ワーグナー さまよえるオランダ人序曲
ワーグナーのオペラ、楽劇の音楽は、ともかくかっこいい。
さまよえるオランダ人序曲、もすごくドラマチックだ。
ワーグナーのオペラ、楽劇のテーマは、
神と人間であったり、近親相姦であったり、ともかく暗く重い。
人間の業そのものを描いているからだろう。
オランダ人、も幽霊船の話でドラマチックだ。
荒れ狂う海をあらわすような序曲は、
トロンボーン・ホルンが奏でるブラステーマに
荒れ狂う嵐のような弦がかぶさって
まさに幽霊船の出現を暗示するかのような物凄さだ。
ワーグナーの音楽は有無を言わせずカッコイイ。
ローエングリンの第三幕への祝典序曲などもそうだ。
ワーグナーはともかくトロンボーンの扱いがうまい。
当時としては耳をつんざくような大音響に感じられたらしい。
ある人がワーグナーに
「トロンボーンはどのように使うべきでしょう」と手紙で尋ねてきたそうだ。
「好きなように使えばいい、と言っておけ」とワーグナーは言ったらしい。