その後とても良い里親様にもらわれました。
さて、一昨日、防府市に住む
若い女性Iさんから電話があり
「子猫を保護したので里親探しをしてもらえないでしょうか」
とのことでした。母猫の手術代も協力してくださるとのことでした。
2ヶ月くらいと思われます。
そしてIさんによると
「この子は人の言葉が分かるようで話しかけると返事をするし、
とても人懐こく、鳴き方が話しているようです」
とのことでした。
私も話しかけると確かに以前預った仔に似ていて、
なんとも表現力に富んだ鳴き方です。
またIさんとこの仔猫との出会いも興味深いお話でした。
Iさんは、最近、以前飼っていた猫のことがよく思い出されるようになり、
もっと可愛いがってあげればよかったという気持ちが強くなってきていたそうです。
今はアパートで飼えませんが、
せめて子猫を助ける手伝いをしてあげたいと、
よく愛護団体のブログを見ながら、頭の中で助けるシミュレーションをしていたとのこと。
そうすると、
突然子猫の声が聞こえて、ドアを開けると目の前の車の下にこの子が座っていて
「おいで」というとちゃんと来たのでおどろきました、とのことでした。
ご縁だったのですね。
このしゃべる猫ちゃんもきっと温かいご家庭に迎えられることと
思います。
祝!素敵な里親さんにもらわれました。
ありがとうございました。
