クローバー朝日新聞の「声」欄より若い世代の投稿をご紹介します。養護施設には、国の予算が不十分なため厳しい環境に置かれている児童が多数います。無駄な経費に税金を使わず、こういう恵まれない子供たちのために使ってほしいものです。


 僕は6歳の時、周南市の児童養護施設に入所した。毎日の生活の中で、施設の職員は親代わりのような存在になってきた。そこで職員に対し、反抗期まっただ中の僕は「近よんな」「きもい」などの暴言を吐き、反抗的な態度をとってしまった。しかし、職員は少し間を置いて、「落ち着いたか」と声をかけてくれた。職員たちは僕の態度を優しく受け止めるだけでなく、真っ向からぶつかってくれた。僕が問題行動をして、他の施設に移されそうになった時もかばってくれ、移されるのを防いでくれた。


 このような職員たちを見て、自分も将来、様々な事情があって施設に入所してくる子どもたちを助けてあげたいと思うようになった。職員の仕事は、子どもたちの世話や洗濯、掃除など、しないといけない仕事が多く、夜勤もあるので大変だ。それでも子どもたちと楽しそうに遊んでいる職員の姿を見ていると、絶対に施設の職員になるという決意は固くなっていく。


 だから僕は今、その夢を一番大切にして頑張っている。


                    (山口県周南市 小宮山拓純)




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